シチリアと言えば!
朝ごはんはバール(カフェ)でジェラートやグラニータ(日本で言う、氷のスムージーのようなもの)とブリオッシュで始まるっつー、独特な食文化がある。
やってきましたよ、それ。
写真ないけど、、、、。(←ダメね、私。)
グラニータはイタリア全土にあるけれど、シチリアのグラニータは特別。氷の粒が細かいのだ。本当に細かくて、ジェラートと呼んでもいいのではないかっていうくらい。
お好みで、グラニータに生クリームをこんもりとトッピングすることも。こちらもシチリア特有のトッピング方法。(私は生クリームが嫌いなのでやらないけど。)
グラニータはもちろんのこと、驚いたのはブリオッシュ。激ウマ!
”ブリオッシュ”は今まではクロワッサンのことだと思っていたけど、シチリアでは私がブリオッシュだと思っていたものを”コルネット”と呼ぶらしい。(今日、家の近くのスーパーの広告にも”コルネット”と出ていたので、どちらも正解なんでしょうね。)
カターニアで食べた”ブリオッシュ”はちょっと違う!
丸くて、どっしりとした、とてもシンプルなパン。柔らかくてもっちもち。ちょっと遅めの朝ごはんとなった私たちに、カタネーゼ(カターニアの人)の友達が「ランチ前なら半分にしておいたほうがいいわよ〜」と忠告してくれたけど、こんなにおいしいパンを残すなんてできなかった! 完食!
グラニータとともにいただくブリオッシュか、ブリオッシュに好きなジェラートを挟んでガブリ!といくのがシチリアの定番なんだって。
変わってこちら。「アランチーノ」。
シチリア名物のお総菜、ライスコロッケ。
チーズ入り、肉入り、ほうれん草入りなど色んな味があって、形を変えて中身の区別をしているんだって。
私が買ったこちらは、ほうれん草が入ったアランチーノ。さつまいものような形をしていて、どっしりと重い。
シチリアに来る前に食べたアランチーノは、油っこく、塩味がきつかったのでおいしいと思わなかったけど、これはおいしかった〜。この巨大なさつまいもサイズ、一気に食べちゃいました。
(初めて食べたアランチーノは近所に住むシチリア出身のマンマが作ってくれたもので、これまた激ウマだったけど、それを期待して総菜屋などでアランチーノを買うと失敗することもあるのだ。)
私が来る前に「ピスタチオのアランチーノを食べた」という相方。
私も食べたくて、そのお店に行きたかったんだけど、忙しくて行けなかった〜。残念。
こちらはカターニア名物、「Le Olivette di Sant'Agata」。
ワインやビールのつまみにちょっと出てくるオリーブ。粒が大きくておいしい!
カターニアに関係ないけど注目するのはつまようじの名前、「BONSAI」。
今まで、「KENDO」と「KOBE」は見たことあったけど、盆栽ってつまようじは初めて見たわ〜。安易なネーミングなんだか、どうなんだか、、、。
シチリアは地中海に浮かぶ島。当然、魚もおいしいのだよ。
こちら、カターニアの台所。フィッシュマーケット。写真を撮ったところは一番端の方なのでのんびりしているように見えるけど、真ん中の方に行くと、人ごみで通り抜けるのも大変!
滞在最終日前夜、イベントを終えた仕事仲間たちと地元の魚料理レストランでディナー。
(もちろん、こんなときは都合よく私のベジタリアンは解禁に。)
地中海沿岸で初めて臭みのない魚が食べれた! 幸せ!
私が住むロンバルディア州は海がない。魚はもちろん輸送されてくるけど、納得いく目玉の新鮮さを保っているものはなかなか見ない。
なんせ、冷凍食品の魚ですら臭くて食べれなかった経験があるので、イタリアでは極力魚を選ばないことにしている私。家では菜食だから食べないし。
もー、カターニアでは心ゆくまで食べちゃったよ、小魚から、エビから貝類まで。
出てくるお皿全部「キャー!」と奇声をあげて食べる日本人女子。さぞかし変な奴と思われてたことだろう。
何皿あったんだろう、、、。サーディン、エビ、名前のわからない赤い小魚、タコ、ムール貝、アサリ、などなど、、、、。
あー、満腹!
そして、「おまえ、これアペリティーボ(前菜)ってわかってる?」と相方。
あー、またやっちまったーーーーー。
未だにイタリアの食習慣に慣れない日本人女子。このあとプリモ(ファーストディッシュ)、セコンド(メインディッシュ)と出てくることを、まったく考えていない。アペリティーボでお腹いっぱい。
でもなぜか、プリモの大エビ(種類はわかんない)パスタも、セコンドの巨大な魚を切り分けたものも、ぜーんぶ平らげたのだよ、私。おいしかったー。
そして食後のカフェ、デザートタイム。イタリア人はよくコーヒーと一緒にグラッパやリモンチェッロなど甘めのお酒を食後酒にする。
でも。
ここで出てきたのは、テキーラ。
私の隣に座っていたクラウディオが「テキーラ飲む人!」と聞いてまわる。
「はいっ!」と手を上げる私。「え?」と驚くイタリア人達。
「日本でもテキーラ飲むの?」
ほら、出たよ。東京ってのはここより色んなものあるんだぜ、と毎回言いたくなる。
テキーラの飲み方、私は知ってる。よく飲んでたし。
でも、クラウディオがわざわざ丁寧にレモン(緑色だったけど、きっとシチリア産レモン)と塩を用意して説明してくれるので、真似をして塩レモンをガブリ。
「我らに乾杯!」
と、テキーラショットでテーブルを叩いて一気に飲み干す。うまいっ!
みんなの目線が日本人女子に。
女性は「大丈夫〜?」
男性は「おぉ〜!」
右隣で「またやっちまった、、、こいつ」と頭をかかえる相方。
左隣のクラウディオは「今まで会った日本人の中で、あんたが一番!」 と大喜び。
会話がスムースにできなくても、酒を飲んで打ち解けることができるおトク感、ここにありなのだ。(行き過ぎちゃいけないけどさ。)
そのあと、パカパカとテキーラを飲み続け(ちびちびですよ)、翌日クラウディオは二日酔いに。
なぜかテキーラで二日酔いになったことがない私。翌日、空港までの車を手配してくれたクラウディオはまた「もー、あんたが一番! また飲もう!」と言ってくれました。うふふ。
とにかく、食のおいしいシチリア。
今までの暮しやイタリア国内の旅の中で、必ず「塩辛すぎ」と感じるものに引っかかっていたけど、シチリアの味はどれもおいしく、塩辛さから敬遠し始めていたイタリア料理のイメージ挽回なすばらすぃ〜料理でしたよ。
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