Saturday, 24 May 2014

プラハ、行ってきました! その1

イタリアに住み始めてから、海外旅行なるものはバルセロナしか行っていなかったのですが、バルセロナは友人宅に行く目的が大きいので、ほぼ親戚の家に遊びに行くようなもの。それでももちろん存分に楽しんでいますが、久々にバルセロナ以外の海外へ。

行き先は、チェコのプラハ!
私は東欧圏に足を踏み入れるのは初めて!
昔バイトしていた飲み屋の常連のおじさんが「今まで訪れた都市で一番素晴らしかった」とコメントしていたことを良く覚えていたので、楽しみにしてました!

プラハはミラノから飛行機で1.5時間。
昨日の晩、一緒に散歩をした近所の方が「カターニア(シチリア)は2時間かかるわよ!」と言っていたので、プラハの方が近いの?とびっくりして地図を見ると、距離的にはミラノからプラハの方が近い!(当然、うちからも!)
意外に近いところでした。

到着してまずホテルへ。泊まったのはアパートメントホテル「Aparthotel City 5」。
予定していた到着時刻よりかなり早く着いた私たち。表のドアでチャイムを押して待っていると、オーナーがドアを開けてくれた。
ん? 一瞬、このオーナー、怪訝な顔した? 相方が名前を告げると、すぐに満面の笑顔に変わって招き入れてくれて「何飲む?」と、既にスーパーフレンドリー。
そして、ゲストシートに名前を書くでもなく、身分証明書を見せろでもなく、ビールが出てきて(私たちがビールを頼んだから)、すぐに街の観光案内。
一通り街の観光案内が済んで、さて部屋へ、、、というときに。

このスーパーフレンドリーなオーナーのクリスティーナ、「実はね、、、」と。
これで最初に一瞬怪訝な顔をした理由がわかった!

相方がネットで予約をしたときに、何を間違えたのか、男性二人で予約してたらしいのだ。
でも、女性を連れてきたからびっくりってわけ。
部屋もツインルームが割り当てられていたので、どうしようかと慌てて掃除のおばちゃんと一瞬のうちに対策を練り、すぐに開いたばかりのダブルルームを掃除して整えてくれて「好きな方を選んで!」と言ってくれました。
窓が大きかったダブルルームを選んで、早速プラハ観光スタート!

ホテルのすぐ近くでランチに地元料理とビールをお腹いっぱい食べた後、モルダウ川方面へ。もちろん口ずさむのはスメタナの『モルダウの流れ』。「モルダウ」ってドイツ語なんですね。チェコ語では「ヴルタヴァ」だそうです。
歌ってたので、写真なしっ。

橋を渡ってまずはメインの広場へ。

観光客でいっぱい!


学生の頃から見たかった時計塔。からくり時計が動く様子も見てきました!




何ヶ所か見かけたけれど、大きな紐を使ったシャボン玉の大道芸も。この女の子、がんばっていたけど、、、うまく飛ばなかった。残念!



そして相方が一番行きたがっていた、ユダヤ人街へ。相方にとっては2度目のプラハ。このユダヤ人街の旧ユダヤ人墓地とその近くにあるシナゴーグに強い印象を受け、絶対にここは行く!と言っていたところにまず行ってきました。

表に見える墓石はこんな感じだけれど、15世紀から18世紀に渡って使われていた墓地で、敷地が足りず、実際はこの下にも幾重にもお墓が重なっているそうです。



墓地の端に建てられたピンカス・シナゴーグは、相方が私に一番見せたかった場所。
「(シナゴーグに)入ればボクの作品の意味がわかるよ」と言っていた相方、入った瞬間に、衝撃。(撮影禁止だったので写真なしです。)
壁すべてにホロコーストで犠牲になったユダヤ系市民の名前、誕生日、送られた収容所などが細かい字で書かれています。

相方はアーティストで、イラスト、絵画、その他の作品やビデオ作成を手がけています。一昨年、本人の活動の中でも一番思い入れが強い作品を作ったのですが、そのインスピレーションを感じたのはこのピンカス・シナゴーグだったようです。
こんなことを書いても、作品を見なければ意味は伝わらないのですが、私にとっては相方の作品の原点を見れて感慨深いものになりました。

余談ですが、私、勝手に何を間違えたのか、相方の家系はどこかにユダヤ系の血が入っていると思っていたんです。相方自身、妙にユダヤ系のことに関心を示すことがあるし、実際に母親のおじさんは強制収容所で亡くなったので。
このプラハ旅行の前に確実にわかったこと、、、。家系には直接的にユダヤ系はいなかったらしいです、、、。ははは、私の勘違い。
でも、相方本人、なぜかユダヤ系の文化に魅かれるところがあるらしいので、そんな私の勝手な思い込みもでてきておかしくないだろうと笑ってましたが。(母方の伯父さんが収容所に入ったのはなぜかまだ聞いていませんが、、、。)

ユダヤ人街に行ったのは、この地区の有料観光地が閉まる直前。相方がどうしても見たかったピンカス・シナゴーグと旧ユダヤ人墓地だけ見て、あとは入れませんでした。ユダヤ人墓地で散歩して時間を取り過ぎたし。思ったより広かったです。

かたつむり発見!
この墓地では小石をお墓の上において偲ぶ習慣があるというので、私もひとつ置いてきました。

旧ユダヤ人墓地にいるころから雨がぽつぽつと降り始め、、、。ざーっと降ってきたので、さっき通ったメインの広場にある市民ギャラリーで開催していた『The World of Tim Burton』展へ。


相方も私も、割とティム・バートン好きなので、偶然に通りかかってこの展示を見つけたときにプラハ滞在中に行きたいねと話していたのですが、思わぬ雨で避難所のように直行。

でも、これがすごく良かったんですよ! ティム・バートンが描いたラフスケッチや、これを発表しないでどうすんの?というようなBurtonismの世界。
今、世界各地を回っているようなので、これからプラハに行く予定があるティム・バートン好きは必見ですよ! 8月初めまで開催中です!
日本にもそのうち行くのではないかなぁ。

ランチの時間が遅くてお腹いっぱい食べ過ぎたので、ギャラリーの後はまた雨を除けて逃げ込んだショッピングモールでサンドイッチどビールを夕食にしました。

朝も早く、相当疲れた私。
早く買えって寝たいと思いつつも、泊まっていたAndel駅近くに夜中12時まで営業しているスーパーTescoがあったので、水を買いに行こうと寄ったらば、、、。
はまった! 
二人して、旧社会主義っぽいパッケージを探そう!と妙に張り切ってしまって、スーパーの中をぐるぐるとまた1時間以上も歩き回ってしまった、、、。

- プラハ1日目 覚書
・空港から市内への交通 1人、32コルナ(約1.30ユーロ、100円いかないくらい)
・ランチ(ビール2杯ずつ、前菜2品、メイン2品、コーヒー)、チップ込みで700コルナ位(約28ユーロ、3800円くらい、私たちには大盤振る舞いな方かと)
・The world of Tim Burton 1人、190コルナ(8ユーロくらい、1000円ちょっと。美術館はイタリアも日本も高いので、安めに感じます! あの見ごたえでこの値段は安い!)
・ユダヤ人街観光施設セット 1人300コルナ(12ユーロ位、1600円位、地区内の5〜6個の施設に入れるチケットです)

トレント その3 中心街へ

トレントの中心街は、自然科学博物館MUSEから徒歩で10分もかからないところ。
自然科学博物館の裏庭側から出て線路の高架下をくぐり、墓地の横を通り抜け歩いていくと、いつの間にかチェントロへ。

チェントロのドゥオモがある広場では、お花のマーケットが開かれてました。


こっちの地方に来たら、やっぱりビールでしょう! 
相方と地ビールを探し求めて歩き回ったのですが、地元のビールが飲めそうな、しかも高くなさそうなところは日曜日のせいかほぼ開いておらず見つからない!
ビールを飲めそうなところを探しつつ、観光をしつつ、、、歩き回り見つけたのは、Yarn Bombing! スプレーやチョークではなく、毛糸で編んでグラフィティのようにストリートアートにしてしまおうというもの。写真ではみたことがあったけど、本物をみたのは初めて!
このお店、Casa del Bottoneにも入ってみたかったけど、残念ながら日曜日でお休み。次にトレントに行く楽しみがひとつできました!



さらにビールを求めて歩いていくと、装飾の綺麗なドアにチョークで書かれた文字を発見。
相方が「ほら見て!」と。

"20+G+M+B+14"とチョークで書いてあります。



「どこかで見たことない?」とうちの相方。
そうそう、見たことある! わが家にあった相方のおばあちゃんの嫁入り家具に書いてあった!
これは家を祝福するために聖職者が家に書いていくらしいです。このチョークも教会で祝福された神聖なものなんだそうな。
意味は最初と最後の数字を合わせて年、つまりこの場合は2014年。Gはガスパール、Mはメルキオール、Bはバルタザールの3人の博士の名前。キリストが誕生したときに東からやってきた3人の博士です。
この3人の博士がこの家を訪れましたよ、という意味らしいです。

なぜ、相方のおばあちゃんの家具に書いてあったのか、、、? おばあちゃんが孫に見せる為に書いたのかと思うと相方は言ってました。

キリスト教でもどういう宗派に家の祝福をする習慣があるのか知りませんが、イタリアでも北部、オーストリアやドイツ方面でよく見かけられるとのこと。相方のおあばちゃんはオーストリア人なので、そういう習慣の中で育った方なのかと思います。


ビールはその後見つかったかというと、、、。見つかりました!
Forstというトレントよりも北にあるMeranoのビールのビアホールに行ってきました。
こちらはそれなりの有名メーカーなので、地元っぽいところが見つからなかったらここにしようと決めていて、最終的に見つからずにここに戻ってきたわけです。
いずれにせよ、ビールはおいしかった! チーズの盛り合わせと合わせていただきました!

日は長くなったけど、遅くならないうちに帰ろうと街を出ようとしたのが6時ちょっと前。
地図を見る限り、元来た道を戻るのが一番いいと思っていた私ですが、、、うちの相方と一緒ではそうはいかない、、、。

「こっちから行こうよ」と道を変え、「そっちに行くとかなり先に行かないと線路を渡れないはず」という私の意見も聞かず、「あそこに出口って書いてあるよ」とずんずんと奇妙なところに入っていく。
どうやら駐車場を通り抜けできる様子。通り抜けようとすると反対側の門は既に閉まっている。
「ほら、やっぱり戻ろうよ」と戻ると、、、。入ってきたところにあった門も閉められた!
だって、18時だもん!
どうやらその駐車場は、博物館から線路を渡ってきたところにあった墓地の駐車場。18時だから閉門時間で門を閉められちゃったんだ!
これだから相方の後を着いていくとロクなことにならない、、、。

それならば、墓地の表側に回って別の出入り口を探すしかない。墓地側を探そうとすると、、、。

野うさぎが! ぴょんぴょんと出てきた!
私たちと距離をとりつつ、ぴょんぴょんと前を行くウサギ。私たちはすっかりアリス気分でウサギを追いかけたら、、、墓地に出れた! (実際、ウサギがいなくてもぐるっと回れば見つかる位置ですが、、、)

ウサギとはそこまでで門に向かうと、やっぱり閉まってる。

イヤな予感はしてたけど、まさに「しまった!(閉まった!)」の瞬間。

仕方ないので、鉄柵を登って越えて出ましたよ。こんなの長いことしてなかったわ。人目を忍びつつ柵を越えるとか、、、。子供じゃないんだから。
越えやすい鉄柵で良かった。石の壁じゃなくて。

日が長くなったおかげで、暗くなる前に墓地から無事に抜け出せて良かったー。今後は相方の選ぶ道にはついていかないぞー。


Friday, 23 May 2014

トレント その2 誕生日は無料、自然科学博物館MUSE

トレントに行った目的はこちら。自然博物館のMUSE

ガラスをふんだんに、が特徴のレンツォ・ピアノ氏の設計です。

外観を〜と思ったけど、写真を撮っていなかったようで、、、。

博物館本館の後ろにくっついた温室の写真だけは撮ってました。こちら。もちろん、ここも入れます。(あ、入場料を払ってくださいね)


さて、中に入ると、どーんと吹き抜けが。
ここに様々な動物たちが。地下一階から5階まで、下から上に行くにつれ、古代の生物や恐竜から海の生物、地上の動物、鳥類へと飾られています。


建物の中階あたりは地上の動物。



こんなふうに、上の方は鳥です。



こんなガチンコをやらされてる動物なども。




そして、屋上にも出られます。見て下さい、この景色!


前回ご紹介したLe Albereの屋上にはソーラーパネルが。エコやなぁ〜。



今回、私の誕生日当日に行ったので、入場料はなんと無料!
通常は大人9ユーロだけど、誕生日の本人は無料。子供が誕生日の場合、その前後二日以内ならば、同伴家族も無料になるとのこと。行ってみたいなーと思っている方、誕生日に行くといいですよー。(もちろん、証明できるものを持参して下さいね。)

展示ももちろん楽しめますが、毎日のように何かワークショップなどを開催していて、結構楽しめます。子供も大人も楽しめる科学的なおもちゃのある遊び場もありますよ。
駐車場もあるし(ここしばらくは無料開放しているようですが、基本的に有料)、この区域の周囲は路上の駐車区域が無料(今のところは。人が住み始めたら有料になったりして、、、)。
高速道路を降りて割と近くで迷うことなく行けるし、トレントの中心街にも歩いていけるので、博物館の後はトレントの街をぶらぶらするのもいいですよ!

Thursday, 22 May 2014

(数週間前の話ですが)久々のお出かけ、トレントへ! その1

今月初め、誕生日を迎えました! またひとつ歳をとったわけですが、1日程度じゃ何が成長するわけでもないし、ね。変わらず行こうと思います。成長を目指しつつ!

5月初めは1日雨、1日晴天、そして雷、と忙しい天気でしたが、私の誕生日は見事な晴天!
前日の夜、せっかくだから出かけようということになり、前から行こうと思っていたトレントへ。

トレントといえば、今や昨年オープンした自然博物館が見物。今回の1番の目的はそれ。

博物館の前に、博物館とともにレンツォ・ピアノ氏が設計したLe Albereを。

私たちは博物館のことばかり考えていたので、実は住宅・オフィス地区があったことにびっくり。

全体の模型があったけど、上記のリンクから見た方がいいかな。



ソーラーパネルをふんだんに取り入れて、バルコニーに配置された垂直方向の柱には緑のカーテンになるべく植物が育っているところでした。(その写真、ないけど)

まだ居住者は入居しておらず、バールが数件オープンしていただけ。非常に閑散としていたけれど、これから居住者が入って賑わうのかしら、、、。
半ば、時代の流れ的に居住者が入るのかどうかかなり心配だけど。ピアノ氏設計の家、住み心地はどうなのかな。(山あいの街に住むのは自分には向いていないと思うけど)住んでみたいなぁ。



まだ新しくて綺麗なので、どうもCADで描いたコンピュータグラフィック的なものがそのまま形になったような印象を受けるけれど、ひとの動きが入っていけば生活感が出て変わるんでしょうね。


このLe Albereの地区はまだ開発中のようで、まだまだ工事は続いていました。

ステキな建物を見るのは楽しいけれど、現在のイタリア事情、工事が終わるのかとか、入居者はあるのだろうか、とか、変なところまで想像してしまいます。
せっかくできたステキな建物。モノは使ってなんぼのもの。賑わって欲しいですね。

トレントの旅、次回に続きます。

Friday, 2 May 2014

韓国味噌の使い方、アドバイスくださいませ

相方の姉、どこかでみそ汁を飲んだらしく、それ以来「あの、ほわーっとする暖かい感覚が忘れられない!」と、みそ汁もメニューに入っている街唯一の自然食屋が開催している料理教室で習い、いざ、味噌を買い求めて家で挑戦してみると、、、。

それが、残念なほどの大失敗!

味噌は近所のスーパーのエスニック食品売り場で売っている味噌を買ってきたらしい。
義姉が買ってきたこのブランド、イタリア(もしくはヨーロッパ?)ではエスニック食品をプロデュースするメーカーとして、そこそこ名が知れていると思う。
パッケージには、Misoという横文字とともに「白みそ」と日本語で書いてある。

しかし、裏を返すと箱にはハングル文字が、、、。
ということは、かなり高い確率で原産地日本じゃないやん、、、。

自分の作ったみそ汁があまりにも気に入らなかった義姉は、二箱買った(らしい)味噌の封を開けていない方を私にくれた。
賞味期限ギリギリで、、、。

ま、味噌だし、、、と賞味期限はあまり気にしないです。

さてこの「白みそ」と書いてあるパッケージのふたを開けると。
中身は醤油くらい色の濃い味噌。どの辺が「白」い、、、???
日本の赤みそよりずーっとずーっと濃いぞ。

自分で持っている味噌があるからしばらく開封しなかったけれど、先ほど日本味噌が足りなくなり、ほんの少しならばいいか、とこの韓国味噌らしきものを開けて使ってみた。

やっぱ、、、違うよね、韓国味噌と日本味噌。
妙な味のみそ汁となってしまった。

というわけで、韓国味噌は韓国味噌としてのおいしい使い方があるはず。
誰か、おいしい使い方をご存知でしたら、アドバイスをくださいませー。

イタリア人からどの味噌を購入するべきかアドバイスを求められたら、”S○V○”ブランド(○は伏せ字です)のものは日本味噌として勧めちゃダメですよー。