昨日はイタリアの祭日。
祭日、日曜は公共交通の本数が激減する。
例えば、私が利用している電車は、平日は1時間に1本(これも少ないっ!)のところ、3時間、4時間に1本程度になる。
私が住んでいるところからミラノへ行くには、電車とバスがある。バスの方が10〜15分ほど余計に時間がかかり、1ユーロ安い。到着するところがミラノの中でも全く異なる場所になるから、行く先によっては、地下鉄代1.5ユーロを加算すると合計交通費はバスの方が高くなる。それに私はバス酔いする。
行き先云々もあるけれど、バス酔いが大きな理由になって、通常は電車で行っている。
でも、日曜祭日は話が違う。バス酔いだのなんだの、選んでいる余地がないくらい電車もバスも本数が少ない。
だから、都合のいい時間に動いている方を優先して選ぶ。
昨日、祭日だけどミラノに行く用事がありバスで行った。
帰りもバスに乗りたくて、用事を済ませて、バスターミナルのある地下鉄の終点駅へ向かうべく最寄りの地下鉄駅まで行った。
ミラノ市内交通用(地下鉄、バス、トラム)10回回数券が終わっていたから、切符を買わなきゃいけない。
ん?
切符販売機の前でUターンする若者が、、、。イヤな予感。
切符販売機の画面を見て愕然。
「現在、カード(定期)利用者のチャージのみ受け付けます」の表示が。
この駅、小さくて改札はひとつだけ、販売機も一台だけ。祭日だから切符を置いているかもしれないエディコラ(キオスク)もバールも開いていない。
ぎょぎょぎょー。こんな時に限って、改札の小部屋にいるはずの駅員もいないっ!
何この事態?
どーすりゃいーのさ?
こんなときは、、、歩くしかない。隣の駅まで、、、。
地下鉄の一駅なんて近いもんさ。久々に雨も降ってないし、大丈夫さ。
そりゃ、大丈夫さ、歩くくらい。
でも、問題は帰りのバスの時間、、、。余裕をもっていたはずなのに。
途端に余裕もへったくれもなくなっちゃったじゃんよっ!
いっそいで隣の駅へ向かう。切符を買ってホームへ。あぁ、これならギリギリ間に合うかも?
いやいや、そんなにうまくいくってことはないイタリア。
祭日なんだから、自分の街行きの公共交通だけじゃなくて、地下鉄も本数が少ない。なかなか来やしないっ。
途中、あきらめざるを得ず、あっさりあきらめた。
次なる方法は、ミラノ郊外線(Linea S)に乗って、家から車で20〜30分のところまで帰って、あとは相方を呼び出す。これしかない。
昨日はとりあえず、これで帰った。
でもさー、こんなこと、しょっちゅうあるわけだよ。
そのたびに、あせって、イラっとして、横断歩道を渡るときにスピードあげてきた車に悪態をつき(←日本語で)、公共交通網を恨み、そして、自分一人では何かあった時に何一つできないことに情けなや〜って落ち込む。
私が悪いわけじゃない。一人で生きているわけではないから、誰かの手を借りてもいいと思う。
ただ、ここのところ、ひとりじゃ何もできないって思い知らされるようなことが続いたから、余計にくぅ〜っと思ってしまう。
ちなみに、つい先日も電車を待たねばならず、疲れてるのにぼけ〜っと歩いてました。
ま、こんな楽しみ方もあるけどね。
ちょっとボケてるけど、通り掛かりに見つけた新しい(多分)ジェラート屋。
ダークチョコとリンゴ&シナモンの組合せ。リンゴ&シナモンは思ってたほどパンチ力はなかったけど、おいしかった。
とにかくさー、切符の販売機、何とかしてくれよー、と言いたい。
ちなみに自分の街の駅、電車の切符用の販売機を新しくしてから(3年くらい前かな)、稼働してたのは1年くらいだけかと。その後、壊れて動かないまま。
まさに「無用の長者」というのか、待合室にさも動いているかのように立っている。腹立たしいのは、電源だけは入っていること。Windowsで管理しているシステムのようで、Windowsのロゴがぴょんぴょんと飛び回っているだけ。誰かが「Fuori Servizio(使用不可)」とマジックで機械に直接落書きしてたけど、最近になって、画面の上に改めて「Fuori Servizio」と書かれた紙が貼られていた。電源くらい消しときゃいいのにさって思う。
販売機で買えないならばどうするかっていうと、バスのインフォメーション窓口、駅のエディコラ(キオスク)で切符を買う。(未だにこの対面で購入することを好む人もいる。販売機の動きも遅いし。)
ただし。当然のことながら、切符を買いたいときに開いているとは限らない。平日は夕方6時くらいには閉まり、土曜は午前中しか開いてなかったり、日曜祭日は基本的に休み。
前に祭日だったとき、切符を前日までに買い忘れて、バスの運転手から買うはめになった。基本的にバス車内、もしくは電車車内で、運転手や車掌から切符を購入すると割高になる。うちんとこのバスは、4.15ユーロのところが5.50ユーロ出さなくてはならない。
ぬぁにうぉーーーーーー!って怒りたくなるでしょ。この価格。その差、約150円ほど(2012年4月)。(なぜか知らんが、このとき帰りのバスの運転手さんは、5ユーロでええよーと割引してくれた。なぜっ?)
昨日は、きちんと前日までに普通価格の切符を用意して、準備万全!なはずだったのに、思わぬところでひっかかり、あえなく撃沈。
切符の販売機つながりで言うと、私がよく利用するミラノのとある鉄道駅。終着駅の一つでもあるし、そこそこの規模と利用者数。
でもね、つい先日まで、切符の販売機が3台と窓口(開いてても一つか二つ)しかなかったんだよぉ。しばらく販売機2台だったこともあるから、いつも長蛇の列。
しかも、現金が使えない販売機(クレジットカード、バンコマット(←デヴィッドカードの機能))もあるし、現金を使えてもおつりがないから現金払いを拒否する機械もある。画面を見ながら切符を選んでいって、支払い段階になってやっと現金を受け付けないことを知ることもあり。そうすると、現金を使える機械の列に並び直すか、窓口に行くしかない。
先週、やっとこさ、10台ほど販売機が追加された。やっとだよ、やっと。
イタリアの国鉄(まだ国営なのか知らないけど)は、ここのところがんばっている(と思う)。
あちこちの地方駅でも切符販売機の新調、追加が見受けられるし、改札の代わりに切符に打刻する機械も新調されてきている(←ミラノではまだ見てない。こういうのって、大きな都市が優先されるのかと思ってた)。
いつになったら、自分とこの駅に新しい販売機と打刻機が入るのか。がんばってほしいもだわ〜。
いや、入らないってこともあるけどね。
ほんとご苦労様です。イタリアのような酷い国でよくがんばっていらっしゃることに脱帽です。
ReplyDeleteAnonymousさん、コメントありがとうございます。
Deleteいいこともあれば、こういうことにも陥るイタリア。イタリアから他を見るとまさに「隣の芝生は青」く見えるのですが、日本で暮らしていた頃も「隣の芝生は青」かったので、ないものねだりを繰り返しながら、その場の暮らし方を体得することがいいのかもしれません。突然のことには戸惑いますが、そのうち慣れてイライラせずに対処できるようになるかなと思ってます。
こんばんわ。
ReplyDeleteうーん、なかなか大変そうだなぁ。
旅先ではいろんなトラブル?予想外の事が起こって、
イラッとする事もあるけど、旅だし、ま、いっか…と思い直せるけど、
ずっと暮らしてる所だと、そう簡単には思えないかもね。
期待の半分ぐらい、または3分の1ぐらいだったら
いいわ~ぐらいの気分でいこっと(自分に言い聞かせるよ)
期待以上の良いことがあれば、良い気分になるし。
と、小さい幸せを見つけて喜ぶのでした。フフフ(^o^)
そうそう、でも一人じゃないからね!
ブログ、いつも楽しく読んでます。
kyokoさん、久しぶり。旅先では後になってハプニング話で終わることもあるけど、住むと同じ気構えを咄嗟にもてないんだよね。小さい幸せを見つけるように、見方を変えなきゃね。ありがとー。
Delete話は変わるんだけど、NHKで「追跡!キティ旋風」という番組で
ReplyDeleteロンバルディア州の老舗トルティ社で、キティのラベルを付けた
新しいワインが売り出されてるそう。
クールジャパン、恐るべし。
KISSとのコラボ?で舌出しキティも登場してます。
すごいね…
kyokoさん、
Deleteわっ。知らなかった。KISSコラボキティ、ググってみる。
キティはあちこちの国で目にするけど、こちらでびっくりするのはスパンク(←わかる?)。スパンク、日本ではもう見ないよね。
スパンク、知ってる!犬?だったっけ。
Delete♪スパンク、スパンク~大好きよぉ~♪そんな歌だったよね。
スパンクがイタリア語で話すのかしら。
ピンとこないな。不思議な感じ。
kyokoさん、そうそう、犬。
Deleteテレビではまだお目にかかったことないけど、絶対にイタリア語で話してる。
キャラグッズを置いてる店に行くと、ぬいぐるみとか見かけたりするよ。ひょえ〜って思うけど。