Saturday, 20 September 2014

あんな人もいれば、こんな人もいる。昨日の続き

昨日は相方が電話帳扱いされた件を書きましたが、続きが出てきました。

市で開催するとあるイベントで美術を担当している相方ですが、昨日はそのイベントのプレス会議に参加してきました。
本来ならば行く必要もなく(記者の前で話すわけでもないので、ただの関係者としての見物に呼ばれているだけ)、前日の夜まで「行きたくない。行かなくてもいいんだから、行かないかも」とブツブツ言っていた相方ですが、市外からイベントマネジメントしてくれる方にはお世話になっているので、その方と共に行ってきました。

家に帰ってきてから、「今朝の(電話で起こされた)話を市長にしたんだ」と。

で、市長は何と?

「ごめんなさい、私が悪いのよ!」

えー! 最初に謝った!
あたしゃ、びっくり!

市長は「私が悪いのよ。前日になってあの本屋の人を招待していないことに気づいて、連絡するようにアシスタントに頼んだの」と。

いや、前日の夕方になって気づいたのは遅かったかもしれないけど、市長がプレス会議に呼ぶ人の管理までしなきゃいけないんですか?
アシスタントに頼んだとは言え、アシスタントがとった行動が妙だったわけで、、、。
私から見て、市長が謝る必要はないのではないかい?

日本は「すみません」が多用される文化ですが、ここはイタリア。
相手に非があって「謝ってよ!」と求めても、言い訳ばかり続いて謝罪の言葉を得られないやりとりはよくあること。

非のない市長の第一声が謝罪の言葉だったとは!

本当にその人の性格ですね。どうやったらうまく相手の怒りを誘わずに物事の見方を変えられるか。
何となく、またまたこの市長の株があがりました(私の中で)。

この後、多分、市長がアシスタントに「電話帳を使いなさい」とか注意まではしないだろうと思うので、アシスタントの気の利かなさは変わらないと思いますが、、、。



2 comments:

  1. 優しい謙虚な市長さんのおかげで、怒りも少しおさまったのではないかと思います。市長さんも、こういうイベントに招待される人まできちんと目を通していて、それも意識的に改善すべき点がないかと留意しながら見ているということですよね。そうすると逆に、一つひとつのことを大切にするりっぱな方だなという気がします。秘書さんも少しずつそういう行動に学んでいってくれるとよいのですが。

    ReplyDelete
    Replies
    1. なおこさん、本当に謙虚な方だと私も思いました。お顔も活き活きとしていらっしゃる方なんですよ。ごく最近は、自転車奨励で市のドゥオモ広場にタイヤの空気入れが設置されました。前の市長は土日の夕方の2時間ほど、中央の通りを自転車通行禁止にしようとして、市民から猛反対され、市民が声をかけあって禁止しようとしている時間に自転車で集まって通りを走るという反対運動も起こったほど。
      ここに住むひとりとして、今後の市の動きにも注目しています。

      Delete