Tuesday, 4 February 2014

ハッピーな人

これまで何度かバスネタを書いてきた。乗る路線はいつも同じ。
住んでいる街から、隣の県の中心地までの約30〜40分。途中に小さな街に寄るだけで、あとは畑の中の一本道というところ。

最近は通勤時間に乗っていないので、騒がしい連中(こんなおばはんと運転手とか、そのおばはんふたたびとか、通勤時間帯に乗り合わせて友達になって、酒も入ってないのに、運転手も含めて居酒屋のようにうるさくなる)と乗り合わせることなく、静か〜に利用していた。

が、しかし。

ここ2週連続乗り合わせた女性。今、この人が気になって仕方なく、できればお友達になりたいなーなんて思っちゃったりもしてる。
私より3、4個先のバス停から乗ってくるアフリカ系の女性。仕事帰りっぽい。
外から運転手を確認して、知っている運転手だと、満面の笑みとともに乗ってくる。

乗ってくるなり、
「ヒー、ヒャッ、ヒャッ、ヒャッ、ヒャーーーー」と笑う。
そして、おしゃべり機関銃。

今日は久しぶりに会う運転手だったらしく、
「今日はあなたなのねー。ヒャッ、ヒャーーー」
「先週もいた? 月曜もいた?」と聞く。
運転手が、「昨日の月曜?」と聞き返すのを聞いているんだか、聞いてないんだか、
「なーんて、私は昨日はいなかったけどねー。ケー、ケッ、ケッ、ケーーーー」と笑う。

そう、この人の特徴は笑い。何とも楽しそうなのだよ。
そして必ず、
「ケー、ケッ、ケッケーーーー

と、高く大きくなって、バス中に響き渡るんだわ、これが。
そして、何の脈絡もなく、話しの途中に入るのだ、この笑いが。

バスでうとうとしている私も、起きるわ、これは。

運転手はみんな、この笑いにつられる。彼女のおしゃべりに乗らずにいられない。
うるさいと言えば、うるさいかもしれない。でも、この笑いの幸せ感にはつられてしまう。

先週は、乗ってそのまま運転手の横に立ち、ずーっと弾丸トークだった。

「来週はいるの?」
「バスの運転手は稼ぎがいいの?」
「この定期って他にも使えるの?」
運転手に質問攻め。

そして間に突如入る、
「ヒー、ウヒッ、ヒャッヒャーーーー」の笑い声。

こちらもつられて思わず笑っちゃうのだ。

今日、ふと思い出した。私、彼女と去年の春に会ったことがあるんじゃないか?
雨の日の、冬に逆戻りしたような寒さの中、イースター休暇のバス運行を知らずに駅前で2時間近くバスを待たなければならなかった、あの日。
同じように、いつものバス運行だと思って来たアフリカ女性が「この時間のバスに乗れなかったら(仕事に遅刻して)仕事先で殺されるー! ヒャヒャヒャヒャヒャー!」と笑っていた。(そのときのブログはこれ

あの人だよ、この女性。
ということは、この女性はこのバスの終点(駅前)まで乗る。
ということは、運転手はずっとこの女性とおしゃべりするわけだ。
何とも楽しい40分の仕事だよなぁ。あの笑いを聞いたら、嫌なこともふっとぶんじゃないかしら。

何がそんなに楽しいのだろうか?とも思うけど、こういうことを全然悪い気分を与えずにできるのも才能だよなぁと思う。
いつか、友達になる切掛け、あるかなぁ。週1で乗り合わせるくらいだと、無理かなぁ。



2 comments:

  1. そうやって、笑い声だけで、皆の気持ちが明るくなるような人が、バスに一人いると、みながうれしくなっていいですよね。逆に、けんかごしで、電話に向かって、あるいはお互いに、何だか殺気があるような話し方を、通りやスーパーの中など、公の場所でされると、嫌な気分になってしまうのですが、それとは逆で、うれしい波紋が広がっていく。お友達になれるといいですね♪

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    1. なおこさん、ありがとうございます。
      殺気があるような人、いますね。運転手ですら携帯でおしゃべりしながら運転するくらいですから、嫌だなぁと思うことは多いです。
      この方、いつか友達になれたらいいなと、次回にまた乗り合わせるのが楽しみです。

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