Wednesday, 23 April 2014

曲るか、そこで?(留まることを知らないバスネタ)

もう、バスネタのカテゴリーを作ろうかと思うほど、バスに乗るたびにネタを提供される、、、。
田舎路線ならではなのではなかろうか。たとえばミラノの中央部でこんなバスがあったら嫌だもん。

今日も然り。

ヨガレッスンを済ませた後の帰りのバス。
2連結バスなので満員とまではいかないけれど、多少の乗客がいて、静かに出発。
順調にバスは進み、、、あちこちで人を降ろしていき、私の住む街にさしかかったところで、、、。

曲った!

しかも! 曲るはずのない角を曲った!

は? なぜ曲る?

座ってうとうとしていたけど、すぐに気がついて立ち上がって「な、なんで曲るんですかっ?」と運転手にかけよった!

運転手ともうひとり残っていたお客さんがびっくりして「まだいたのー?」と。

ひゃー、乗客が他にいないと思って、勝手にコースを変えたっ!
こんなことまでするんかいなー、ここのバスは!

ひとつの街の中を巡回するバスではなく、二つの(この地域では)大きめの街の間を結ぶ路線なので、路線の最終地点に近づくと「乗客を降ろすだけで乗せない」という実際の規定なのか、暗黙のルールなのか、そういうことになっているのは知っている。
乗るお客さんがいないとはいえ、コースを変えるとは、、、。

曲った辺りは、私の家から街の中心を挟んで反対側。とはいえ、歩いて簡単に帰れる距離。でも、勝手に曲られたところを歩いて帰るのはちょっと悔しい。バス代払ってるし。

「○○まで行きたいんですけど、、、」と言うと、「あー、大丈夫、大丈夫。連れてってあげるから」と超気軽。
あったりまえでしょーよ、連れてってくれるのは。

残っていた客は「俺のせいじゃないよ、運転手のせいだよ」と鼻で笑う。

半分寝ていたので、何でそこで曲ったのか、乗客と運転手が何を話していたのかわからないけれど、どうもこの2人の間で了解してコースを変えて曲った様子。

ぐるっといつも走るはず街の北側とは反対の南側を回って、バスは私が降りたいところに到着。

降りるときに運転手のおっさん、「ビビった? ビビった?」と全く悪びれる様子なし。

「そりゃ、ビビったわ!」

私が住んでる辺り、こんなんですよ。気が抜けるでしょ。
気を抜いてたら、遠いとこまで連れてかれちゃうけどっ。

Saturday, 12 April 2014

自分の手で何とかなるものは、自分の手で。

昨日、ベルガモのyuminaさんとともに、Miyabiさんへ行ってきました〜! おいしかった〜。
あぁ、イタリアで食べる日本人が握る寿司。これ以上のぜいたくはございませんっ!
昨日もyuminaさんの1歳の娘、”チビ丸子”ちゃんが来てくれました。オシャレはばっちり、大人な表情もふと見せ、そしてスーパーキュートな笑顔を絶やさない。1歳に満たない女子は、昨日も女子会参加の意気込みバッチリでした!

yuminaさん、いつもありがとうございます。また行きましょうね〜!

そして食事、おしゃべりともに大満足して帰ってきた後、気分良く鼻歌なんて歌いながら、ずーっとどうしようと悩んでいたことに着手。
いやー、気分がいいと、いいアイデアが出るもんだ!

世の中、電子辞書なるものを使っている方はかなり多いのではないでしょうか。
私も、30代に入ってから、超小型の英和・和英のみの辞書から始まり、イタリア語つきの他言語モデルが現在2台目。

4〜5年前からおかしく、あるキーだけ反応が悪かったんです。
あるキーというのが、”E”。必要でしょ、これ。日本語もイタリア語も英語も、母音のひとつだもの。どの単語を入力するにも支障がでて、つねにこのキーをぐぐぐぐぐぐーーーーーーっと押し込むので、文字盤はハゲました、、、。

何とか押し込めば使えていたのですが、3年くらい前に「そーさ、開けりゃいいのさ」と思い立ち分解。
このキーの裏だけ、黒い油のような液体が。なーるほど、これがいけなかったんだ。
綿棒で掃除し、元通りに戻し、使ってみると反応が良くなりました。

どこから入ったのか、この黒い汚れ。その後も1、2回、この掃除で対応してきました。完璧な反応にはならなかったけど。

そしてここ数ヶ月、押しても”E”が全く反応しなくなり、いよいよ使い物にならなくなってきました。
”E”が入った単語を調べられない辞書って、、、8割、9割がた破かれた辞書な気分。
ここまで掃除をしつつ騙し騙し使うと、黒い汚れなんてまったくなく、何が原因なのか全くわかりません。

でも、電子辞書、しかも他言語モデルって高いんですよね。買い替えるなんて、とてもじゃないけどできません。

ちなみに分解するとこんな感じ。



右のキーボードのEが何となくハゲてるの、わかりますか。
このキーボードの裏は、ゴムがついていて、このEの裏についたゴムは、他のどのキーを押しても反応しなくなってました。このゴムが劣化したわけです。見た目はまーったくわかんないけど。

始めは使わないキー(左の円形にあいた部分の上にある小さい3つのキーのどれかとか)を切り取ってEの裏に当てようかと思ったけれど、盛り上がるだろうし格好悪いなぁ。

どうしようかと考えていたときにピーンときたっ!
外付けで使っているモニターのスイッチの表側がはがれて、仕方なくセロテープで留めていたことを!


汚いけど、これがモニターの表についていたスイッチ。どうせはがれていることだし、もったいなくない。しかも、紙程度の薄さ。

これを一部、チョキンと切り取り、劣化したらしいゴムにあてて使ってみると、、、。



あーら、元通り、動くじゃないですか。

これで、電子辞書、復活!

今買えば40000円くらいするので(当時もそれくらい出したと思う)、必要だけど買い替えるにはかなり厳しい価格。これがこんなアイデアで直ったわけです。
しかも、分解した部品を元通りに戻すと、見た目は何の変わりもなく。

あぁ、よかった。これでまた数年は使えそうだ。

でも、不思議なもんですね。このゴム。見た目は全く変わらないのに、このキーの部分だけが本当に反応しなかったんです。電気製品、あなどれませんわ。

Monday, 7 April 2014

遅ればせながら、ボローニャ国際絵本展レポート

もう10日ほど経ってしまいましたが、今年もボローニャ・フィエラのボローニャ国際絵本展に行ってきました!

相方は初日の昼から行っていたものの、おかげさまで私は別の仕事があったので、月曜から木曜までの4日間の会期期間中、水曜の昼から相方に合流。
私の役目は相方専属通訳とコミュニケーション担当なのですが、本当は火曜日に行きたかったんだなぁ、私は。
相方がこの絵本展の時期に同時開催されるボローニャ図書館でのイベントで、紙芝居をイタリア語で読むという大役をいただきまして、そこに行けたらよかったのですが、今回は自分の仕事を優先しました。

てなわけで、今回はあまりトークイベントを聞きに行けませんでした。

こちらは毎度のイラストレーションコンテストの入選者の展示の様子です。
今回も日本のイラストレーターさんたち、がんばってます。夏前に始まる日本巡回が楽しみですね。




毎回気に入ったものを写真に撮ってくるのですが、今回はこちら。
名前を控えてくるのを忘れましたが、このイラストは印象的でした!





気に入ったのはこちら! 日本のこまつゆみこさんのイラスト。
日常の日本が動物になってる! 表情豊かな動物たちがほほ笑ましいです。




今年はビジネス取引の場となるブースがたくさん並んだ会場とは別に、開催50回を越えて51回目の今年、児童書販売コーナー、イベントコーナー、ワークショップコーナー、特別展示コーナーなど、一般、教育者、青年、子供向けの会場ができていました。

その特別展示のひとつで見つけたのがこちら。


フランスのラ・フォンテーヌ寓話に、切り絵作家のEmmanuel Fornageさんが切り絵で挿し絵をつけたものの原画(原切り絵?)です。
すっごーい。感動的な細かさの切り絵でした!

ここで私はふと自分のリュックのポケットからあるものを取り出しパチリ。



Emmanuelさんの絵の前で、自分のSIGGボトルを撮影。もうかれこれ7〜8年くらい使っているSIGGボトル。
丈夫で長持ちというし、持っている友達が羨ましくて欲しいなーと思っていて、どこかで見かけるたびに絵柄や色を物色し、安くはないので控えてたのですが、この絵柄ばかりは、その場で購入してしまいました!
果たして、このSIGGボトルの絵柄がどなたの作品なのかはわかりませんが、私ってこういう細かいものに魅かれるとこがあるのは変わらないんだなぁと改めて感じた瞬間でした。

※このSIGGのデザイナーがわかるかた、ぜひ教えて下さい!


そして、、、。
今回一番印象に残って、二日間歩き続け(大概の方は4日間会場をぐるぐる歩き回ってます。ほぼ休むことなく)、疲れているもののカメラを取り出さずにいられなかったのはこちら。取り出したのは結局携帯カメラだったけど、、、疲れててもできるって。



この人だかり。何だと思いますか?
バットマンがいますねぇ、看板のところに。
そう、こちらは、バットマン、スーパーマン、ワンダーウーマンなど、アメリカンヒーローの漫画を出版するアメリカのDCコミックのブース。
人だかりを作っているのは若者たち、、、。なんかどこかでみたことある空気を醸し出しているような、、、?

よくみると、左隣のブースとの境になっている柱のところに貼り紙が一枚。
「○時になったら、サンプルの漫画を配布します」と書いてある!(販売か配布か覚えていませんが)

その指定時間の1時間以上前から群がり始めたのは、、、イタリアの漫画ファンたち!
そう、みたことある空気、秋葉原だーーー!

最終日は朝からさっさと片づけ始めるブースもたくさんあります。さっさと切り上げて帰ってしまう会社もあります。そんな中、片づけ最中に出てきた椅子が通路のど真ん中にあり、そこにどっかりと腰を下ろして休憩していた私は、次から次へと若者が駆けつけて、目の前で大きくなる人だかりにびっくりしてしまいました。

こんなふうに、最終日には展示用に持ってきた本を安く販売したりするブースもあり、それが密かな楽しみだったりもします。
今年もそんな片づけ中の販売や、前述の一般向け会場の児童書店で購入した本など、またまたたくさん抱えて帰ってきました。
最終日に驚くほど安く買えたもの(相方にプレゼントしたので写真にはないですが)、欲しかった日本の絵本(日本で買うより当然高かった、、、このボローニャフィエラの前週に日本で見忘れたものだったので、血迷って高いユーロ価格を出してしまったー!)や、アマゾンで在庫のない古本を注文して在庫がでてくるまで待っていたという本の新しいバージョンや、スペイン語の絵本も買ってしまいました(読めねぇって、、、)。ちなみにこの写真の本の半分以上は相方が購入したものだし、写真に載せてないけど買ってきた他本もあります。白い小さな本は、イタリアの有名なイラストレーター、フランコ・マッティッキオさんのもの。私は去年初めて知ったイラストレーターさんですが、もう60代になるいわば巨匠のひとりです。いつのまにか、相方が2冊も買い込み、1冊は相方へのサイン、もう1冊に私へのサインを巨匠からいただいてきたのでした。かわいいような、ちょっとシュールな絵も割と好きです。


今年の戦利品(の一部)

昨年の4月、このボローニャ国際絵本展の歴史をまとめた『ボローニャ・ブックフェア物語』が白泉社から出版されました。書いたのは、ボローニャ在住の漫画家、市口桂子さん。
これを読むと「こんな背景があったのか!」という驚きとともに、これに携わる方々の思いが伝わってきて、感動すら覚えます。
ボローニャブックフェアにご興味をお持ちの方、絵本が大好きな方、この本はかなりオススメですよ!