Saturday 2 April 2016

新しい滞在許可証で初めてEUに入ったとき(ドイツ)

昨日の保険証の話で思いだしましたが、新しい滞在許可証、A5判の紙でできたEU市民(イタリア市民)の家族用のもので初めてEUに入ったときのこと。

年末年始に一時帰国して、イタリアに戻るときにフランクフルトで乗り換えました。
フランクフルトのチェックでどうだったかというと、、、。

若い女性係員が、私の新しい滞在許可証をじーっと見つめる。指でつまんで、ぴらっぴらっと裏、表とひっくり返し、またじーっと見つめる。
隣のおじさん係員に「何これ?」と聞いている。
隣のおじさん係員も見たことないらしく「どこの国?」と。
「イタリア」と女性係員が答えると、おじさん係員は何とも言えない顔で首をかしげる。
女性係員は、離れたブースの係員に「これ、何? どうしたらいいの?」と大きな声で聞いている。私の滞在許可証の角を指でつまんで、ぴらっ、ぴらっと。

別のブースから別の係員がやってきて、じーっと私の滞在許可証を見つめる。

いくら見つめてもねぇ、、、。それしかない。
「それ、イタリア人の家族用滞在許可証として、イタリア政府が発行するもんなんですよ。私はそれしか受け取れませんし、、、」と訴える。

隣のおじさん係員が「最近発行されたものですか?」と私に聞く。
「はい、2015年です」と答える。

別のブースから見に来た係員と、女性係員が何を話しているのかドイツ語なのでわかりませんが、明らかに「ま、いいよ」と言っている雰囲気。(←私が都合よく取りすぎ?)

でも、「ま、いいよ」ってな感じに、パスポートと共に返されて、無事EU入国。

ほんの数分のことですが、係員の「なんだこりゃ?」な表情と、最終的な「ま、いいんじゃないの(イタリアだし)」といった雰囲気が感じられました。

他のEU諸国的にはありえない(であろう)この状況。いつか改善される日、イタリア発行のEU市民の家族用滞在許可証がカード化する日は来るんでしょうかねぇ、、、。
あまり使うものでもないので、こっちも「ま、いいか」って感じになっちゃいます、ホント。

2 comments:

  1. 初めて見るもので、珍しかったのでしょうが、こうやってEU諸国でチェックを受ける証明書については、イタリアから他の加盟国に、こんなものができましたと連絡をきちんとしてほしいし、他国のスタッフの方でも確認しておいてほしいものですよね。確か以前、フィンエアーやヘルシンキ空港でのイタリアのEU市民家族滞在証が紙製だからと搭乗拒否に遭うという事態があったとき、いろいろと法律などを調べるうち、確かハンドマニュアルのAMEX22かなにかの有効証明書類一覧に、具体的な滞在症の大きさや文面まで挙げられていた気がするのですが、更新されていないのでしょうか。困りますよね。

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    1. なおこさん、こんばんは。初めて見るものだったのでしょう、はい。私個人としては、いぶかしげな反応をされたものの、数分で通してもらえたので良かったと思っていますが、今後もそうなるとは限らないだろうなぁとは薄々と想像しています。他の加盟国からすると、いちいちイタリアの一部の滞在者だけに発行される新しい許可証にかまっていられない状況なのかもしれないとも思いました。(それでも、発行するからには周知が必要だとは思いますが。)
      サイズが小さくなって、半分に折れるようにはなりましたが、折ってもA6判。私もそうですが、コピーですら持ち歩かない人の方がかなり多いかと思います。それもそれで、イタリア国内で提示を求められたときに困るわけで。許可証に関しては、何かと困ることばかりです。

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