Wednesday, 3 April 2013

第50回になりました - ボローニャ国際絵本見本市

今年も行ってきました。3月末のボローニャ国際絵本見本市。

私は絵本出版に何の関係もありませんが、絵本関係者である相方にくっついていって多少通訳など、、、そんなこともあって行くようになり3回目。
今年は第50回。もうそんなに続いているのですね。50年前って生まれてないよ。


第50回の50。さまざまな50が重なり合ってます。

こちらは会場中央部にあるイラストレーター・カフェという名前の広場。
見本市が開催するイラストレーター賞、出版社賞などの発表や、トークが行われます。













そしてその横には、見本市が開催するイラストコンテストの入賞作品の展示ギャラリーが。


(ばしばしと最終日に撮影したので、せっかくの原画展なのに見えにくくてすみません!)











今回の大賞は、日本人イラストレーター、とねさとえさんが受賞。

現在イタリア在住で、イタリアで絵本を出版されているんですよ。

緻密な線が作り出す暖かくやわらかい印象の絵。今後にも期待がかかります!







日本のイラストレーター、大活躍で毎年たくさんの方が入選しています。

こちら、白い背景にすっきりとした色。状況が目に浮かびますよね。











こちらも日本のイラストレーター、八尾慶次さんの作品。

羅漢さんの一体一体の表情がかわいらしいんです。
鳥が下りてきて巣立つまで、見守ってくれる羅漢さんがいいですね。








こちらも日本のイラストレーター、見崎彰広さんの作品。

シンプルな中に、ものすごい印象を残す絵なんです。











こちらはドイツのイラストレーター。
影絵を版画で表してます。

とっても綺麗!












こちらもドイツのイラストレーター。

彼女は韓国で行われたコンペでも入賞している実力の持ち主。












こちらはスペインのイラストレーター、ダビド・ピントールさん。

イタリアでも絵本を出版しています。

実は、ダビド・ピントールさんの最新絵本『L'Eco』にサインしてもらってきました!








ほら!

さらさらさらと、ペンで絵を書いて色をつけてくれましたよ。

『L'Eco』は山のこだまのお話で、作者はイタリア人、アレッサンドロ・リッチョーニさん。
この方とは偶然にも会場でお友達になれたので、彼のサインもいただけました!

会場ではこんなイラストレーターのサイン会なども催している会社もあります。






こちらはイランのイラストレーター。
数少ない色だけど、使い方が印象的でした。

イランのイラストレーターもたくさん入選していましたよ。
どなたも緻密で素晴らしい色使い。

各文化の特徴が出るのでしょうか。人物の衣装だとか、色の組み合わせだとか、独特で魅かれます。











コンテスト入選作品の中で、私の印象に一番残ったのはこちら。

アメリカ在住の日本人画家、喜多木ノ実さんの作品です。

「近所の○○ちゃんに似てる」と、思わず微笑んでしまう子供の表情があります。
私の中で、一番ヒットです。






で、こちら。
ついでのような勢いで掲載しますが、相方の作品が今年は入選したのですよー。あはは。

(そんなわけもあって、今年は気合いをいれて見本市に臨んだわけです。)















会場にはこういう会議室もいくつかあり、レクチャーに使われています。

マルチリンガル用に翻訳用のイヤホンを貸し出している部屋もあり、私が自分のために聴講したレクチャーは、英語、イタリア語、フランス語の3カ国語で行われてました。









会場入り口付近には、大きな壁にイラストレーターが宣伝用にイラストや連絡先を貼っていきます。
それぞれ個性的で面白いんです。

私たちは早く会場入りしているので誰もいませんが、日中はひとだかりです。









こんな一コマも。

初日から、このカエルのぬいぐるみを着て、会場でステッカーを配っていたふたり。
お昼休憩なのかと思うけれど、階段の陰にひっそりと座って頭をもたげてました。疲れているんでしょうね。

私が発見して、相方と友人が面白がって「写真を撮れ」という中、「写真を撮ってもいいですか?」と聞くとマスクをかぶろうとしたので、「あ、、、そのままで、、、」とお疲れな姿を撮らせてもらいました。本当はもっと頭をもたげて疲れ切ってたんですよ。





全然ブースの写真がないですけど、今年は出版社、エージェント、その他もろもろ合わせて1050社ほどがブースを開いていたそうです。



ここに行くと、世界中から集まる本を立ち読みできちゃうって美味しい思いができるんです。言語はほとんどわからなくとも、絵が物語ってくれるのが絵本のすごいところ。(もちろん、絵本以外にも児童向けの本や学習教材なども展示しています。)

絵本関係者でもない私が行くのは場違いといえば場違いなのですが、ひっそり、そして堂々と入って、美術館を見るように堪能してきました。

最後に、こちらは今回のアニューアルブックの表紙を担当したピーター・シスさんの展示から。
すごい曼荼羅です。もっとじっくり見ていたかった!


Peter Sis氏の曼荼羅


ここにいくと、色々な意味で刺激を受けます。制作欲をかき立ててくれます。
来年また行くことができたら、ここから受けた刺激を形にして成長してから行きたいです。また新しい刺激をもらいに。
たとえ、自分が絵本関係者でなくても、自分の力になる刺激を受ける場所に行けることに感謝、ですね。

イラストコンテストの原画展は、JBBY(日本児童図書国際評議会)、板橋区立美術館の協力を得て、日本4カ所を巡回します。
日程が近くなったらお知らせしますので、ぜひ足をお運びください。





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