昨年の春にようやく手続きを終えて手にしたイタリアの運転免許。
「徒歩圏から脱出だ! あたしゃ、自由だ!」なんて意気込んでいたのは、イタリアに住み始めてすぐに身動きの取りづらさに激しく心も身体も抵抗していた頃。
いざ、2年半くらい経ってから免許を手にすると、「まぁ、そのうち、、、」なんて、運転もしないまま情けない状態になってました。
・相方の車のギアチェンジが硬過ぎて変えづらい
・相方が忙しくて、練習につきあってくれない
・天気が悪いから今日は運転したくない
とまぁ、あらゆる理由をこじつけ、数ヶ月放ってしまい、昨年9月。
突如、私が車の運転を覚えて何とかしなければならないという用事が発生することに。
急ぎではなく、追々はひとりで運転しなくちゃ、という状況。週に一度の用事なので、当面は相方に迎えに来てもらうことにしていた。
その2週間後、、、。
相方の車、廃車。チーン…
幸いなのは事故を起こさなかったこと。弟の家に行って、さぁ帰ろうと思ったら、エンジンがかからなくなった。
知り合いにみてもらうと、修理にはかなりお金がかかる部分が壊れているとのこと。ときどきあるアホみたく安い中古車が買える価格である。
他にも壊れているところはたくさんある。
なので、そのまま廃車に、、、。
というわけで、私が運転することはほぼなく(イタリアに来た当初にスーパーの駐車場で一度運転したくらい)車はさよーならー。
そして私たちには車を買う経済力もなく、数ヶ月が経ち、、、。
義母が新車を購入! 古い車が私たちに来た! やたっ!
前置き長かったですが、数週間前にその車が私たちのところに来て、やっと私は重い腰を上げて練習することに。
実際、私はいつでも練習できるけど、腰がもっと重いのは教官役の相方ですけどね。
今朝初めて「練習は昼ごはんの前か後か、どっちがいい?」と聞かれた。
なんのこっちゃ?と思ったら、運転の練習という意味らしい。お、この腰の重い相方のやる気をそぐと、次がいつになるかわかんないぞ、と思って、今日のランチ後に練習に行くことに。
練習場所は、ランチ直後で空いているスーパーの駐車場か、工場地帯。
日曜日なので町外れの空いているスーパーは時間帯を選べば人が少なく、工場地帯はイヌの散歩を除けばほぼ無人。
義母の車、ギアチェンジらくらく〜。そうだよ、これが普通だよ。
でも、日本にいるころから運転なれしていない私。免許を取ったのも割と遅く20代半ば、マニュアルの免許だけどマニュアル車は教習所のみ。車を運転するのは実家に住んでいるときのみ。しかも近所だけ。遠くても、100キロも先に行ったことはなく、、、。
そんな私は、スーパーの駐車場へ移動する間、助手席に座りながら運転モードの頭に切り替えてみたけど、咄嗟に思ったのは「なんで右側の車線なんだ?」って当たり前のこの国の運転事情をわかっていないとんちんかんなこと。緊張してるらしい。
さて、いざ運転してみると、とりあえず走るものの、ギアチェンジはとんでもなくぎこちない。
ミラーなんて見てらんない。STOPの表示に従うのに必死。
かっこん、かっこんと前後しつつ運転するので、隣に座った相方は気分が悪くなるほど。
普通の道路デビューはいつになることやら、、、。
でも、これは自分で好きなところに行く自由への第一歩だ!とばかりにがんばった!
自由への道はまだまだかなぁ。
日本から誰かが遊びに来た時に「うちの辺りは公共交通事情が悪いから、夜は出かけられないよー」といわないですむことが目標。お客さんを乗せて近所でもいいところをご案内したいのだ。
だから、がんばるよー。
5月に従兄夫婦が来る予定がある。そのときまでには、、、何とかちょっと遠出ができるほどの勇気と安全運転ができていますように。
今日の練習を終えた後、相方の一言。
「運転は大丈夫だと思うけど、イタリア人を信用するなよ」と。
そうね、ありがたいアドバイスかも、、、。
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