Friday, 30 September 2011

私の食事

ここのところ、相方が出張中なので食事はいつも以上に私流。
オリーブオイルなし、チーズなし。(炒め物にはオリーブオイルをフライパンにしくけど。)
味付けは何を作っても、味噌、昆布茶、醤油などなど和物。昨日は色んなマメのミックスを茹でた後、タマネギとズッキーニを加えて醤油炒めたものを加えたサラダ、その前は味噌味のパスタ、あとは姉が持ってきてくれた『ふじっこ』をパスタの味付けにしたり、サラダにしたり。
基本はベジタリアンなので、肉もなし。牛乳はもともと嫌いだし、バターもマーガリンも用がない限り買わない、大好きだったヨーグルトもやめた。卵を食べる機会も少ない。ヴィーガン(動物系を一切口にしない)に近いベジタリアン。

ムフ〜ン♡満足

私がベジタリアンの道を歩む理由は”体のため”。
健康そうに見えて、ドカンと大病をやらかしたことが今までに3度。10年に一度くらい、大病の診断を受ける。同じ病気の再発ではない。どれも違うもの。
風邪を引きやすいとかはないけれど、どうも免疫系がおかしいらしい。
30過ぎてからようやく自分の体を振り返るようになって、色んな本を読んで徐々に始めたベジタリアン。自分がこの世を去るときまでは4つ目の大病が近寄ってこないように。

ただし、完全にベジタリアンなわけではない。
出された食事はありがたくいただくし、外食でベジタリアンディッシュを選択できなかったり、肉・魚料理が超おいしく見えてしまったときはそちらを選択する。
こんなわけで、フレキシブルなベジタリアンである。

体のための究極の理想は「精製されたもの(白砂糖、白米など)を食べないロー・ヴィーガン(生菜食を基本とする、卵・乳製品・動物系製品(はちみつも)なしの食事」。
想像するだけで、何食べてるん?って感じでしょ。私もそう思う〜。難しいのだよ、結構。最初は気合いと努力が不可欠かと思う。
(でも、”ロー(生)”の部分を除けば、意外と実践しやすいんだよ。食事の70〜80%をローで食べるのが理想の理想。※理想と現実には色々と狭間があるのだ。)

ここイタリアでもベジタリアンはいる。でも、ヴィーガンは未だ一人しか出会ったことがない。当人はヴィーガン(おそらく、動物愛護かな)、奥様はグルテン不耐性なので、かなり食事には気を使っている夫婦である。

イタリアでヴィーガンが少ない理由は、”おいしいチーズ”があるからなんじゃないかな〜と思うわけ。
乾き系のチーズから、柔らかいチーズまで、ありとあらゆるチーズがある。イタリア産だけでなく、ヨーロッパの国々のチーズを合わせたら、どんだけの種類があるんだか。
子供の頃から、毎日のように牛とかヤギとか水牛とか、色んな味のチーズを食べてる人たち。どのチーズも嫌いですっていう人はいないんじゃないかってくらいだと思う。おやつだってチーズなこともあるし。

そんな環境で育った相方は、もちろんチーズ大好き。
私の体に必要ということと、本人もちょっとした健康トラブルがあるので、家ではベジタリアン食についてきてくれるけど、チーズだけはやめられないので、家で二人そろってヴィーガンになることはないと思う。
相方がチーズを食べているからって、私も一緒になって食べることは少ないので、チーズを買うときはほぼ相方用。
チーズ、嫌いじゃないけど、どうもこちらのチーズは塩味が強いものが多いので、たくさん食べることはないし、毎日食べたいとも思わない。

今、イタリアに住んでいるからこれで済んでいるのかと思う。オリーブオイルが主流の国だから。
もうちょっと北の国に行くと、オリーブオイルよりもバターが多く登場してくる。バターは好きだけど、体のことを考えて摂らないようにしているので、オリーブオイルの国で良かった、、、。ほっ。

食べたいもの、食べれるものさえ食べておけば、昔から食にはそれほどこだわりのない私。
無性に日本食が恋しくなったり(まだ我慢というか、食べれたら嬉しいかもな〜ってくらい)、米が恋しくなることもない。(米より麺好き。)

ただ、ときどきね、、、ピザにサラメ・ピカンテ(ぴりっと辛いサラミハム)が無性に食べたくなって食べることもあるのよ〜。

※ちなみに、サプリも摂取してますよ。

追記:
こんな私も、「イタリアで手に入らないもので、一番食べたい日本食は?」と聞かれたら、「焼きそばとおでん!」と答える。おでん、思いっきりお魚さんだわさ。
※こちらでは、なかなか焼きそばの麺が手に入らない、、、。

Wednesday, 28 September 2011

待てないイタリア人 -郵便局にて

郵便局にはよく行く。
公共料金の支払いは都度現金払いしているので、手数料が少ない郵便局で手続きしている。

ここで毎回悩む。
日本の郵便局や銀行と同じく、自分の目的に合わせて番号札を取るシステムなんだけど、郵便業務、支払いや口座開設などと分かれている中、「郵便局に口座を持っている人のための優先番号札」というものもある。
私は郵便局に口座を持っている。だから優先番号を取れる。
でも、いつも優先番号と普通の番号と、どちらを取るか悩むわけ。
なぜかというと、優先番号を取って、大勢の人が待っている中をさっさと用事を済ませたら、大きな声の独り言で「何で中国人は待たないわけ?」といったことをのたまうおばちゃんに遭遇したことが何回かあるから。
中国人だから待たなきゃいけないっつー規則もないだろがー!と言いたいところ。
大概、そういうおばちゃんは声がでかい。周囲の人は無視してるけど、賛同する人がいると一緒になって、郵便局から出ていく私をちろちろと見ながら文句をたらたらと言い続ける。

気にしなければいい。言わせておけばいい。そう言われればそうかもしれない。
でも、いい思いは残らない。それが何回かあると、ほとほと嫌になる。

今日も”文句のたまい系”のババアがいた。まずは、郵便局に入ってきた私を下から上までなめるように見る。(やめてくんねーかなー、こういうの。)

たまたま、カウンターにいた2件の客が時間のかかる用事をしていたから、当然のことながら待つ人はどんどん増えていく。文句のたまいババアは、隣にいるご主人にひたすらと長い手続きに対して文句を言い続ける。声がでかい。
優先番号を取って待っていたけど、ババアの文句がすごいから、念のため普通の番号も後からとった。郵便局の用事ごときで嫌な思いを重ねていくのは嫌。だから、優先番号が呼ばれても、文句のたまいババアよりも早かったら無視して普通の番号が呼ばれるまで待とうと思った。たまたま、昨日からコミュニケーションのズレで引きずっていたことがあって、どんより落ちぎみだったから、これ以上落ちたくなかったのがホントのところ。

長い手続きをしていた人たちがやっと終わり、次の番号が呼ばれる。その番号を持っていたのは足の悪いおばあちゃん。一歩、一歩とカウンターに近づくけど、局員は気付かずに次の番号を呼んでしまった。足の悪いおばあちゃんの次の番号が呼ばれたと同時に、おばあちゃんはカウンターに到着。そのまま手続きを済ます。
もちろん、足の悪いおばあちゃんの次の番号の人、10代くらいの若い女の子は後ろで待っている。ま、この辺まではよく見かける光景。

おばあちゃんが手続きしているうちに、隣のカウンターで番号が進んだ。
女の子の次の番号を持っていたのは、例の文句のたまいババア。つかつかとカウンターに進んでいく。
横から「すみませんが、私の番号の方が早いのですが」と女の子が声をかけてカウンターに進もうとした。

それをっ!
「あんたの番号はそっちのカウンターで呼ばれたんでしょ。このシニョーラの後まで待ちなさいよ!」と、しっしっと手で追いやる。

えーーーーーーーー。ババア、そりゃないだろーよーーーーー。

周囲の人も「あーあ、困ったババアがいるぜ」といった表情。
一人待つババアの旦那は、いたって普通。社会性のない妻に慣れきって気にしないようにしてるのか、マヒしてるのか。マヒしてるんだろーなぁ。

このババア、何の手続きをしたかったのかわからないけど、窓口局員では対応できず局長が呼ばれ、 カウンターの裏手の別部屋へと通された。
何の手続きだか(クレームかもしれん)知らんが、私の用事が終わっても出てこなかったから、相当時間かけてると思われる。
フロアでじーっと待つ旦那。マヒしとんなぁ、マジで。

クレーマー率の高い欧米社会。
できることなら自分に火の粉が降りかからないようにと思って取った二つの番号。
結局、「郵便口座を持っている人のための優先番号」は呼ばれなかった、、、。
ま、いいけどさー。

ただの文句のたまいババアならば遭遇することはある。されど、このババア、、、。
窓口局員が局長と話をしに奥へ引っ込んでいる間、カウンターから旦那の方を振り向いて何か言って、ニッと旦那に向けたその笑顔。
前歯、全部金歯ーーーーーーっ!?  こわーーーーーーーーっ!
わかる? お歯黒ババアにニヤッと笑顔を向けられる感じよ。

いらんのに脳裏に焼き付いてしまったその顔。あーん、夢に出てきたら怖いよー。 




全然関係ないけど、先日見つけた看板。

きっと、電話が家庭に普及してない頃、電話交換所みたいなとこだったのかと思うんだけど。

まだ街中にはこういうのが残ってるよ。

Monday, 26 September 2011

秋のある日

※不明なところからのアクセスが多いのでオリジナルから書き換えてます。(2011年10月5日)


”マンドリーノ”、きっと”マンドリン”と言った方がわかりやすいでしょう。あのオシリの丸い小さな弦楽器のこと。

義妹のおばさんがマンドリンを演奏する方で、教会でコンサートがあるからと誘ってもらって行ってきました。
実はマンドリンの生演奏を聞くのは初めて。

行ってみて、奏者が出てきてびっくり。
マンドリンが20台ほど、ギターが15台ほど、コントラバスが1台、チェロくらいのサイズのものが1台(奥の方で見えなかった)、フルートが1台の構成。
ミニ弦楽器(+フルート)楽団じゃないの!




演奏中に観客席から立ち上がりにくいし、教会の中だから暗いし、、、って写真はあまりよろしくないけど、雰囲気だけ。(携帯で撮ったからさらに暗い。)

弾く弓はない。ピックを持っているか指で弾いているかも見えなかった。

どんな音になるんだろう?



いや、これがびっくり。えー? 手で弾いてるんだよねぇ?
美しいんだわー。
演奏曲はほぼクラッシック。『G線上のアリア』などなじみのある曲もあったし良かったわ〜、ホント。



義妹の家でランチをごちそうになっているときに急に誘われたんだけど、いつもは何もすることがない日曜日が、思い掛けなくステキな日曜日になったのだ。

さらに、昨日は街の中心ではマーケットが。年に2〜3回ほど開かれるマーケットで、人が集まる雰囲気は楽しいけど、実は出店者は毎回同じ、、、。
去年ほどのウキウキ感はもうない、、、。

でも街の劇場が主催して、毎回何らかの大道芸みたいなのを呼んでいる。
去年は、グランドピアノに車輪がついていて演奏しながら街を練り歩く(練り動く?)おじさんが来ていた。これ、見てて面白かった。


今年はこんなの。(曇り空っぽい感じだけど、ただの反射です。天気は良かった。ちなみに左側のカバーがかかっている部分は夏前に修復が始まったクレマのドゥオモ。)

この後、ピエロっぽいのが二人出てきてステージに乗ってドタバタ劇を繰り広げるんだけど、このドタバタ劇がドタバタ過ぎて全然わからん、、、。子供向けだから「わかる必要はないのよ!」と義姉から繰り返し言われた。

ま、子供は笑ってるからいいんだよねー。

ドタバタ劇が終わって、ある程度静かになったのかと思いきや、実はドタバタ劇とほぼ平行して、すぐ近くでさっきのコンサートメンバーの一部がまた外で演奏してたらしい。

それを見た、義母、義姉、義妹が口を揃えて、、、
「マーケット、コンサート、大道芸、、、あちこちやり過ぎ!週に一つずつにしてくれれば楽しいのにっ!」と文句を言ってた。
(さらに別の場所では義弟が参加しているグループが写真展を開き、また別の広場ではパスタ作りを競うイベントをしてた。)

同感! 普段は何もなさすぎる日曜だから、何かやってくれるとありがたいのだよ。
計画性って大事なのになぁ、もう。(←他人事だから言える。)




ところで。
来週、シチリア旅行を控えております。
マンドリン、欲しいかもよーーーー。うひひ。

Sunday, 25 September 2011

漢字って

Cimice(チミチェ)、日本語でカメムシ、が現れる季節になってきた。
毎日一回以上は新聞紙を使って外に出してやる。
洗濯物もよくはたかないと。

カメムシって「椿象」って書くんだって。
意外性ありすぎ。

イタリア語には「pasta」と書いて「シャツ」と読みます、みたいなとんでもない意外性はありえない。
当て字ってすごいな。(私の名前もその類いなんだけど。)

二日連続で”虫”話でごめんなさいませ。

Saturday, 24 September 2011

イタリアにいる私の天敵

すっかり涼しくなったイタリア北部です。
夜はしっかり布団をかぶって寝てます。

されど、、、。

「プゥイイイイイイイーーーーーーーーン。」

今朝も5時くらいに起こされました。
昨日の晩は、ネコだっておとなしく寝てて私のことを起こさなかったのに、逆に私がネコを起こしてしまった(布団の上に乗っかってるから)。

ネコでもなく、相方でもなく、私を起こすのは”蚊”。

どんだけおるんじゃい、この国の蚊は!
イタリア北から南まで、全土、蚊、蚊、蚊!

出てくるのは夕方から。昼間は庭のある家に行かない限り、それほど恐怖もない。
夕方から出てきて家の中に入ってきた蚊が、約半日かけて寝室を探り出して寝ている人間を苛立たせる。くぅぅぅぅぅ。

去年から(イタリアに住み始めてから)、異常なほどに蚊に敵対心をもつようになった。
去年、渡伊してから結婚のご挨拶に伺った家で(こちらの家、庭がでかい)、30分ほどの間に膝から下を30ヶ所ほど刺された。

ぎやーーーーーーー。パニック!

刺されたのはひざ下だけど、足の先から、指の先、頭の先まで、むぅぅぅぅぅぅっと変な電気感が駆け巡る。
あぁ、思い出したくもない!

東京の友達に「蚊パニック」になる子がいる。地下鉄の中でも、手首などにつけるベルト式の蚊除けを足首に着用して乗っている。意外と音があるから、彼女の周りは「ぷいいーーーーーん」と蚊除けの音がしている。(笑)
 「そんなに気にしなくても、、、」って鼻で笑ってたけど、今ならわかる。
蚊はパニックを起こす!

相方は「思い込みすぎ」という。
オマエにはわからんのじゃっ、この辛さ!

ネコがやってきた1年目(まだ本格渡伊前)は、ネコのひっかきキズだらけ。
ネコが成長してあまりアホみたく爪を出したまま「遊ぼ」と乗っかってこなくなった今、私の足は自分のひっかきキズだらけ、、、。どーなんよ、これ。

どういうわけか、アジア人が狙われる。
イタリア在住の日本人友達は口をそろえて「イタリア人より刺されやすい」という。
なぜゆえ、イタリア人は刺されないわけ? 何が違うわけ?

ナゾは解けないまま、また今朝も刺された。
布団から出ていた手。手首から先。左手と右手に一ヶ所ずつ。そして、まだ足りないのか、私の顔の周りを「ぷういいいいいぃぃぃぃーーーーん」と飛びまくる。

だーーーーーっ! うざいっ!

蚊に刺されるたび、「いつか出てってやる、この国!」と拳を固めるのである。

Thursday, 22 September 2011

斜めってますわ、マジで。-Pisa

さて、夏の1ヶ月ちょっと、長い育休を利用して姉が甥っ子(当時4歳、今5歳)と姪っ子(当時10ヶ月、もうすぐ1歳)を連れてこちらに滞在してました。

その間、ミラノ、(去年も行った)グラツィエ(←マントヴァの近く)、フィレンツェ、ピサ、ソンチーノ、ベルガモ、クレモナなどなど、ちょこまかと観光してきました。

ほぼ、今までに行ったことあるところだったんだけど、その中で一ヶ所、初めて行く場所が。
そう! ピサに行ったのよ、世界遺産の。


いやー、マジ、斜めでした。どーなんよ、この斜めっぷり。

「改修したからしばらく大丈夫」とか、「倒れる前に行っておけ」とか、色んな話は聞くけど、崩れたら怖いぜー。全部石じゃん。

姉がフィレンツェに行きたいというから、ついでに「ピサも行こう!」と提案して急に決めたことなので、斜塔の上に登る予約も取れず、かといって予約無しで並ぶのもイヤなので、周りからふーーーーんと眺めるだけだったけど、次に行くことがあったら絶対に登ってみよう。


だってさ、倒れるかもしれないじゃん。ホントに。
何かと疑ってかかりたくなるんだよね、この国が管理してることって。

去年はポンペイの遺跡の一部が倒壊したとき、理由は文化活動のための予算(遺跡の改修なども入る)が削減されたから改修が遅れたっていうんだけど、E・ジョンのコンサート開催(←これも文化活動)のギャラが高すぎたからって報道が一番濃いと思うし。



ところで、何で斜めなのかも全然知らないで行った私。
最近になって調べてみたら、12世紀から14世紀、工期を三回にわけて300年くらいかけて建設したらしいんだけど、既に第一工期から斜めだったらしい、、、。
塔周囲の地質が場所によってかなり異なるというのが原因みたい。



よくやったな、って肩をたたきたくなっちゃうよ。

根元部分はこんな状態。
第二工期、第三工期って、斜めっぷりを補修しながら建てて、できた結果が今の状態。
口開けて見上げちゃうわ、ホントに。


そして、建てた人、構造計算した人に乾杯っ!



ところで。
ピサの斜塔がえらく有名だけど、ドイツのエムデンというところに建っている教会は、もっと傾いているんだって。
ドイツの北なのでなかなか行く機会がないかもしれないけど、見物してみたいもんだ。

Monday, 19 September 2011

咄嗟の時の対応力

相方の代わりに医者に行って処方箋を受け取らなければならないことがあった。
個人オフィスではなく、何人かの医師がいる小さなセンターで、受付があるから受付に声をかけろと言われた。

行って、受付に声をかける。
「○○の代わりに処方箋を受け取りたいのですが、、、」と、相方の名前とドクターの名前を告げる。
あいにく、受付には用意されていなかったので、
「ご主人は、いつもこちらの先生の診察を受けているのですか?」など聞かれる。「そうです」と答える。
コンピュータでカチャカチャッと何かを調べ、また質問された。

「××を持っていますか?」

ん? 初めて聞く言葉。「××」。どうしよう。とりあえず、もう一度聞き直す。
でも、わかんない。
仕方ないので、
「すみません、あまりイタリア語がわからないのですが、、、」と言ってみる。

受付の女性、まぁ!っと明らかに呆然と困惑の混ざった表情をして両手を腰にあてる。

出たっ。言葉のわからない人に対して親切ではない人だっ。
これは仕方ない。どこでだって、旅行中だって、経験するかもしれないことだし。

そして、受付の女性、私のわからない質問を何度も繰り返す。
何度言われたってわからないものはわからない。

結局、その場にいた別の女性がドクターに内線をかけて、処方箋の件は一件落着。相方は代理人が行くことをドクターに伝えていたけど、ドクターが準備して受付に回しておく暇がなかっただけ。

言葉ができないことは棚に上げて言うけど、、、。
他の言葉を使って言い換えて欲しかった。



さて、こういうとき、私はいつも思う。
”咄嗟の時の対応力”は磨いておくべきだと。

今、私の身に起きるのは言葉の問題が多いと思う。
言いたいことが言えないときは、知っている単語を駆使して言い換えてみるか、あの単語かも?と間違っててもいいから言ってみるとか、何かをトライする。絵に描ける状況ならば描いてもいい。最終手段はボディランゲージだってある。
これ、自国語を話していても、起きうる事態だと思う。物の名前とかって忘れちゃうこと多いし。
でも、相手が言っていることがわからないときはどうしたらいいのか。繰り返されたってわからない。先に進めない。

言葉だけではない。
たとえば、料理を作ろうと思ったのに材料が足りない、電車などに乗り遅れたから目的地へたどり着くための別の手段を考えなければいけない、などなど、小さなことでもたくさんあると思う。咄嗟の出来事。

言葉の意思疎通が難しい相手と話す機会は、ある人には毎日のように起こることかもしれないけど、一生に一度もない人だっていると思う。経験上、「場慣れする」ことが一番と思っているけど、誰もが同じように体験するものでもないだろう。
でも、グローバル社会を目指そうとうたっている現代社会、もうちょっと機転の利いた教育があるといいと思う。与えるばかりの教育ではなく、考えて行動させる教育。発想転換を学ぶ、”日常生活サバイバルコース”とか(笑。あったら受けてみたい)。

自分は教育者でもないし、今までに深く教育や社会について考えたことなかったけど、自分なりに生活の中で対応力をつけてきたと思うし、これからも何かが起きたら発想転換して行動できるようになりたいと努力している。

ちなみに、これに関係してすごいなと思うこと。
相方側の甥っ子、5歳。
この年齢(これ以下の年齢)では、親だって子供の考えていることを理解することは難しいと思う。
母親は常に「言えることがあったら言いなさい」と言葉にさせるようにしてきた。
今では、私がわからない単語があると、別の言葉を使って説明しようとしてくれる。このおかげで、私も会話が進められることがある。すごいでしょ、5歳に助けられてる私。
ある日、何人かの大人たちの前で「プールが改築中である」と言いたかった私。でも、”改築中”なんてイタリア語は知らない。「ほら、新しくして、、、直して、、、。」”工事する”という単語すら知らない私には、説明しようとすればするほど深みにはまっていく。最終的には英語に切り替えて話は通じた。
私が「あー、うー」とか言葉を探して唸っている間、横からその5歳の甥っ子は私の手をゆさぶり何か言っていた。
英語に切り替えて話が終わってから、その子が何を言いたかったのかがやっとわかった。

「ricostruzioneだよ!」(ricostruzione = 改築)

えーーーー? 私が身振り手振りを交えて唸って探していた言葉を、大人でもわからなかったのに、この子にはわかってたんだ!
しかも、5歳で”改築”って言葉を知っているなんて!

ちょっと、この子の将来が楽しみである。

Sunday, 18 September 2011

Ryan "ストレッサー" Air

パララッパ パパパッ パパパッ パラパッパーーーーー!!

飛行機の着陸とともに鳴り響く、大音量!

ウマ? 何のレース?

続いて、、、

「本日も定刻通りのフライト運行にご協力頂きましてありがとうございます!」(英語だったか、イタリア語だったか、もう定かでない、、、)


競馬か? おまえらはっ!?


(かの有名な?)格安フライトを提供するアイルランドのライアン・エアーの着陸時の放送。
そして拍手するイタリア人たち。

拍手すなっ! いちいちっ!








7月にバルセロナに行った時、乗り込んだのはこのライアン・エアー。確かに安い。(支払いは仕事を依頼してきた人だけど)

でも、”快適”で”楽しい”旅を提供するエアラインとはほど遠い、 ”ストレスかけまくり”エアラインだったのだよ、、、。






ライアンを利用したのはこれが初めて。相方にも初めての経験。
まずは、飛行機を手配してくれた人から「チェックインバゲージは必要?」と聞かれた。
何も考えずに「うん、必要」と答え、「じゃ、二人で一個にしてね」と言われる。
なぜなら、チェックインバゲージには、(オンライン予約の場合)15〜45ユーロかかるから。そりゃ経費はおさえたい。二人で一個(確か、私たちのフライトは15キロまで)で充分。

問題ないでしょう。夏場の旅行、服も軽くてすむ。機内持ち込み荷物もあるし。
でも、荷物の重量など制限が厳しいことは耳にしていたので、相方も私もちょっとドキドキモードに入る。

そう、問題は我々の荷物の量なのだよ。余裕だと思ったけど。


相方はラップトップコンピュータが壊れたから、仕事の場合は常に大量のハードディスクを運ばねばならない。いくつあるんだろうか。知らない。

チェックインバゲージにも詰め込み、出発時にはギリギリ15キロ。
さらに機内持ち込み荷物にも詰める。相方の大型のメッセンジャーバッグがパンパンになる。

私の手荷物はリュックひとつ。普通の大きさ。
というのも、私にはこのリュックしかないから。これ以外には大型バッグは口のあいたトートバッグしかない。
チェックインバゲージで事足りるので、余裕な気持ちでいた。


出発時、ベルガモのオリオ・アル・セリオ空港で、わしら固まる。

無事にチェックインを済ませた後、セキュリティコントロール(荷物と人体をチェックする、あのゲート)で、係員の女性が客の旅姿と搭乗券をチェックして、ちょっと大きめの荷物をもったライアンの客ならば「こちらで荷物を計ってください」と、ライアンの機内持ち込み制限サイズに作られたチェック用鉄カゴを示す。これで大きさと重量がバレてしまう計測されてしまう。
自分たちが並んでいる前で、何人もの人が「サイズオーバー」「重量オーバー」と蹴られて列から離れていく。


ぎょぎょぎょーーーーー。
相方のメッセンジャーバッグの重量、チェックしてこなかったーーーー。


もしもの場合には、ハードディスクをいくつか私のリュックに詰め込めばいいさ、とキリッとした表情で係員に搭乗券を見せる。

スルーーーーーーッ!


何のお咎めもなしにスルーできたのだよ、ここ。
よかったーーーー。


きっと、こちらの荷物がメッセンジャーバッグとリュックだったから、問題ないって思われたのね。見た目では重さなんてわかんないしさ。
相方のメッセンジャーバッグはパンパンで、例のチェック用鉄カゴに収まるかどうかもわかんないサイズだったけど、とりあえずここはクリア。
(荷物チェックして蹴られたのは、ほとんどゴロゴロのついたキャリーケースの人たちだった。)


ふふーん♪と鼻歌気分で搭乗口へ。
搭乗口にも3人くらいの係員が「まだチェックするんかい!」とツッコミたくなるほどにチェックしている。
こちらもクリア。ふふーん♪


離陸後、私は眠くなってフライト中に寝ていた。(だって、機内サービスももちろん有料だから、横をアテンダントが通っても何もお願いすることないし。)


突然、機内放送が鳴り響く。チャンチャラチャンチャンチャーーーーーン♪

何事っ?


イタリア語の放送(だったと思う)が入る。早口すぎて私にはわからん。
放送を聞いて、相方が呆れる。


「宝くじを売ってる、、、、」

はぁ? 機内で宝くじだとぅ?


宝くじにはびっくりしたけど、他にも機内販売や機内サービスの宣伝の放送が時々入る。


お願いだ、寝かせてくれ、、、。


そして、着陸時、冒頭にも書いた、

パララッパ パパパッ パパパッ パラパッパーーーーー!! 」

何事かーーーーー?


心臓に悪いんだよっ。
さらには拍手? 通常運行で、いちいちすなっ。

とまぁ、バルセロナ滞在の喜びの方が大きかった私たちは、こんななかでも到着後はウキウキ気分で街中行きの電車に乗り込んだのでした。




そして、滞在中。
バルセロナの街を歩いていて、イタリアではなかなか見つからないステキなものを見つけるたびに私の頭をよぎるのは「帰りの荷物」。

これよ、これ、これのおかげでRamonasの自転車バッグを断念したし、毛糸も最小限の量にとどめたのよ。


でも、いくら毛糸を最小限の量にとどめたとはいえ、私のリュックは普通のサイズ。軽いといえど、かさばる毛糸を詰め込むには無理がある。


そして、私がとった手段は、「かばんを買う」こと。


ある程度、これは覚悟していた私。どーせ、買い物するだろうなーとは思ってた。それに、持ってきたリュックは年季物で壊れかけている。愛着はとってもあるけれど、物はいつか手放さねばならないときもくる。

「毛糸を買う」と決めてから、実は先にかばん探しを始めていた。
軽くて、ほどよいサイズで、安いかばん。そして、贅沢を言えば、造りもデザインもチープすぎないもの。今後も使いたいしね。

すぐに見つかった! ふふふ。勘を働かせて、バルセロナ内でわかるお店に行ったのだよ。
30ユーロちょいで、納得のいくものが見つかった。reisenthelのバッグ。容量、デザイン、価格、どれもOK!


そして愛用リュックは、空港に向かう直前にバルセロナの街中のゴミ箱に消えてった。
そういや、前回のバルセロナ旅行でも、穴の開いた愛用スニーカーを帰りの飛行機に乗る直前に捨てたなぁ。(決して、バルセロナは私のゴミ箱ではないんだけど。)

帰りの準備をちゃくちゃくと進める私たち。
荷物パンパンだってわかってるくせに、本を数冊手に入れた相方。重いじゃねーか。運んでやんねーぞ、オレは。
私もぎゅうぎゅうと押し込む。


とりあえず、チェックインバゲージにまたギリギリまで詰め込み、空港へ向かった。


ここでまた、ライアン”ストレッサー”エアーのストレスを受けるのだよ、、、私たち。





相方はEU市民。私はイタリアのIDを持っているけど、国籍は日本人。
EU市民以外は、EU諸国内を移動するときでも、パスポートコントロール(パスポートと滞在許可証)が基本的に必要。EU諸国内を飛び交うフライトには、イミグレーションがない。だから、チェックイン時に各社が工夫して行うしかないのかと思う。
ライアンの場合、これをチェックイン前に行っている。


もちろん、行きの便でも必要だった。
通常はチェックインカウンターではパスポートコントロール業務はできない(普通の航空会社職員だしね)。別の窓口で手続きせねばならなかった(パスポートと滞在許可証を見せてハンコをもらうだけ。)
でも、行きの便ではなぜか、チェックインカウンターのお姉さんが「こちらで確認します」と手続きしてくれた。おおおおおおおぉ。イタリアには珍しい気の利いたことしてくれるじゃないの!(単に、別の窓口を説明するのが面倒だったのかも?)


出発時に体験したこんな気の利かし方、ライアンの職員には珍しいかもしれない。
だって、オンラインチェックインして印刷した搭乗券にハンコがないと、オンラインチェックイン自体が有効にならないから、カウンターで搭乗券を再発行しなくてはならない。その再発行には、本当は40ユーロもかかる。金を取りすぎだぜ、ライアン・エアー!
それをタダで気を利かせてくれたんだから、すごい!
※きっと、私はイタリアの滞在許可証を持ってるから、イタリアから出国するときにチェックインカウンターの手続きだけで済んだのかと思う。だって、在伊外国人が出て行くことにイタリアは割と歓迎ムードだし、問題なのはイタリア再入国の時だから。


行きはともかく、帰りまでそんなに気の利いた扱いはしてもらえないことは覚悟してチェックインの列に並ぶ。
本当はハンコをもらわなきゃいけないんだけど、、、、。


どこに窓口があるかわかんないんだもーーーーーーーーん。


表示しとけよ、くっそーーーーーーー!


ハンコがないから列から弾かれることを覚悟で並ぶ私たち。周囲に窓口を探しても、それらしき案内は見当たらないし。


当然のごとく、、、弾かれた。
「ハンコがありませんね、あちらの窓口に行ってください。」


指さされた方向には、、、、え? どこ?
よーく周りを見渡す。
うん、確かにチェックインカウンターの別の列からも、インド系、アラブ系、ラテンアメリカ系とおぼしき人たちが、わさわさとある方向に向かって歩いている。


あ、あれだーーーー。地味過ぎてわかんねーよっ。

窓口でハンコをもらい、またチェックインカウンターへ。
さっきまで並んでたからと、割り込んでも良かったかもしれないけど、私にそんな度胸はない。相方も(よくありがちな)そういった図々しさがないので、また素直に行列に並ぶ。(くーっ、結構混んでる。)

ハンコをもらって意気揚々とチェックインカウンターに「たのもーーーーっ」と乗り込む。


ガーーーーーンッ。カウンターに荷物を載せて青ざめる。
チェックインバゲージが2キロほどオーバーしてるーーーー。


係員、さらっと「2キロオーバーしているので40ユーロかかりますが、どうしますか?」と。(超過料金は20ユーロ/キロ)


すぐさま、すぐに取り出せるものを抜いて、少し余裕がある私のかばんに詰め込む。
ふー。制限内に収まったぜ。


こうして、超過料金を払うことなくチェックインを済ませた私たち。
次に待っているのは、、、、そう、セキュリティコントロールだよ。


「わしらのバルクバゲージ(キャリーケースのように形がきっちりとしていないもの)なら、大丈夫だよ。」
と励ましあい、ドキドキしながらも無事に通過。


そして残るは、、、搭乗ゲート。

もー、何で飛行機1本乗るのに、これだけ緊張しなきゃいけないんだかっ。
半ば疲れ切って、搭乗ゲートに並ぶ。もー、いーでしょ、問題ないでしょっ。


そして、呼び止められたのは私。


えー? 何、何? わたくし、何かいたしましたーーーー?
心拍数、あがる。ここに来て、乗れないのか?新しいかばんの底のサイズが、実はライアンの規定より大きいのがバレたのか?


「機内持ち込み荷物は1点までです。そのポシェット、そちらのかばんに入れてください。」


え? このバッグのこと? ひょえーーーー。そこまで見てたか、ライアン職員。
きちんと仕事してるじゃーーーーん。


慌てて、列の横にはみだして、斜め掛けしてた小さいバッグを大きなかばんに詰め込む。
さっき、チェックインバゲージから取り出した超過分を適当に詰め込んだから、結構パンパン。まさか、これで止められやしないでしょーね。


ここは、機内持ち込み荷物を一つにまとめれば文句ないらしい。

無事、搭乗。ふぅーーーー。なんて疲れる帰り道。








そして、帰りの飛行機の中。行きの飛行機よりも、ジャンジャカ、ジャンジャカと大音量で宣伝の嵐。ラジオを聞いているようだった、、、。
もちろん、眠れるわけがない。


ライアン・エアー、噂に聞いた通り、なんでもかんでもチャージしてくる。
座席指定にもチャージがかかるし、オンラインチェックインすらチャージされる。ちなみに、空港チェックインではもっとチャージされる。そのうち、機内のトイレも有料にするとかいう噂。マジかよっ。
身軽な行き来ならば格安ライアンは持ってこい。でも、(相方の)仕事+(私の)バカンス気分には旅の最初と最後にストレスがかかるだけなのだ。

ぐぐぐぐっ。次にライアンエアーを利用することはねーぞ、と拳を固めていた頃に着陸。

パララッパ パパパッ パパパッ パラパッパーーーーー!!

びっくり箱か、おまえらはっ! もー、えーっちゅーねん。
そして、拍手すなっ! イタリア人たち! 

※初めて大きい文字なんて使ったら、他が急に小さくなってしまいました。読みにくかったらごめんね〜。

Saturday, 17 September 2011

思い出したように、、、

空の写真を久しぶりに。

明日からは天気が崩れるんだとか(毎回、こんな予報を聞くけど、7〜8割方は当たらない気が、、、)。
そして、一気に涼しくなるんだとか。

ホントか?




涼しくなってしまうのかと思うと、グレーの空が怖い。恐怖だ。

きょうふのみそしる、にしよっかな。(ふるっ、さぶっ)



今、大野更紗さん著『困ってるひと』を読んでいる。
なんて言ったらいいかわかんないけど、すごく面白い。いや、面白いなんて言葉で片づけちゃいけないのかも。

ぜひ、読んで。

Friday, 16 September 2011

Barcelona 街の風景

さ、これでバルセロナの旅の記録を終わりにしよう。

街の風景です。(あくまでも、私の視点だからね)





建物の裏手の広場で太極拳の練習をしている人たち。
木の陰になってしまったけど、中華系のおばちゃんが、左の男性に指導してます。
いいなぁ、こういうの。








これはどういう意味の標識なのかな。

道路にでて遊ぶなってこと?











こんな木を発見。

んん? 近寄ってみよう。











綿みたいなものが!








木の幹はこんなにゴツゴツ。

何の木かご存知の方がいらっしゃったら教えてください!










こちらは銀行(だったと思う)のウィンドゥに貼られた広告。
街のあちこちで見かけます。
かわいいよね。







でも、かわいそうにね。

どこに行っても、こういうことをする人はいるのだ。










さて、こちらは5年前。2006年末にバルセロナを訪れたときの写真。

Parc de la Ciutadellaの一角。








現在は、、、。行ってみてびっくり。




金っ?
(天辺の馬が)金色に塗り替えられてるーーー!

どーした? 血迷ったか、バルセロナ市?

(写真はHarinezumiで撮ったので、レトロな色になってますが、、、)







とまぁ、こんな感じのバルセロナの旅。
また訪れる日を待ち望んで、、、。

Thursday, 15 September 2011

Barcelona 私のお気に入り- my favorite from Barcelona

°°English version is added! Please scroll down to end of Japanese.°°

バルセロナに行く前、「街情報は在住日本人から!」と考えてブログあさりしました。
(ガイドブックって高いし、、、住んでる街ではイタリア語のガイドブックしか手に入らないし、、、)

すぐに見つかったのが、patronistaTさんの『地中海の街から バルセロナ/スペイン』。
ブログから察するに、ご自身はバルセロナのファッション関係のお仕事に就かれているようで、このあたりも私のアンテナにびびっと来た。

色んな情報を参考にさせていただきながら、、、このブログで私が恋に落ちたのがこちら。
『cyan(シアン)』のバッグです! (紹介されているブログはこちら


がま口にすすすぅーーーーっと引き寄される私にはたまらないっ!

バルセロナ到着直後の一週間くらいは、仕事があって家に篭っていたけど、後半は時間ができたからすぐに行ってきました!

もー、ひとめぼれ。

見てください。色といい、形といい、ステキでしょ。
口金は片方が木なんですよっ。








上の写真では紐を二重にして短めにセットしているけど、長くして斜め掛けすることも可能。
こちらは大きいサイズで、もう一周り小さいポシェットサイズもありました。

Cyanのバッグ、がま口だけではなく、他にもいろいろとあります。
私はがま口狙いだったけど、お店で他のタイプも手に取って見ることができました。(シーズンの終わりだったので数が少なかったのが残念だったけど。)
どれもシンプルで上品。服を選ばず、きれいな色がなじみます。

長くおつきあいできるバッグに出会いました。 手に取ると嬉しくなります。
以前のようにバリバリと働いていないので、買い物なんてそうそうできないけど、恋に落ちたら仕方ない。これぞ、toto流の”恋は盲目”。
通販も企画されているとのことなので、いずれは日本から手に入るかもしれません。

今は、バルセロナの「Como Agua de Mayo」というセレクトショップ(バルセロナに4件あります)と、バルセロナから遠いけどビルバオの「Amélie」というバッグシューズのお店に置いてます。
いつか「Amélie」にも行きたいなー。ビルバオはグッゲンハイム美術館を見に行くことが夢(展示よりも建物。ブラボー、フランク・ゲイリー! 無駄なのか何ナノかわかんない造りがすごい)なので、訪れる日も近いかな。

本当はもっと早くアップしたかったのだけど、先週まで1ヶ月とちょっとの間、家族が来ていたので写真を用意する時間もなく、やっと先ほど写真を撮ったところ。
ステキなバッグはステキなシチュエーションで、って思っていたけど、なかなかチャンスがなくて、家の中で撮った写真となってしまいました。

せめて、と思って、相方がいないと普段はいれないコーヒーを用意して”カフェにいます”な雰囲気を作ってパチリ。


あ、ぜんぜんカフェな感じは出てない、、、?












I was looking for blogs about Barcelona by Japanese who live in Barcelona. Blogs by Japanese are the best way to get the local information. In my town (in Italy), I barely find tourist guide books in English. Still I takes too long to read Italian books to me.
It didn't take long to find a nice one. "Chichukai no machi kara, Barcelona/Spain" by patronistaT. I suppose she (from the blog, I think the author is female) works in the clothing and fashion industry. Her blog caught my eyes also by that point.
Then, I found some posts about bags named "cyan" in the blog. I fell in love at fist sight!!!
Clasp! I don't know why but I am always attracted by handbag or purse with clasp. (But should be very nice design, of course.) The cyan bags are absolutely wonderful!! You know, I fell in love with cyan!!
During my stay in Barcelona for 2 weeks + some days, I have been busy the first half with my job. When I finished it, what comes next? Go to the shop!
When I looked at the bags in the shop (Como Agua de Mayo), just "beautiful!", I knew I loved them. Its color, form and design, just beautiful. One part of clasp is wood, so cute!!
I love bags with clasp as I wrote above, so I bought the one with clasp. But other bags I saw in the shop were also very elegant and yet simple. It should suit on any style. I visited Barcelona in July, that means the end of the season (for fashion). I could not see a lot by cyan,,, that was too bad.
Anyway, I am so happy to find one which I love and I will spend long time with. Now I don't work like I used to in Tokyo, and I have to keep tighten my purse string (haha). But when I fell in love with something like this, it's another thing. This is the moment that my "Love is blind" works.

You can find the "cyan" bags in "Como agua de Mayo" in Barcelona (there are 4 shops in the town), and "Amélie" in Bilbao. Someday, I'd like to visit Bilbao. Always it's on my list where I want to go. I'd like to watch Guggenheim Museum there (I'd like to watch the building! Bravo, Frank. O. Gehry!). So sometimes soon, maybe? Of course, "Amélie" is in my itinerary. Also "cyan" may be available online soon. As I read the blog I mentioned, the designers are planning to start it.

I wanted to take photos with the bag in a nice situation, but eventually I took photos at home. After coming back from Barcelona, we have been very busy with hosting my family from Japan for 5 weeks. Finally, here you are! At least, I made up the scene as if I was in a bar (café) with the bag...... well the photo (above) doesn't look like a scene in bar???

Tuesday, 13 September 2011

pros & cons イタリア

渡伊して1年経ちました。
悪口を書きたくないからと口を閉ざしていたけど、理不尽なこともたくさん。
悪口ばっかり書いても仕方ないから、日本ではできない素晴らしいこと、日本の外に住んでいるから体験するイヤなことを並べて書いていこうかと。(うまく自分のストレス掃き出し口を作ったつもり)

初回はproから。

地中海沿岸に住んでて良かったーと思うこと。
さっき、オレンジが古くなりかけたからって、3コ分を一気に搾った。ぐぐぐっと飲み干す。もちろん、搾った後の果肉も混ぜて。
そう、ここでは”オレンジの生搾りジュース”を存分に楽しめるのだよー。オレンジが安いのさ。うまいよー、地中海沿岸で太陽の光をうけたオレンジ!
日本では、もったいなくて3コ分の生搾りなんてしなかった。私は1コ分ですらもったいなくて、チビチビと普通に食べていたもの。それを一気に飲み干すっ!
贅沢〜♪

ブラッドオレンジだってあるよ。こちらもたまらなくおいしい。
最近見ないんだけど、季節外れなのかな。冬場はよく飲んでました。
これから来る暗いグレーの季節の中で輝く楽しみのひとつかもね。



オレンジジュースの写真を撮りわすれた(一気に搾りたてを飲み干した)から、最近のネコを。

なんで私の机の上で寝るんだろうか、、、。

Monday, 12 September 2011

Barcelona 食を少し

あーん、バルセロナの旅からもう2ヶ月も経ってしまった。
このまますぅーっと忘れてしまいそうだけど、こんないつものナシクズシはイヤなので最後まで書きたいこと書くぞ。バルセロナへの愛は熱いのだ。

今回は”食”編。
基本はベジタリアンな私ですが、大勢の人がいるところで強く主張するのはイヤなので、フレキシブルなベジタリアンになってます。

バルセロナ、スペインと言えば、タパス、パエリアでしょー!って来るところだけど、今回の旅、タパスには一回も行ってない。パエリアよりもフィデウア(パエリアの麺バージョン)を選ぶ私。理由は米よりも麺が好きだから。最後にはフィデウアを食べたけど、こちらは納得のいく味ではなかったので残念な結果となってしまった。
こんなんで、スペインに行って何を食べてきたのか?というと、友達の家にいたので自分で作ったり、家の人に作っていただいたものを一緒に食べたり。
それ以外は、友達の家でバーベキューを2回、お好み焼を1回、中華ビュッフェを1回、ベトナム料理を1回、サブウェイが2回くらいあったかなぁ。
あんまり、スペイン、スペインしたものは食べてません。

でも、行ったところをご紹介しますぜ。旅行の情報というよりは、個人的な悦楽の記録ってとこだけどね。
※ブログに情報を載せることを前提に旅行しているわけではないので、写真もないし、価格も覚えてなくてすんません。




お好み焼 リオ
住所:calle Minerva 6 (最寄のメトロはDiagonal)

マンガのお店(スペイン語版日本マンガのコーナーも充実!)で日本コミュニティの冊子をパラパラッとめくって発見したお店。ちょうどいい時間だったので、そのまま行ってきました。
イタリアではなかなか食べられないソース物。自分で作っても、粉の味なのか具の味なのか、なんとなく甘くなっちゃうし。キャベツも固くてなんだかねぇ、、、。と、ため息ついていたところに『お好み焼!』。そりゃ行くわよ、もちろん。
こじんまりしたお店の奥には日本人女性が。詳しくお話を伺ってないけれど、きっと店主の方でしょう。もくもくと仕事してらっしゃいました。
厨房の手前には大きな鉄板が! なんか、鉄板って久しぶりに見たなぁ。
相方はお好み焼(2ヶ月前なので具は忘れた〜)のセット、私はもちろん焼きそばのセット(私が一番好きな食べ物は”焼きそば”なのです。ソース物でも中華物でもどちらでもOK)を注文して、セットのおにぎりとみそ汁が運ばれてきた! あぁ、嬉し〜。
お好み焼と焼きそばは、鉄板で男の子(きっとスペインの人)が無表情に焼いている。あぁ、店の雰囲気といい、鉄板からあがる湯気といい、日本だわ〜(男の子のかっこよい顔だけは異国を感じさせるけど)。
とにかく、久しぶりのお好み焼と焼きそば。本当においしかったです。特に焼きそば。イタリアではなかなか食べられないのよー。マジで。日本人経営の日本食レストランに行ったことないからわからないけど、中国人やイタリア人が経営する日本食レストランで出てくる焼きそばは”日本そば”の焼きそば。しかも、塩を入れて麺を茹でちゃうところもあったりするから、口に入れてがっかりすることばかり。日本の焼きそばをここで食べたときには涙が出そうになっちゃったよー(大げさ?)。





次は中華系のタパス。タパスに行ったんじゃん!って思われるかもしれないけど、「中華系タパス」と紹介されている(後からネットで見た)だけで、実際はギョウザ屋、要は飲茶バーなのだ。

mosquito
住所:c/Carders 46 (Born地区、前に紹介した自転車グッズの店Ramonasの斜向かい)
バルセロナ在住の日本大好きイタリア人に「ギョーザ、ギョーザ!」と連れてかれたのがここ。昼間に何度も店の前を通っていて”啤酒”(中国語でビール)と書かれたドアが気になってたところ。
注文をとったりする人たちはスペイン人のようだけど、店の奥で料理しているのは中国人のおばちゃんたち。中華のギョーザの味。メニューもそれなりに充実。水ギョーザから焼きギョーザ、蒸しギョーザ、その他、ビールのつまみに最高なものばかり。実際、食べ物メニューよりもビールメニュー(欧州系)の方が種類が多いので、ビール好きにはたまらないと思う。
ただし、毎晩混みあうので並ぶ確率高し。





あとはメトロFotana駅近くでベトナム系のカジュアルなレストランに行ったんだけど、住所もなにも情報なし。 ショップカードがなかったんだよね〜。(←だったら写真くらい撮れっ)
味はおいしかったです。ちょっと我らには問題ありだったけど。
というのは、、、。
相方は香菜(セロリ、パクチー、時には紫蘇やバジルも)がダメ。食べると口の周りが腫れてしまうアレルギーもち。
こちらの店は注文形式が変わっていて、メニュー兼オーダーボードに欲しい物をチェックしてレジで先にお金を払うスタイル。ボードには、入れないで欲しい物をチェックする欄もあるので、相方はパクチー、セロリなし、私は肉なしを頼んだのに、ぜーんぶ入ってた。パクチーはすぐに気付いて抜いてもらうものの、フォーの具の下の方には大量のセロリが。食べ始めてからだったので、相方はセロリをよけて食べてたけど、その日の午後はちょっと口の周りがかゆそうでした。
ま、こんな問題はあったけど、フォーはおいしかったし、ベトナム風のフランスパンのサンドイッチなど新しい味の発見があって楽しめました。
確か、Fontana駅前の通りを南下したところにあったはず、、、。見つけた方、行ってみてください。




全部、アジアじゃねーかー! どこに行ってたんだ、おまえはー!
とお叱りの声も聞こえてきそうですが、それだけアジアの味に飢えているわけですよ、私は。

でも、最後にはこーんな楽しい食事もしてきました。

ビーチでパーティでーす!

泊まらせていただいた家のご主人、セザールの60歳のバースデーパーティに奥様がサプライズで全部セッティング。
私も前日まで準備を少し手伝い、当日はセザールを現地まで連れて行くという係に。(セザールにはただのビーチパーティと伝えてあって、逆に相方と私を現地に連れて行くという設定で)

古くからの友達が大勢集まって、わいわいとワインやチーズ、奥様が前日からがんばって作ったローストビーフなどに舌鼓を打ったのでした。




タパスに行くのももちろん楽しいけれど、こんなパーティに参加できるなんてなかなかないこと。

バルセロナの食、タパスなしでも充分に楽しめた旅となりました。




さー、あと少し、バルセロナ情報あります。もうちょっとおつきあいくださいませ。

Sunday, 11 September 2011

ぽかーんとしてるけど

おとといまで約1ヶ月ちょっとの間、チビを二人連れて姉が来ていたのが金曜日に帰国し、がらーんとした家の中でひとり、ぽかーーーーん。

その間のソファ寝の生活も終わって、夜はいつものベッドに戻り、天井を見上げてまた、ぽかーーーーん。

いつもは在宅仕事の相方が、チビの帰国直後から、今のプロジェクトで外に出ることが多くなり、さらにひとりで、ぽかーーーーーん。

こんなときはネコしかいないんだけど、暑い時期はごはんが欲しいときしか寄ってこない。

わたし、ぽつーーーーーん。


なーんて、ぽかんぽかんとしてらんないのよ。まだもう少しバルセロナの旅のことも書きたいのに書いてないしさ。活動開始だよ、さぁ。

でもね、、、。
昨日は用事があってミラノに出て、がーーーーんっ! メトロが値上がりしてるぅぅぅぅぅぅ。
1回1ユーロだったのが、今月から1.5ユーロにぃぃぃ。50%の値上げ、ひどいっ。
70分だか75分有効だったものが、90分に延長されたものの、きついよ、これ。

暑い時期を過ぎたから、やっぱり自分の足だけが頼りなのかも。体力つけなきゃ。