前回、血液検査しに行った病院の待ち合いで、人と目を合わそうと徘徊するおっさんの話を書いたけど、実はここにもう1人、私のことをちら見する人がいた。
待ち合いで座っていたときに、通路を挟んで隣にいた高校生くらいの女の子だ。マンマと一緒に何かを待っているっぽい。
私が外国人だからちらちらと見ているのか、私の持っている本が縦書きの日本語で珍しいから見ているのか、はたまたそれ以外なのかよくわからないけど、この子とも何度か目が合ってしまった。
見慣れない縦書きの本が珍しいのだろうとそのままにしておき、検査の番号が呼ばれたので検査室に行くと、私の前にその女の子がいた。
そうか、この子も血液検査だったんだ。
この病院の血液検査施設は、通路の両脇に小部屋がいくつもあって、そこで血液採取するようになっている。
その女の子は並んで待っている列の一番近くの小部屋に入ったので、ドアも開いているし、検査の様子がよく見えた。
血液検査を受けるのはこの女の子の方。マンマは付き添い。
左手をまくって台に載せ、右手は、、、。
マンマがぎゅーっと両手で握りしめている!
女の子は針が入っているところを見たくないので、マンマを見つめ、マンマは空いている女の子の右手を両手で握って、しっかりと女の子の目をのぞき込みながらささやいている。
多分「大丈夫よ、痛くないわ」とでも言っているのだろうか。
見つめ合う高校生くらいの女の子とマンマ。
これはこの子が何歳になるまで続くのだろうか。
この子はマンマに代わってこれをしてくれる男性でないと結婚できないのではないか、、、などと、また勝手に人の人生を想像してしまった。
意外と、こういう想像って面白いのよねん。
ちなみに私、注射されるのは嫌いだけど、血液検査は好きという、あんまり違いがないのではないかと突っ込まれる好みを持っている。
なので血液検査は常に凝視。(普通の注射もみるけど。)
血管が細いとか、探しにくいとか、そういうありがちなタイプでもあるので、血液検査するときは、いつも右腕の同じ辺りと決めている。
大概の検査技師(?)はその血管が採りやすいとすぐにわかるようだけど、稀に違うところに針を刺そうとする人がいる。
この場合には失敗が多いので「あ、そこは、、、」と刺される前に、生意気だろうけど言うことにしている。
イタリアに来てからも、違うところに刺そうとした若いお姉ちゃんがいた。
いつも通り「そこは出ないと思う」と言ってみた。
やっぱり、そんなことを言う患者は生意気。このお姉ちゃんは「いいわよ、やってみましょ」と目指したところにぶっさした。
血管に当たらない。ちょっと針でぐりぐりっとやられる。もちろん、痛いです。
お姉ちゃん、がんばるけど刺さらないものは刺さらない。「もうやめてください」と私が言い、針を抜いて、反対の腕へ。
こちらも刺さりにくいのはわかっている。試すけど、また血管に当たらずぐりぐりとやられる。こちらも当然、「やめてください。」
一応、「いつもここです」と言ってみた。
「んー、そうなの?」と疑わしげに(プロのプライドを傷つけられたから?)、「ここ」と私が指さしたところと同じ血管のようだけど、そこより少し離れたところに針を刺す。
何で言われたところに刺さないの?とため息が出そうだったけど、うまくやってくれるのならどうでもいいわと、また凝視。やっと入った!
でも、もしかするとこの私の『凝視』が相手にプレッシャーを与えるのかしら、、、。でも、採血は好きなので、凝視せずにはいられないのだ。
注射嫌いで血液検査の採血好きって・・・ totoちゃん そりゃお約束通り突っ込みたくなるヮ。笑
ReplyDeleteそのお姉ちゃんの指定されたところから少し離れたってとこが、何か物語ってるね。。。笑
ママは連れてかないけど、アタシも凝視は無理っす。笑
うひょー。1カ月以上もコメント放置してしまった! akiちゃん、ごめんね。
Deleteあ、凝視は無理? ほら、凝視しないと変なところに針を刺されるから、、、って、そんな確認するつもりもなく、今日もちゃんと取れるかなと自分の血がチューッと吸い上げられるのを見るのが何となく好きなのよね。