イタリアで夏にぐるりと見回すと、人より濃い小麦色の肌に優越感を感じる人が多いってことに気づく。(夏に限らず、そしてイタリア人に限らず。)
背中のシミや、やけどに近いような日焼けもお構いなし。日焼けしたい人は、綺麗に焼くことはもちろん頭の隅に置きつつも、人より黒くなることが最優先になっているように見える。
(小さな街でも日焼けサロンなるものが必ずあったりするので、こんな人は冬場も日焼け肌で通す。)
うちの大家さん一家、リグーリア州に別宅を持っている。もちろん海の近くで、頻繁に家族が代りばんこに遊びに行っている。大家さんは若い頃は水球の選手で、泳ぎが得意な方。今はもうお歳だし、事故か病気か、少々体が不自由なので、バリバリとしたスポーツマンタイプには見えないけれど、地元チームの練習につきあっている様子。
娘夫婦はダイビングをするし、息子は地元の水球チームで練習している。こんな方々だから、別宅の場所にリグーリアの海そばを選んだのは納得。
その大家さんの奥さん、70歳前後の方で、色白。毎年この時期(7月後半)になると、苦行のようなことを始める。
屋上テラスで太陽に慣れるための”日焼け練”をするのだ。
日焼けすると赤くなるだけで、数日後にはすぐに痛がゆくなり、辛い思いをするだけ。
だからそれを和らげるために、前もって準備するのだとか。
今日も洗濯物を取り込みに屋上に行くと、水色のビキニ姿の大家さんの奥さんが。
「あぁ、驚かせたいわけじゃないのよー。驚かせちゃったらごめんね」と。
「今から少しずつ準備しないとね」と、日焼け止めローションを塗りたくる。
今年は雨ばかりとか、この湿気にはやられるとか(日本に比べりゃ屁の河童、ところで「屁の河童」って何?)、日焼け準備する理由とか、ひとしきり話したあと、、、。最後に。
「好きでやってるわけじゃないのよ、この日焼けの練習、、、嫌なの、本当は」と。
そ、、、そうなんだ。
だったら、日焼けしに行かなきゃいーじゃーーーん!
海のそばだからって、日焼けは義務じゃないのよー!
海に行くことは好きだとしても、パラソルでがっちり守るとか、対処はあるだろうに、、、。なぜか毎年、自ら苦行をする奥さん、、、。
せっかく毎年続けているので、面と向かって言えなかったけどね。
Totoさん、こちらの人は、日に焼けた肌が健康的で美しいと考える人が多いですよね。それでも、日焼けすると肌がつらいからと、完全に日焼け止めできるクリームを買って使っているというイタリア人女性も何人か知っています。わたしは日に焼けるとしみになるので(すでに遅い子どもの頃の日焼けがもとのしみもあるのですが)、イタリアの太陽は紫外線も強いしと、晴れた日の外出時はたいてい帽子をかぶるのですが、歩いていて出会ったおばあさんに、「今日に当たらなくていつ当たるの」と笑顔で言われたことが何度もあります。erbosteriaでcipriaを選んでいても、店員さんが特に夏に勧める色の濃いことと言ったら! 肌に近い薄い色は、「だめよ、夏にこんな!」 確かに他の化粧品店でも、妙に色が濃くて、首の色と違いすぎて、買いはしたものの、結局使えないものもいくつかありました。
ReplyDelete日に当たるとビタミンDが合成できて骨にはいいと言うのですが、肌にはよくないし、何事もバランスが大切ですよね。
なおこさん、おはようございます。
Deleteそういえば、なおこさんのプロファイル写真も帽子が!
私も小さい頃から20代くらいまでは構わず日焼けしていたので、顔のシミがかなり目立ってます(涙)。日本から遊びに来た友人は、日傘を使って「雨降ってないわよー」とあちこちから声をかけられ、堂々とさしていられずバッグにしまってしまいました。私自身、日焼け指示派ですが、母が太陽光アレルギーなので太陽光に当たりたくない人の気持ちや当たったときの大変さもわかります。人とのコミュニケーションをすぐに取りたがるイタリア人ですが、お隣のフランスはどうなのでしょう? 人のすることに口を出さないイメージがあるのですが、世間と違うことをしている外国人に声はかかるのでしょうか?
ビタミンDは骨にも心の良い状態を保つためにも大事ですよね! 冬場は積極的に太陽の下に出るようにしているのですが、服で覆われているしなかなか難しいです。