Sunday, 30 October 2011

ネコの居場所

寒〜くなってきた。今日も朝から霧が濃いぜ。(※この地方は秋冬は霧が濃い。)

昨日の夜から”電気あんか”出動!
一昨年のクリスマスに相方からもらった、ドクター・ショールの電気ブーツ。(ドクター・ショールにこんな製品があるとはびっくり。)

だした途端にネコが飛びつく。冬の間は、私の足を温めてもくれるけれど、大半の時間はネコのベッドになっている。

どんなんかっていうと、こんなん。





私の足が入ってようがお構いなし。私が足を入れてネコが乗っかってくれれば、実は電気いらず。ネコ体温で足が暖まるのだー。

冬場のネコの定位置は、この電気あんかブーツか、ヒーターの上。
ヒーターの上では思いっきり体を伸ばして全身を暖めている。(今年はストイックに暖房を制限している相方と私なので、以下の写真は去年のもの。)



ヒーターの上に干したセーターの上でとろ〜ん。ちょっと絵画っぽい?
 


時には、両足を投げ出して。スフィンクスか?



ときには、変化球もあり。健康ランドのおばちゃんかいな。









こたつでもあったらな〜。こたつが欲しいよぅ。

Friday, 28 October 2011

ラテン系は声が大きいのか?

雨模様が続いた後、ここ数日は日差しが戻ってきた。
天気がいいうちに、、、ってことなんだろうけど、住んでいるアパートに庭師が来ている。
この庭師、うちの家族やその知り合いがよく頼むピエディーノさんという。
いつだったか紹介したこのおじさん
ちびっこだけど筋肉隆々の体は今も健在。いつも作業用のドデカいトラクター(っていうの?)でやってくる。

太陽が出ているうちに作業をするから、朝一からピエディーノの声が聞こえてくる。
とても特徴がある声。そして、声がでかい。市場にでもいる気分。
さらには、ほぼ必ず、1日1回以上は大家さんや奥さん、手伝っている人と言い合いになり、ひときわ声がでかくなる。

私が作業している部屋は庭につながる駐車場。もちろんピエディーノの作業はここも入る。
正直、うるさい。うぅー。そんなに声を張り上げなくってもいいじゃんかー。


イタリア人って声が大きいと思う。
道を歩いていても、公共の乗り物に乗ってても、携帯で話している声がうるさいこと、うるさいこと。まー、とにかくうるさい。
相方の家族は、そんなイタリア人の中でも静かなタイプがそろっている。そんな家族の中にいるせいか、イタリア人の声の大きさに未だに慣れきれないでいる。


今月の初めにカターニアに行った時、空港から街中行きのバスに乗ったときに遭遇したばーさんもすごかった。
先にじーさん二人が乗ってきた。これまた味わい深すぎなじーさんで、顔に刻まれたしわも深すぎて、伸ばしたら実は色白な肌が見えるんじゃないか?ってくらい色黒で味ありすぎ。口にくわえたタバコは、新しいタバコの先がちょっとだけ焦げている。バスが来たから火を点けるか点けないかくらいで消したんじゃないかと思うけど、未練か面倒なのか、くわえたまま。まさか、バスの中で火を点けちゃうんじゃないかと心配したけど、それはなかった。
そして、ばーさんが一人乗ってきた。
このばーさんもまた味わい深い。振り乱した髪に色あせた水色のノースリーブのワンピース。ガニマタでどしどしとバスの前のドアから入って後ろに歩いてくる。
私の前に座ったじーさんの片方が、「よぉ、マリア」と力のない声で声をかけた(っぽい。私には聞こえないのほどの声だった)。
ばーさん、立ち止まり、ぎろっとじーさんを睨んで「このくそったれっ! あたしの名前なんか呼ぶんじゃないよっ!」っと叫んだ。
じーさん、びっくりして「だってお前はマリアじゃないか、、、」とこれまた力なさ気につぶやくけど、ばーさんはそれを打ち消すように「あんたにあたしの名前を呼ばれると気持ち悪いんだよっ。その口、閉じときなっ! けっ、気色悪いっ!」と言い放つ。
じーさん、やめときゃいいのに「だってマリア、、、」と繰り返す。さらに罵声を浴びせるばーさん。

じーさん、もうよしときなよ、、、。
と、バスに乗り合わせてた人は思っただろう。少なくとも私は思った。だって、私の目の前でやるんだもん。
ばーさんももう悪態つききっただろうよってくらいついたのに、まだ続く、、、。

ひとしきり、罵声を投げつけた後、ばーさんは私の後ろに座った。
お、お、おおおおーい。挟まれちゃったよ、じーさんとばーさんに。

時間調整か5分くらい停まっていたバス。一服してきた運転手が乗ってきた。

後ろのマリアばーさんが「運転手さーん♡、ブオナセ〜ラ〜(こんにちは)」と甘い声で挨拶する。

前のじーさん、「けっ、”運転手さ〜ん♡”だってよ」と野次を飛ばす。
じ、じーさん、やめとけやー。あんた、火に油をそそいでるー。

ばーさん、もちろん黙っちゃいない。
「黙れ、この老いぼれっ! あたしゃ、あの運転手のこと知ってんだよっ。大体、あんたがあたしの名前なんか呼ぶから胸くそ悪くてしかたないわいっ!」
と、またひとしきりのたうち回る。

挟まれた私はどーしろっちゅーの? もー、笑いたくって仕方なかったけど、ここで笑ったらまずいと思ってガマンしたわよ、そりゃ。

しばらくしてバスが混んできたから、じーさんもばーさんも大人しくなったけど、シチリアに到着して洗礼を受けた気分だったー。

これはおもろかった。


スペイン人も声がでかいと聞く。確かにそうかも。
でも、フランス人ってラテン系でもこれより静かなイメージじゃなーい? イメージだけ?
この違いは何なの? そんじゃ、ポルトガル人はどうなのかなぁ。

いずれにせよ、日本のように携帯電話で話すときの口元を、自分の声を広げないように手で覆う人はいない。(図書館や病院ならいるけど。)
周りがうるさいから、相手に自分の声が聞こえるように覆う場合はあるけどね。そんな場合は必ず、自分の声がきちんと相手に聞こえるように、しゃべってる声はさらにでかくなるけどね。口元を覆っている意味が日本とはぜーんぜん違うのだ。

Monday, 24 October 2011

来た! カキ!

昨日、日曜日。
上に住んでる大家さんの息子マッシモ(背が高くてさわやか ←どーでもいい情報?)が、庭の柿の収穫をしていた。

「持ってって〜」といつものごとく、声をかけてくれる。
そう、このアパートの庭では、ぶどう、いちじく、柿、ざくろ(マッシモが剪定しすぎてしまったので、今年のざくろ収穫はなし)などをタダでいただけるのだ。

出かける直前だったので、6個ほどいただいて玄関口に置いといて出かけた。
夕飯前に帰ってくると、当然収穫は終わっていて、住民(大家さんをいれて5軒)に配るための分が「ご自由にお取りください」なごとく共有スペースに置いてある。
もういただいたからいいや、と手を付けないで家に入ると、しばらくして隣に住む大家さんがやってきた。

「柿、好きでしょ?あれ、持ってっていいのよ。」と声をかけに来てくれたのだ。
「もう、マッシモが収穫しているときにいただいたから、、、」と言うと、
「もっと持っていきなさい。あの箱はあなたたちの分なんだから。多かったらお義母さんに持ってって」と。

え? 一箱っすか? しかも半分以上は熟れ熟れ状態。いつでも食べてちょーだいというか、早く食べなきゃ、なレベル。


結局のところ、いただいた量はこちら。
1段のリンゴケース+最初にもらった6個ほど。
ほら、下にあるもの、もう割れてるほど熟している。手で持つと、そのままぐしゃっといってしまう。

二人でこれをどう処理しよかっ。
相方は柿というか、フルーツ大好き派ではないし。

とりあえず、昨日の晩、ジャム化しようと考えて皮を剥いた。
これ、すでにジャム化。皮を包丁で剥くどころか、手で崩した方が早い。
ジャム化してるほどどろどろの柿に、少量の麦芽糖を加えて火にかける。火にかける意味あんのか?と思ったけど、灰汁取りになったのでちょうど良かった。

糖分を加えるまでもなく、かなり甘味が強い。最後にレモンを搾っていれて、ちょうどいい酸味もプラスされた。
鍋いっぱいの柿ジャム、いやジャムというより柿ソースのようになってる。どーしよー。

それから、箱一杯にある柿。どーしよー。
毎日、柿ジュースしよかなー。



昨日の午後、相方マンマの家の庭から見上げた空。

相方マンマ宅のネコが具合悪いんです。
一緒に日向ぼっこしながら見上げた空。
少しでも、元気になってほしい。

Saturday, 22 October 2011

天気予報ですら、、、

ニュースの後に天気予報が流れた。
イタリア北部のロンバルディア州のみの天気予報を流している番組。
北の県から始まり、翌日の午前、午後、夜と予報を伝え、中央付近の県、南の県へと移る。
その後、気温、風の向きと強さを放送する。

放送する、はず。

ところがだよ。
途中で切れることがあるんだよ、天気予報がっ。
何の前触れもなくぶつっと!
放送時間が足りないかららしい。

私が住んでいる県は、ロンバルディア州南部。北部から始まる天気予報だから、切れて放送されない確率が高い。

なんなん? これ。こんなん、あり?
よく切れるのはニュースの後に放送している天気予報。ニュースに熱くなっちゃうと天気予報の時間が足りなくなるらしい。
タイムキーパーさん、しっかりぃ。(←イタリアの局にも存在するよねぇ)


日本でこんなことが起きたら、テレビ局にクレーム電話がガンガン入るだろうと思う。
そのことを相方に話したら、「意外と暇だね、日本人」と言われた。え、わしら、暇か? 目安箱でしょーよ、よりよい放送のための。(私は電話しないけど。)

とにかく。
当たらない天気予報でも、いつも気にかけてないことでも、途中で切れると気になって仕方がない。

最後まで流して欲しいんだよ、私は。

Friday, 21 October 2011

届いた!

昨日の昼ごろ、「ブーッ!」

ドアベルが鳴った? うち? 隣の部屋にいるとやけに遠く聞こえてわかりにくい。

クーリエだっ!(荷物配達人)

出て行くと、いつものおじさんが「届いたよ」とニヤっとする。
うん、届いたものはわかってるのよ、おじさん。



Restorative Yoga用グッズ!
意を決して先月購入したものが届いた! (全部合わせるとちょっと高いしね。)

レストラティブヨガはおそらくまだイタリアではメジャーではない。メジャーではないどころか、あまり知られていないと思う。
でも、基礎となるアイアンガーヨガはイタリアでは割とメジャー。道具を揃えてきっちりやる人が多いらしい(ショップで聞いた)。

アイアンガーヨガグッズがあるお店を見つけていたけど、なかなか寄る機会がなくて、ようやくクッションなど現物を見ることができた。


ボルスターは残念ながら平たいものはなく丸形二つで妥協。ネットでイギリスやドイツなどから輸入はできるものの、ちょっとお高め。
それから、サンドバッグ。カバーの中に直接小石が詰まっているので、カバーを作らねば。(これなら、最初っから砂でも拾ってきて作れば良かったのかも? でも、後から虫とか出てきたらこわいのだ。)

上に置いてあるアイピロー、一つは東京のヨガ友、マリちゃんからのプレゼント。もう一つは、私のヨガの先生であり友人でもある、Lezaのスタジオ、Sun&Moon Yoga(目黒)のオリジナル。ここにはヨガを始めたときからずっと通っていた。アイピローはレストラティブヨガの雑誌写真撮影に加わったときにいただいたもの。レストラティブヨガやベーシックなヨガのティーチャーズトレーニングを受けたのも、このLezaから。大切な友人達からの贈り物は、いつでも私のヨガのお供。

以上のツールは長いこと欲しかったんだけど、もう一つ欲しかったものを買った。
それはマットの下に敷いてあるウールのマット(白いもの)。
うちは寝室以外はタイル張り。私はキッチンでヨガをする(キッチンというか、キッチン兼私の作業場)。床は写真にある通り、白いタイルの床。冷たいんだわ、これが。この季節に入ると座っているのは厳しいから瞑想するときはイスの上であぐらをかいている。こんな冷たい床ではSavasana(屍のポーズ)なんてできない!
去年の今ごろ、ミラノのヨガフェスタのときに見かけたこのマット。いつかは欲しいなと思いつつ我慢しながら家ヨガを続けて1年経ってしまった。念願の購入なのだ。

今まで毛布などを重ねてクッションの代用にしていたけど、これでレストラティブヨガの勉強など深められるぞー。

でも、ベルトとネックピローを買い忘れた。他のもので代用しやすいものだから大丈夫だけどねん。(ベルトは作ろうと思ったけど、コットンのテープが見つからない! なぜ?)

ところで、しばらくヨガのことを書いてなかったけど、私がつたないイタリア語で4月から教えていたヨガはどうなったかというと、、、。
7月の最初にクローズして夏休みに入り、9月の最終週から再開しておりまする。
されど、参加者の意見を聞いて曜日を変更せねばならず、曜日を変更したら、先に入れてしまった予定と重なり、9月の最終週の後、昨日やっと再々開ってことに。
あいかわらずつたないイタリア語のまんまだけど、なんとかがんばってるのさ。

まだレストラティブヨガをイタリアで取り入れていないけど、いつか開催したい。
ここで宣伝。
ヨガしたい人、場所さえあれば行くので、大大大募集なのだ!

Thursday, 20 October 2011

イタリア人と結婚して、、、

良かったなと思うこと。

夫婦別姓でいられる。

これだけかい?
うん。思いつくとこ、これだけ。

相方と結婚してよかったと思うことはたくさんあるけど、”イタリア男”と結婚して良かったとしみじみ思うことはこれ以外ない。

ともかく。
夫婦別姓。ラクチン。
日本の手続き(パスポートとか)、氏名変更一切なし。
そして、姓名判断では割りと良いとされる私の名前。このまま持ち続けることができるので嬉しい。(←何もなければ?)

イタリアでは、子供は父姓を持つらしい。
結婚時に女性が男性の姓に変更することも可能だと思う。その逆はありなのか知らないけど。(日本人女子とイタリア人男子の結婚では、イタリア姓に変更することもできた。してないけど。)

今のところ、イタリア人同士の結婚で女性が姓を変更している例を見かけたことがない。あー、ラクチン。

Wednesday, 19 October 2011

It's a small world!!! - カターニアで出会った人

先日から書いているように、シチリアのカターニアに行ってました。
目的は相方の仕事だったので、私が到着してからも相方は缶詰め状態で仕事を続けねばならず、一人でぶらぶらしてました。

一人歩き初日。街のことがわからないので、とりあえずエトナ通りを北上してみることに。
ふらーっと歩いて、ふらーっと入ったバールでジェラートを買い、食べ歩きしながらふらふら〜っと来た道を戻っていくと、、、。

前方にあるバールのテラス席から立ち上がったかわいい女の子がニコニコしている。
私のこと、見てる?

この手のニコニコ顔はやばい。
ほら、今もたくさんいるのかな。
「すみません、私、手相の勉強をしているんです」って話しかけてくる人。ちょっとあれを思い出してしまった。まさか、イタリアにそんなもんあるわけなかろう。
いずれにせよ、なぜか人に話しかけられやすい私。そんな顔してるのか?

何年か前に、”手相の勉強”だけでなく、新手のものも出てきて「すみません、私、人相学を勉強しているんですが、、、」という人に何度か話しかけられたことある。
初めて「人相学」な人に話しかけられたときはびっくり。ものすごい興奮して続けざまに「あなたのオデコがあまりにも立派なので!」と。断る隙も出せないようにする、新しい”勢い大作戦”か?
これには固まった。えぇ。私のオデコは広く丸いです。立派と言えるかもしれません。でも、そんなに興奮しなくとも、、、。話しかけやすい顔+話しかけやすいネタを持った顔なんだろうか。

とにかく。
その女性の笑顔はあまりにも感じが良く、私も「え? 私? まさか、、、」と思ってた。
近くまで来たとき、「すみません」と声をかけられた。

えー? やっぱ、私なのー?

初めてのシチリア。知り合いなんていない。わざわざ立ち上がって声をかけてくる人って何?

立ち止まってみる。
「こちらに住んでるのですか? 英語は話せますか?」と聞いてくる。
よくわからないので話を聞いていると、、、。

なーんとっ!
そのとき私が持っていたバッグ、前にブログでも紹介したバルセロナの『Cyan』のバッグのデザイナーさんだったの!

デザイナーのエヴァとローザはバルセロナ在住。たまたまバケーションで訪れているカターニアのバールでお茶をしているところで、自分たちがデザインしたバッグを持っている人が目の前を通りすぎたから、 二人もびっくり。
最初はすーっと通り過ぎたけど、「戻ってきた!」ってことで声をかけてくれた。

すっごーーーーい! It's a small world!!!!

私も感激しちゃって、大興奮!
この時間にここを歩いていなかったら、二人に会えなかったのかと思うと、昼寝をたっぷりしてから動き出して良かった〜。

私はジェラートを手にしたまま立ち話してたのでドロドロと溶け始め、いっそいで食べた後、お茶をしている二人のところにおジャマさせてもらっておしゃべりしてきました。

バッグのこと、二人の今回のバケーションのことなど、話を聞かせてもらえましたよ。
とってもステキな二人。偶然の出会いに本当に感謝!

「写真を撮らせて」とエヴァが私の写真を撮っていったけど、帰りの飛行機で相方の仕事道具を持って帰らなければいけなかったので服は最小限にと、シャレたものはCyanのバッグ以外何も身に付けてなく、ちょっと恥ずかしかったー。
でも、フェンシング世界選手権開会式後の関係者パーティーの場では、ワンピース来てCyanのバッグを持ってオシャレしてきたので。(私は関係者のオマケだけど。)

縁を感じてしまうわ。あぁ、またバルセロナに行ってCyanの次の作品が見たいー!
本当にシンプルで主張しすぎず、クラッシックだけど目を引くバッグを作っているので、注目ですよ。
ネット販売も企画中とのことなので、日本で手に入る日も近いかも。(日本への販売は彼女達の友人でバルセロナ在住の日本人の方がお手伝いしてくれるとのことなので、コミュニケーションなど安心ですよ。)



左がローザ、右がエヴァ。
二人に出会って、Cyanのバッグがもっとステキに見えて、大切なものになりました。

Cyanのサイトはこちら

Tuesday, 18 October 2011

Catania, Sicilia - カターニアで食べるなら

写真はないけど、オススメの食事どころを紹介します。

『De Fiore』
シチリアのマンマの味を味わえます。
メニューはどれもシンプルなシチリア料理。オススメは手作りパスタ。注文を受けてから粉をこねだすというのんびりっぷりなので、待ち時間は相当長いです。待っている間にワインを飲みながらおしゃべりでもしてないと間が持ちませんので。
でも、このパスタ、待つ甲斐ありですよ。
住所:Via Coppola 24/26, Catania



『Scenario Pubblico』
こちらは劇場付属のバール。食事もできます。
サルデーニャ島のパン、パーネ・カラザウ(パリパリの薄い皮のようなもの)を使ったLasagnette(ラザニェッテ)がオススメ。
シチリア料理というよりも、独自アレンジしたものが多いです。ベジタリアン・ディッシュもありますよ。
ここで飲んだシチリア産ビールがおいしかったです!
住所:Via Teatro Massimo 16, Catania
(入り口は奥にあるので、通りからはわかりにくいです。)



カターニアではメニューに「○○ alla Norma」というものをよく見かけます。
こちら、ベッリーニのオペラ『ノルマ』から来ていて、ナスのオーブン焼き、トマトソース、塩味の強いリコッタチーズを組み合わせたもの。
酸味の強いトマト、塩味の強いリコッタ、それをマイルドにするナスのコンビネーションが美味です。

それから、シチリアのバール。どこに行ってもカメリエレ(バーマン)はタイを着用。きっちりとしています。
お客さんへの対応も素晴らしいです。
それから、カフェ(エスプレッソなど)は、どこのバールでも味にハズレはなし。今までのイタリアバール経験が悲しくなるほど、、、。まっずいカフェは本当にまずいんです。
しかも、安い! うちの近所でエスプレッソは大体1ユーロ。(ときどき90セントのところもあるけれど。)シチリアでは安いところは60セント。信じられない! しかもおいしいし。

シチリアはレストランでも値段は抑え目。旅行者を見下したとんでもない値段はつけてません。

カターニアに行ったら必ず、ジェラート、グラニータ、ブリオッシュ(ブリオッシュ以外でもどのパンでもOK!)、アランチーノ、”Norma”の名前がついた料理、カフェ、全部味わってくださいね! それから、ドルチェも忘れずに。ドルチェは大きいのでお腹をすかせたときに食べる方がいいです。食後なんてヘビーすぎて絶対に食べきれなくなるかと、、、。
もちろん、魚料理も最高!

Monday, 17 October 2011

Catania, Sicilia - 街の景色

さ、今回も、街で見かけたいいもの、変なもの紹介しましょ。


”インド・イチジク”の木。

インド・イチジク? はて?
この季節になるとスーパーに並ぶ果物の一つ。
どう見ても、イチジクとは結びつかない果物(写真がないので「インドイチジク」でググってみて)。
どうやらシチリアにたくさんあるらしい。

そして見つけた! インドイチジクの木!
多肉植物じゃんっ! ってことは、多肉植物の実?

シチリアでも食べなかったし、帰ってきてからも食べてないけど、今度スーパーで見つけたら試してみようかと思う。




一種の落書きなんだろうけど、「ごくろーさんです」と言いたくなるね。










なんで思いつくんだろーか、こういうの。
夜中にこそこそっとやるんだろうけど、出来すぎ!









ナゾの標識。
最初は本物かと思って、「何の意味?」と一生懸命考えて、ただの落書きだと気付くのにしばらくかかってしまった、、、。







時計修理屋さんの入り口に時計が!
盗まれないのかなと思ったけど、しっかりと埋め込まれているから大丈夫そう。
街角にいきなり現れた、ちょっとセンスのある雰囲気の時計修理屋さん。ウィンドウに飾ってあるアンティークの時計修理道具のディスプレイもステキだったよ。











最後に。カターニア最高のお気に入り。エトナさんよりもお気に入りの自然の産物、こちら。





Villa BelliniにあるFicus Magnolioides。(クワ科オーストラリアバニヤンというらしいです。)

力強い生命力を感じる木。
しばし、木の幹の懐に入って瞑想。妙に暖かく、じわじわとわきあがってくるエナジーを感じました。

残念なのが落書き。大きい木なもんだから、あちこちに落書きが。なんでかなぁ、もう。


自然あり、アートあり、歴史ありなカターニア、ステキなのです。

Sunday, 16 October 2011

Catania, Sicilia - 南はおいしい

シチリアと言えば!

朝ごはんはバール(カフェ)でジェラートやグラニータ(日本で言う、氷のスムージーのようなもの)とブリオッシュで始まるっつー、独特な食文化がある。

やってきましたよ、それ。
写真ないけど、、、、。(←ダメね、私。)

グラニータはイタリア全土にあるけれど、シチリアのグラニータは特別。氷の粒が細かいのだ。本当に細かくて、ジェラートと呼んでもいいのではないかっていうくらい。
お好みで、グラニータに生クリームをこんもりとトッピングすることも。こちらもシチリア特有のトッピング方法。(私は生クリームが嫌いなのでやらないけど。)

グラニータはもちろんのこと、驚いたのはブリオッシュ。激ウマ!
”ブリオッシュ”は今まではクロワッサンのことだと思っていたけど、シチリアでは私がブリオッシュだと思っていたものを”コルネット”と呼ぶらしい。(今日、家の近くのスーパーの広告にも”コルネット”と出ていたので、どちらも正解なんでしょうね。)
カターニアで食べた”ブリオッシュ”はちょっと違う!
丸くて、どっしりとした、とてもシンプルなパン。柔らかくてもっちもち。ちょっと遅めの朝ごはんとなった私たちに、カタネーゼ(カターニアの人)の友達が「ランチ前なら半分にしておいたほうがいいわよ〜」と忠告してくれたけど、こんなにおいしいパンを残すなんてできなかった! 完食!

グラニータとともにいただくブリオッシュか、ブリオッシュに好きなジェラートを挟んでガブリ!といくのがシチリアの定番なんだって。



変わってこちら。「アランチーノ」。
シチリア名物のお総菜、ライスコロッケ。
チーズ入り、肉入り、ほうれん草入りなど色んな味があって、形を変えて中身の区別をしているんだって。

私が買ったこちらは、ほうれん草が入ったアランチーノ。さつまいものような形をしていて、どっしりと重い。
シチリアに来る前に食べたアランチーノは、油っこく、塩味がきつかったのでおいしいと思わなかったけど、これはおいしかった〜。この巨大なさつまいもサイズ、一気に食べちゃいました。
(初めて食べたアランチーノは近所に住むシチリア出身のマンマが作ってくれたもので、これまた激ウマだったけど、それを期待して総菜屋などでアランチーノを買うと失敗することもあるのだ。)

私が来る前に「ピスタチオのアランチーノを食べた」という相方。
私も食べたくて、そのお店に行きたかったんだけど、忙しくて行けなかった〜。残念。



こちらはカターニア名物、「Le Olivette di Sant'Agata」。
ワインやビールのつまみにちょっと出てくるオリーブ。粒が大きくておいしい!

カターニアに関係ないけど注目するのはつまようじの名前、「BONSAI」。
今まで、「KENDO」と「KOBE」は見たことあったけど、盆栽ってつまようじは初めて見たわ〜。安易なネーミングなんだか、どうなんだか、、、。



シチリアは地中海に浮かぶ島。当然、魚もおいしいのだよ。
こちら、カターニアの台所。フィッシュマーケット。写真を撮ったところは一番端の方なのでのんびりしているように見えるけど、真ん中の方に行くと、人ごみで通り抜けるのも大変!






滞在最終日前夜、イベントを終えた仕事仲間たちと地元の魚料理レストランでディナー。
(もちろん、こんなときは都合よく私のベジタリアンは解禁に。)

地中海沿岸で初めて臭みのない魚が食べれた! 幸せ!

私が住むロンバルディア州は海がない。魚はもちろん輸送されてくるけど、納得いく目玉の新鮮さを保っているものはなかなか見ない。
なんせ、冷凍食品の魚ですら臭くて食べれなかった経験があるので、イタリアでは極力魚を選ばないことにしている私。家では菜食だから食べないし。
もー、カターニアでは心ゆくまで食べちゃったよ、小魚から、エビから貝類まで。
出てくるお皿全部「キャー!」と奇声をあげて食べる日本人女子。さぞかし変な奴と思われてたことだろう。

何皿あったんだろう、、、。サーディン、エビ、名前のわからない赤い小魚、タコ、ムール貝、アサリ、などなど、、、、。

あー、満腹!

そして、「おまえ、これアペリティーボ(前菜)ってわかってる?」と相方。

あー、またやっちまったーーーーー。
未だにイタリアの食習慣に慣れない日本人女子。このあとプリモ(ファーストディッシュ)、セコンド(メインディッシュ)と出てくることを、まったく考えていない。アペリティーボでお腹いっぱい。

でもなぜか、プリモの大エビ(種類はわかんない)パスタも、セコンドの巨大な魚を切り分けたものも、ぜーんぶ平らげたのだよ、私。おいしかったー。

そして食後のカフェ、デザートタイム。イタリア人はよくコーヒーと一緒にグラッパやリモンチェッロなど甘めのお酒を食後酒にする。

でも。
ここで出てきたのは、テキーラ。
私の隣に座っていたクラウディオが「テキーラ飲む人!」と聞いてまわる。
「はいっ!」と手を上げる私。「え?」と驚くイタリア人達。

「日本でもテキーラ飲むの?」
ほら、出たよ。東京ってのはここより色んなものあるんだぜ、と毎回言いたくなる。

テキーラの飲み方、私は知ってる。よく飲んでたし。
でも、クラウディオがわざわざ丁寧にレモン(緑色だったけど、きっとシチリア産レモン)と塩を用意して説明してくれるので、真似をして塩レモンをガブリ。

「我らに乾杯!」

と、テキーラショットでテーブルを叩いて一気に飲み干す。うまいっ!

みんなの目線が日本人女子に。
女性は「大丈夫〜?」
男性は「おぉ〜!」

右隣で「またやっちまった、、、こいつ」と頭をかかえる相方。
左隣のクラウディオは「今まで会った日本人の中で、あんたが一番!」 と大喜び。
会話がスムースにできなくても、酒を飲んで打ち解けることができるおトク感、ここにありなのだ。(行き過ぎちゃいけないけどさ。)

そのあと、パカパカとテキーラを飲み続け(ちびちびですよ)、翌日クラウディオは二日酔いに。
なぜかテキーラで二日酔いになったことがない私。翌日、空港までの車を手配してくれたクラウディオはまた「もー、あんたが一番! また飲もう!」と言ってくれました。うふふ。

とにかく、食のおいしいシチリア。
今までの暮しやイタリア国内の旅の中で、必ず「塩辛すぎ」と感じるものに引っかかっていたけど、シチリアの味はどれもおいしく、塩辛さから敬遠し始めていたイタリア料理のイメージ挽回なすばらすぃ〜料理でしたよ。

Saturday, 15 October 2011

Catania, Sicilia - エトナさんの麓

エトナさん。
ヨーロッパ最大の活火山。標高3,350メートル。富士山より少し低いくらい。
今でも頻繁に噴火があるので、いつもモクモクと煙をあげている。

写真が悪くてごめんなさい。(空港から最後に撮った写真。)もっともっともっと、本物のエトナは綺麗です。


相方は富士山になぞらえて、エトナを”エトナさん”と呼ぶ。(いや、本人は”エトナ山”のつもりだろう。)
それを聞いた相方の友人も”エトナさん”と呼ぶようになった。
私がカターニアに行って、相方や友人など仕事仲間と合流したとき、まじめな顔をしてイタリア語で「エトナさん、なんちゃらかんちゃら、、、」と話しているので、「え? イタリア語で”エトナさん”って言うの?」と聞いたら、「富士山の真似した」と言われた。
二人が言う「エトナさん」。どうも「エトナ山」にはとれないので、私は敬愛の気持ちを込めて「山」ではなく「さん」にして「エトナさん」ととらえることにした。



今月のはじめに、そんなエトナさんの麓の街、シチリアのカターニアに行ってました。

今回の目的は相方の仕事。
今年のフェンシング世界選手権がカターニアで開催された。8日に行われた開会式に携わっていたので、しばらく相方はカターニアのB&Bに缶詰め状態で準備に追われてました。
※相方はスポーツ関係ではありません。美術関連です。どう見ても、スポーツからはほど遠いタイプですので。

世界選手権という大きな舞台に携わるという今までとは違う仕事を引き受けた相方の成果を見届けるため、飛行機自腹で(当たり前だって、、、)行ってきました、初のシチリア。

開会式当日朝まで相方はバッタバタだったものの、開会式は無事終了。とーっても素晴らしかったです。感動しました。
相方も素晴らしいチームの一員として良い仕事ができて喜んでいます。このお仕事に声をかけてくれた友人、仲間達に感謝の気持ちでいっぱいです。

ま、その話は置いといて、、、カターニアの街を紹介しましょう。





こちらカターニアのドゥオモ広場。
バロック様式のドゥオモが印象的。

わかるかな。クーポラの屋根とか、ドゥオモの右隣の建物の壁が灰色なの。
ぜーんぶ、エトナさんから吹き上がる粉塵で黒くなったもの。



ここだけでなく、道路の敷石、建物の壁、あちこち真っ黒。
建物はなぜか壁が黒くて、柱や窓の周囲が白く、意外にも綺麗なコントラストを作ってます。
もっとエトナさんの近くに行くと、火山灰が舞った後の雨の日は、かなり気をつけないと車もバイクも人も、すべりまくるそうです。危ない、危ない。





カターニアの街は、あちこちに溶岩が使われてます。

石や煉瓦を積み上げた壁には、ところどころに溶岩があったり、ドゥオモの柱もこの通り。グレーです。

溶岩でデコレーションしてある教会って初めて見た!









そして、ドゥオモの前、ドゥオモ広場にいる象さん。
こちらも溶岩でできてます。

何で象なんだろう? 地元の人に聞いたけど、色んなこと言われて、よくわかんなかった、、、。

ここシチリアはアフリカに近いので、オベリスク型のモニュメントになっているらしいです。
※オベリスクは古代エジプトの時代に制作されることが多かったようです。







こちらにも象さん。
これはドゥオモ広場(Piazza Duomo)からエトナ通り(Via Etna)を上がっていくとある、ベッリーニ公園(Villa Bellini)。
似たような図柄が、エトナ通り沿いの大学広場(Piazza Università)にもあります。

「A」は何なのか?
これも地元の人に聞いたのですが、「知らない」と言われた〜。
「多分、カターニアの守護聖人、聖アガタの「A」だよ!」と急に自信ありげに付け加えてくれましたが、定かではありませぬ、、、。






カターニアは作曲家のヴィンチェンツォ・ベッリーニが生まれた街。
それに関係なくとも、劇場がたくさんある街。今でも劇場に足を運ぶ人が多いんだとか。優雅でいいな〜。


写真左側はマッシモ・ベッリーニ劇場です。











ローマ時代の劇場やテルメ(公共浴場)から、バロック様式の教会群まで、長〜い歴史を感じさせるカターニア。ちょっとカフェから周りを見ると噴煙で黒くなった壁。まだまだ噴煙をあげるエトナさん。人間が建物を建てて生活する前から続く大地の命を感じる街。
いいですよ〜。ここ。



次もカターニアの街を紹介しまーす。

Thursday, 6 October 2011

どーなんよ、、、

イタリアのテレビ番組、早口でしゃべられると全然わからないので、見るものは結構限られている。
※ちなみに、二カ国語放送がほとんどないので、アメリカやイギリスの番組も多いけどイタリア語で見なければならない。ごくごく最近、2カ国語が増えてきたたと思う。

好きな番組に『Cerco Casa』と『Vendo Casa』がある。
『家を探してます』という人のために、条件に合う家を探してあげる『Cerco Casa』。
『家を売りたい』という人のために、買い手を探して改装デザイン施工までする『Vendo Casa』 。
毎回、案件成立するわけではないようだけど、イタリアのアパートや家を平面図付きで垣間見れるという私にとっては面白い番組。
しゃべっている内容はわからないことが多いけど、映像を見ているだけで会話がわかるような気になるから、何となく見ている。

先日、テレビをつけたら『Vendo Casa』が放送されていた。(毎日のようにどこかの時間帯で放送されている。)
どうやら、買い手が決まって、改装も終えて、買い手とともに家を見て回っているところ。

「それでは、リビングルームに行ってみましょう」と、コーディネーターのパオラ(化粧が濃くて、いつでも異様なほどに色黒) が案内する。

リビングルームの映像に切り替わる。白く塗られた壁。真っ白。明るくていいんじゃない?

でも、、、何か違和感。
なぜ違和感?

なぜなら、「Soggiorno(リビングルーム)」と黒でドアの横に縦に書かれていたから。
ドアの背の高さ以上に拡大されて、、、。

え? 何かの間違い?

いや、間違いではなかった。
その後に案内されたバスルーム、仕事部屋、ベッドルームも、それぞれ部屋の名前が壁にはっきり、くっきりと書かれていた。
しかも、バスルームの壁は紺とオレンジで彩られ、「ご自宅でもバカンス気分でいいでしょう?」とパオラ。

は? よかねーわっ!

映像の中の人たちは、誰も気にしていない様子。

なんで気にならない?
買い手が希望したの? この壁の文字(とバスルームの色)。(最初から見てないからわかんないし。)

この番組、デザイナー、建築家がちゃんとついてコーディネートする。
いくらイタリア人の趣味(←必ずしもステキとは言えない)とはいえ、こりゃないだろーよ。

こんなツッコミどころも満載だから、わかんなくても見てしまう番組なのだ。
でも、私なら改装しなおさせたい、あんな部屋の名前入りの家。

Wednesday, 5 October 2011

まずは心がけることから

掃除、嫌いです。

のっけから、何を、、、。

でも、とにかく、掃除が苦手なの。

相方も掃除が苦手。私も苦手。誰が掃除するんじゃい?

ネコ。
だったらいいよな〜。
ネコの手を借りて掃除したいところだけど、トイレの砂を散らかす散らかし派。

掃除するのは私。相方は家にいるけどきちんと仕事してるから。

掃除が苦手な割には、たまに家の汚さにキレる自分がいる。
キレ度が高くて相方にアピールしまくる(=当たり散らす)ときには、相方も慌てて掃除しだす。
奥さん、キレるとわけわかんないから。

でも、そんな負のエネルギーのぶつけ先が相方では申し訳ないので、冷静なときに考えた。
掃除は心がけなのである。(一丁前に言い切ってみた。)

そして心がけること約2ヶ月ちょっと。
私も成長しましたよ、マジで。
前より掃除するようになったもん。

じゃ、2ヶ月以上前はどうだったのかっつーと、超イヤイヤ掃除してたかも。惰性で。
汚いまま放っておいた自分への怒りと、なぜ自分だけが掃除しているのかという不満と、なんでこんなややこしい掃除なのかってわけのわからなさと、ごちゃまぜ。
もちろん、室内も靴であがる家。自分は室内履きに履き替えて、相方も履き替えるようにしつけたとしても、お客さんだけは止められない。最初のうちは良かったけど、気がついてみると超汚れた家。
さらに、イタリアの水道水は石灰質が多くて、シンクや洗面台はそこらじゅうにカサカサと「こびりついてんな〜」と思わせるものがすぐに付く。
もっとさらに言えば、うちの床、食事するところ(兼私の作業場)からトイレまで、床が白い。汚れが目立つのだよ。寝るとき以外、この、人の出入りが多く、汚れが目立ちやすい部屋で過ごしているから、他のイライラと重なって汚れが気になり出しちゃったら、キレる相手は相方しかない!とばかりに、、、あぁ、かわいそうな相方。相方にキレなくても掃除を手伝ってもらうことはできるだろうに。

今では掃除に対する姿勢が変わったかも。
「やりはじめないとやる気はでない。」
こちら、脳の研究をしている薬学博士の池谷裕二さんの言葉。
かなり前に『ほぼ日』で見かけて、「う〜ん、とてもいい言葉だ」なんてうなずいてたものの、実際に(特に嫌なことは)”やりはじめないとやる気が出ない”わけで、なあなあになってしまってた。ここ最近、もうちょっと気合いを入れてこの言葉を念頭において行動してみた。

できるじゃ〜ん。私♪

イタリアの家ってなぜかどこもピカピカ。
お掃除大好きママが多いのかと思うのだけど、お掃除など家の用事をしてくれる人(掃除、アイロン、時には洗濯も)を雇っているケースが多いのも理由のひとつ。
高齢で掃除が大変、共働きで時間がない、などの理由で家の用事をしてくれる人を雇う家は多いと思う。(”裕福”という理由もあるけど。)
週に1〜3度ほどそういう人が来てくれてれば、家もピカピカなわけだ。

うちはお掃除してくれる人を雇えるような状況ではないので、他の家ほどピカピカではないけれど、自分にやる気が出たこと、綺麗にしておくことで自分の気持ちも変わること、この結果には満足してる。

そして今週から、もうちょっとマメに掃除のクセをつけようと考えて、風水を取り入れることにした。
曜日によって掃除場所を決めるのだ。
月曜は玄関周り、火曜は火の周り(キッチン)、水曜は水周り、木曜は仕事部屋、寝室やリビング、金曜は鏡や窓(あ、窓拭きなんてしたことないかも、、、)、土曜は庭(庭はない)、日曜は心のお掃除、だそうだ。(全部、ネットで調べた。)
ここまでマメに毎日掃除しなければいけないなんて決めてしまうと絶対続かないので、まずは心がけから。
風でも水でも何でも循環させるようにして、環境デトックスしながら生活しようと心がけて、運気を呼び寄せようっていうわけ。がんばる。

実際に汚いより綺麗な方が心地いいもんね。

ところで、こちらの掃除は、日本の一般家庭の掃除(埃を落として掃除機かけるとか)にプラスして”モップかけ”っつーもんがある。基本的に、床は木かタイル。木の床はモップかけする回数も少ない(学校が木の床だった人、ワックス掛けは年に数回だったでしょ)けど、床は週1くらいでモップかけしないと汚い。
これがあまりにも面倒で掃除から遠のいてたわけ。
最近ではモップかけもさっさと終わらせられるようになった。 やっぱ、慣れだよ、慣れ。

慣れと心がけ、嫌なことを習慣づけするにはこの二つが一番だね。

Tuesday, 4 October 2011

出生地を聞くナゾ

イタリアで公的手続きをするとき、必ずのように聞かれるのは「出生地」。コムーネ単位(日本で言う市区町村)で答えるのが普通。
私の ような外国人は、国で答えて良ければ"Giappone(日本)"、あるいは”Yokosuka”などと答える。私の身分証明書には”Yokosuka” と記されていて、アルファベットに"Y"がないイタリアでは、一瞬考えてから読む。「ヨ〜コ〜ス〜カァ」と、最後の「カァ」がなぜかポイントが置かれることが多い。なじみのない外国の地名を読んで、最後の文字で気を抜くのか?
※イタリアのアルファベットに、J、K、W、X、Yはない。この5つは外来語に使う。ただし、イタリアでよくある名前の「Jacopo(ヤコポ、英語でいうところのJacob)」は例外。

ただし、私の本籍は横須賀ではない。生まれてから幼稚園くらいまで住んでたところが横須賀なだけ。
実際のところ、日本の本籍なんてイタリアの手続きには何の必要もない。結婚の手続きには、私の出生地が書かれた戸籍謄本が元となる。なぜなら、イタリアが必要な情報は出生地だから。


”本籍”という概念がないから、名前、現住所、出生地、誕生日が一般的には必要。
何歳から所持するのか知らないけれど、”健康保険証”兼”税処理コード”がついたカードを持ってて、必要な場合はその”税処理コード(Codice Fiscale)”も問われる。


公的手続。ま、よしとしよう。

でもな、、、。
なぜゆえ、IKEAカードの登録にすら出生地を聞かれねばならぬ?

IKEAカードを作ったのは去年の暮れくらいだっただろうか。
「なんでなん?」と思いつつ作ったカード。
先日、イタリア人とIKEAの話題になったときに思い出して聞いてみた。

「さぁ、、、?」
そりゃ、何でIKEAが出生地を聞く必要があるかなんてわかるわけないよなー。

「イタリアってちょっと前(150年くらい)まで、国が細かく分かれてたし、初めて会う人に出身地を聞くのは当たり前のようなもの」だからではないか、という意見が出た。

うん。この話はよく聞く。日本でも出身地を聞いたりするからわかる。
でもな、IKEAとお友達になるわけじゃないしな、、、。IKEAも「私、スゥエーデン生まれよ」とか話しかけてくれるわけじゃないし、、、。

今でもあるのかな、イタリアのIKEAカード申請に出生地の項目を入力する場所。
IKEA以外でも、「この手続きに必要か?」ってところで聞かれることもしばしば。流れ作業のように疑問に思わなくなったけど、疑問に思うと面白くてたまらない。

とりあえずな、ついでのように聞いてくる出生地、IKEAにはいらないと思う。

Monday, 3 October 2011

果物がいっぱい

一昨日、義母宅にてみんなでランチをしたあと、ざくろをいただいて来ました。


見て〜。こんなに!
小さいもので私のコブシ大。

どーしよ、こんなにもらって。
今年はざくろジュースにでもしてみるか。

ホルモン系にいいらしいよ。



そろそろどこかの家から「柿をどうぞ」なんていただける季節のはず。うひひ♪

キウイ、ミニリンゴ、レモン、ざくろ、赤ぶどう、白ブドウ、いちじく、柿などなど、アパートの庭(大家さん所有)か義母の家の庭からいただく自然の贈り物。

こんなときは、イタリアの大地に感謝!なのだ。

Sunday, 2 October 2011

中世再現のお祭り -Soncino

またまたSoncino(ソンチーノ)へ行ってきました。

ソンチーノとは、ロンバルディア州クレモナ県の北側に位置する、中世の香りが色濃く残る街。
昨日(10月1日と2日)、中世の頃を再現するお祭りをしていたので、義姉一家、義弟一家とともに見に行って来ました。

以前にも紹介したことのあるソンチーノの城塞(こちらこちら)で、中世の服を再現して着た人たちが当時の生活を再現していた。

たとえば、こんなの。

こちらは城塞の中庭で、当時の夕食を用意しているところ。
(この夕食は、夕食付きチケットを買った人が食べれるようです。)

衣装はみんな、こんな感じ。




こちらのおじさんは、鍛冶職人。
暗くなって見にくくなっているけど、鉄を叩いているところ。

このおじさんの右側には、大きなふいごがついた鉄を熱する炉が用意されている。





そのふいご付きの炉も中世スタイル。
右側の側面が扇型になっているところがふいご。
炭に火をおこしてあるのがわかるかな。








お城の中も、普段の展示では何も置いていない部屋でも、当時の寝室や、兵隊の待合室(?)などを再現。

他にも、ロウソクを作っているおじさんや、スパイスを挽いているおばさん、ソンチーノの産業の一つである絹を蚕から取り出しているおねえさんなど、城塞の外庭で作業してました。

18時から始まって24時まで続くこのお祭り。もっと遅くまでいたら、馬に乗った騎士とか見れたと思うんだけど、子供も一緒だったのでここまで。

このソンチーノ、しっかりと文化事業に力を入れているし、何かとイベントを開催しててすごいな〜と思う。(自分が住んでるところがあまり力を入れてないから。)
ソンチーノ市自体はそれなりに広い。この城塞がある辺りが中心街で、中世の色を(修復しつつ)残している。とても雰囲気の良い街。
中心街の周囲はまだ行ったことがないけれど、ハイキングできるようなところが何コースかあるみたい。いつか行ってみようと思う。そのときには、また紹介しまーす。

Saturday, 1 October 2011

脳裏に焼き付く光景

先日書いた「金歯ババア」、いやいや、金歯のおばさま(人のことをババア呼ばわりしちゃいかんね)。コメントで友人が”黄金バット”と名付けてくれた。
あぁ、今も脳裏に焼き付いている。

脳裏に焼き付く光景といえば、今までにもある。

数年前、まだ結婚前に遊びに来てたときのこと。
家から街の中心へ向かうと必ず、Croce Rossa(赤十字)の建物の前を通る。
Croce Rossaから出てきたおばあちゃん、何かもそもそとしながら、ゆっくりとした足取りで歩いている。私たちの数メートル前。
おもむろに、スカートをたくしあげ、パンツの裾を引っ張って直したっ!
目が・になる相方と私、、、。パンツ、見ちゃったし。
見ていいものか、いや、もう目に入っちゃったし、、、。
おばあちゃん、何も気にせず歩き続ける。
そそくさとおばあちゃんを追いぬかし、早歩きで通り過ぎた相方と私であった、、、。

あぁ、衝撃的。

去年の夏は、もっと衝撃的なものを目にした。
相方、姑、義姉と私の4人で歩いていたときのこと。
前方からおばあちゃんがゆっくりとチャリンコをこいで近づいてくる。
結構なお歳と見受けられるおばあちゃん。長く薄くなった白髪を結ばずにたらしたまま。(こういうおばあちゃんを見るだけで、なぜか衝撃的な印象を受けるのは私だけ?)
すれ違う直前、私たちの会話が止まる。
「見てはいけないものを見てしまった」感で、4人とも目をそらすけど、意識をそらすことはできない。ちら見しちゃいけないけど、怖いもの見たさでちら見せずにいられない!
それは、、、。

妙にサドルの低いチャリンコに乗ったおばあちゃん。
ゆる〜り、ゆる〜りと、ガニマタでチャリンコをこいでいる。
すこーしだけ風にそよぐ白髪の長髪。ハンドルが高くてサドルが低い。後ろに重心がかかったような妙な姿勢のチャリンコ姿は、なんとなく、ハーレー・ダヴィッドソンをスローモーションで見ているような、、、。
そのハーレー・”チャリンコ”ソンばあさん。
こぐたびにスカートがめくれあがり白いパンツがちらっ、ちらっ、、、、、。

真夏の強い日差しの中、まぶしかった、、、。いや、、、強烈すぎて、しばらく言葉を奪われてしまった、、、。

こんな話で申し訳ないっす〜(汗っ)。



だから、脳裏に焼き付いたこんな夕焼け空を載せときましょう。

8月半ばの空(タイムリーじゃなくてすんません、、、)、21:30くらいだったかと。
(携帯で撮影)