Saturday 30 March 2013

巨大っ

イタリアに来て、私の年間恒例行事になりつつあるボローニャ国際絵本見本市に行ってました。
(いや、私は児童本作家でもなければ、イラストレーターでもありませんが、そちら関連の仕事をする相方の通訳+αでくっついていってます。)

全部で4日間。最終日はヨガクラスがあったため私だけ先に帰ってきましたが、会場でずっと歩き続けて1日の終わりにはくったくた。
でも、私たちなんて、自分たちの用事がある時間だけ集中していればいいので、1日中ブースに立っている方に比べればどってことないものだったのかも、、、。(ということは、年齢からくる疲れ?)

国際絵本見本市については、また改めてアップします。

クタクタだし、今年はなかなか春が一気に来てくれないので、ボローニャでどうも風邪をひいた模様。
でもいつもの生活リズムに戻したいなぁ。

昨日、スーパーに買い出しにいって見つけたもの。

巨大いちごっ!




巨大いちごの右上にあるいちごが通常サイズのイチゴなので、約4〜5倍。
普通サイズのいちごパックが並ぶなか、傷が少ないものを選ぼうと、積み重ねられた段ボールを掘っていって発見。見つけたからにゃ、買うでしょ。

これを今朝のスムージーにしようと、ざくっと包丁を入れたら、真ん中は少しだけ空洞でした。
空洞といっても、この大きさにびっくりしたのに残念というほどの空洞でもないので、このいちごの大きさは本物。

これでビタミン補給。雨続きの天気に負けず、がんばりまーす。



Sunday 17 March 2013

思わぬ贈り物

住んでいる街はそれほど大きくはないので、メインの通りのお店も大きな街に比べたら店の種類も品揃えも、正直なところ、乏しい。(モノがあふれている国から来てしまったから仕方ない。)

私のお気に入りのお店はふたつだけ。
ひとつはオシャレな雑貨などが置いてある店。こちらはわざわざこの店を目的に寄らないといけない場所にあるので、お気に入りと言ってもなかなか行かない。
もうひとつは、年末にオープンした児童書専門店。元は小さな本屋で、古本屋のようにぎゅうぎゅうに本がつまっていて、床にまで本が置いてあるほどのお店から、児童書だけを取り出して別のお店がオープンした。(元の小さなお店はそのまま営業中。)
こちらは散歩の途中に寄りやすいので、時々見に寄っている。

今日は天気が悪くなる前に散歩をしようと(今日はまさに冬に逆戻りした気温! 高地では雪!)歩いていて、ふらっとこの本屋さんに寄ってみた。

じーっくり見ていると、今週臨時収入があった相方が「1冊プレゼントしてあげる」という。

ひょーーーー! びっくり! いいの!?

実は去年は財布の中身が乏しすぎて、誕生日もクリスマスもお互いにしてなかった。もちろん、先月のバレンタインもなし。なので、久々のプレゼントなのだ!

初めに、相方は私が好きなマルジャン・サトラピが描いた新しい絵本を手に取った。

へー、マルジャン・サトラピが児童向けの絵本を描いたなんて知らなかった!

マルジャン・サトラピも捨てがたいけど、、、。
プレゼントしてもらえるのなら、、、と、私が選んだのはこちら。


 『かげ』 スージー・リー(イタリア語では『OMBRA』)


私のお気に入りの韓国の作家さん。
でも、なかなか買えなくて、手に入れたのはこれが初めて。

家に帰ってきてからじっくり眺める。そう、これは読むのではなく、眺める、見る本。
女の子が倉庫の中で想像力を使って遊ぶ様子を描いた本。

そうそう、想像力ってこう使うと楽しいんだよなー。すごいなーって思う本。
自分が小さい頃、こんな想像力をもって遊んでいたんだろうか。すっかり歳をとっちまったなぁと考えちゃうけれど、これを眺めて自分に刺激を与えなくては。

期待も何もしてないところでいただいた嬉しいプレゼント。
しばらくは、この絵本を眺めて想像(妄想?)を膨らませることにしまーす。


Friday 15 March 2013

通りの名前

また冬に逆戻りのような気温。だけど、今日は久しぶりに一日中太陽が出て気持ちよかった!
(また明後日は崩れるらしいけど。)

金曜の午後はヨガのクラスをしに隣町まで行ってます。
生徒さんの1人、相方姉弟のつながりもあり、ヨガクラス以外でもおつきあいのある方が来週誕生日なのでプレゼントをもっていったら、「ちょっとお茶しながらお祝いしましょうよ」と言われ、クラスの後にちょっと寄り道。

寄り道したので普段乗っているバスの次のバスに乗るまで時間があいてしまった。
時刻は18時くらい。最近はこの時間でも明るいので、ちょっと歩くことにした。

合気道を習っているのもこの街なので、多くて週に3回は来る。何となく土地勘もついてきた。
でも普段は、目的地に行くだけで、ゆっくり歩くことは少ない。
今日は歩いたことのない道を通って、普段とは違うバス停に向かって歩いてみた。

どこの街でも歩いているときは何となく通りの名前に目がいく。
イタリアは通りの名前、広場の名前が住所になる。「○○通りの△番」という感じ。
通りにしろ、広場にしろ、名前は歴史上の人物や地名が名付けられているものがとても多い。他は、わかりやすく「駅前通り(Via Stazione)」「市場通り(Via Mercato)」なども一般的。
なので、当然、各街に同じ名前の通りや広場があるのは当たり前。
「Garibaldi(ガリバルディ/軍事家)」、「Mazzini(マッツィーニ/政治家)」、「Cavour(カヴール/政治家)」の3名は、ほぼどこの街でも使われている名前かと思われる。
地名の場合ならば、「Via Roma(ローマ通り)」や「Viale Italia(イタリア通り)」などなど。

今日歩いていて目に付いたのは、「Via Lago d'Iseo」。イゼオ湖通り。

「ふーん、イゼオ湖通りか。イゼオ湖ってどれだったっけ?」(実際はブレーシアとベルガモの間にある湖。)
なんて考えながら、そのイゼオ湖通りを横切りずんずん進むと、次に出てきた通りの名前は、「Via Lago d'Orta」。オルタ湖通り。

「お、また湖か。オルタ湖ってどこだ?」(実際は、ミラノから北西にあるマッジョーレ湖の横にあるこじんまりとした湖。)
そして、オルタ湖通りを横切りまたまた進むと、次は「Via Lago di Garda」。ガルダ湖通り。

「また湖?」
 ガルダ湖はブレーシャとベローナの間にある割と大きな湖。ここは行った事あるから知ってた。

そして、また先に行くと、、、。「Via Lago Maggiore」。マッジョーレ湖通り。(ミラノ北西の大きめの湖。)

「えーっと、、、。ここの道のつけ方、適当? 湖の名前をつければいいと思ってる? 」

このエリアの通りの名前のつけ方はどうなっているんだろう?
ちょうど街のチェントロの外側にあるエリア、新興住宅街と工場エリアが混ざったようなところで、それほど古いエリアでもなさそうなイメージ。とりあえず「湖シリーズでいってみよー」ってつけちゃったのかな。

なんだか気になるエリアだなぁと思って、帰ってきてから地図で見てみると、「Via Lago di Como」(コモ湖通り)、「Via Lago Gerundo」(ジェルンド湖通り)を発見。この2本の通りは私が見つけた上記の3つに交差するように通っている道の名前で、私が通らなかったところにある。
コモ湖は有名なミラノ北西部の湖。
ジェルンド湖は、、、?

な、ない! 調べてみたけど、そんな名前の湖はイタリアにはない様子。

な、、、なぜ?

この街Lodiに湖はなく、アッダ川(コモ湖の南にあるガルラーテ湖から始まり北イタリアの大きな川であるポー川に入る川)沿いの街。湖にはあまり縁がなさそうな土地だし、湖の名前がついた通りは短めで、その湖の方向を指しているようにも見えない(地名がついている通りは、その地名の方向に向かっていることが多いように思う)。

湖の名前ばかりで通りの名前をかためたこのエリア、終いには架空の湖まで作ってしまうほど湖の名前をつけたかったのかな?
そこまでして、何にこだわってるのかな。ナゾ。

答えは出てこないけど、こんなことを発見してぼけーっと考えながら過ごすのが楽しくて、通りや広場の名前をチェックするのって、面白いんだよね〜。

それでなくても、こちらの人たちは通りや広場の名前をよく覚えているし、場所の説明には必ず出てくるので、私も覚えておいた方が便利といえば便利。

でも実際は、見ても忘れちゃうんだけどね。



Wednesday 13 March 2013

気分屋の料理は落とし穴だらけ

気分屋(私)の料理は気が乗ったときに一気にいく。

わが家は幸い相方も料理をするので、私が仕事で夕方にいないときはもちろん、自分が作りたくないときも、相方の肩をぽんぽんっと叩いて「よろしくなっ☆」と。

でも時に、何かの刺激を受けて、すごーく、すごーく料理する気がわいてくることがある。(わいてこなくても、一応作りますけどね。)

土曜の昼間に、「明日は豆腐を作るのだ!」と大豆を水に浸けてました。
が、、、。朝になって、大豆を横目に見ながら、何も考えずに大量に買ってきた安売りトマトでジャムを作るために湯むきを開始。

後から気付くと、これはジャムと豆腐の両方を作らなきゃいけないコース。
まんまと何も考えずに自分をはめてしまったー。やっぱ、気分屋の料理は無計画なので落とし穴を自分で作って落ちてしまう。

こうなったらやるしかない。

ジャムは時々作るのですが、今回はそのままクロスタータというタルトに化けました。
ジャムづくりは適当です。自家消費なので気にしません。保存用にするための瓶詰め作業もせずに、すぐに消費しちゃいます。

それがクロスタータの生地を作り始めてから、はっ!と。
丸形のタルト用のオーブン皿、、、捨てたばっかりだった、、、。扱いが悪くて(私ではなくて相方の!)、コーティングがはげて錆が出てきてしまったんだった。

なーんとっ!(2個目の落とし穴、ボテっと落ちる)

丸くなくてもいいしね。四角いお皿に敷き詰めて、端に何となく盛り上げておけば同じ、同じ。

できた! 食べた! おいしい! 
ってことで、大満足♪


さて、、、落とし穴からはいあがり〜、お次は豆腐。
実は大豆から作るのは初めて。
でも、やっぱりインターネットってすごいのだ。検索すれば作り方がすぐに出てくる!
失敗談なども交えてよーく読んで、道具を散乱させながら「何とか」完成。

完成したのはこちら。(まだ鍋の中なのですくい豆腐状態。うちのキッチンの明り、夜はこんなんなんですよ、ホント。暗いなぁ。)


「一応」固まってくれました!

「何とか」とか「一応」と言うのは、、、。途中でここでも落とし穴に落ちたから、、、。

ぼすっと落ちました。

使ったにがりは日本からもってきた液体のもの。豆乳の1%という量を入れても固まらない。

うーむ。なぜ?
インターネットでまた調べる。

調べると、固まらない原因は大まかにふたつ。
『温度』か『にがり』。

温度は温度計を使ったからほとんど問題ないはず。それなら、にがり?

またまた調べると、液体のにがりを使った失敗談が出てきて、よく読むと「健康食品的に販売されているにがりでは豆腐はできない」とのこと。

自分のにがりをよーく見てみる。あ、「栄養機能食品」って書いてある! これじゃダメなんだ!

どうりで電子レンジを使って豆乳から豆腐を作ろうとしたときも失敗したわけだ!(←一度失敗してんじゃんっ)

でも、まだ落とし穴からはいあがる光が!
実は、、、豆乳から豆腐を作ろうとして失敗した後、イタリアのBIO食品店で「NIGARI」という粉末状(塩のような結晶状)のものを見つけて買ってあったのだ。

一度にがりを入れちゃったしなーと思いながらも、再度温度を上げて同じ量のNIGARIを投入。

固まった! やったー!



食べてみると、、、、「にがーーーーーい!」

そりゃ、苦汁(にがり)を2倍入れたもんねー。当たり前だー。

苦くとも、食べれないほどではないので、全部食べましたよ。
(マグネシウム摂取しすぎで、翌日う○こさんが緩めだったのは言うまでもありませんが、、、。)


大豆から豆腐を作ると、その結果としておからが取れるので、続けて卯の花づくりへ突入。
これはさささと完成して、何年ぶりかの卯の花を味わえて幸せ〜♡


おいしくできたクロスタータと、そこそこ満足な初の大豆から作った豆腐、数年ぶりのおからの味わい。
落とし穴だらけの午後だったけど、終わりよければすべてよしってことでOKなのだ。



ところで、、、。
卯の花のイタリア人(相方)ウケはどうだったかというと、、、。
先に「ぱさぱさ乾いているからね」という忠告をしといたら、ちょびっと味見をして、その後オリーブオイルをかけたっ!(おいしいって食べたけどね。)
やっぱ、イタリア人だね、、、。
私にはイタリア人が言う「パサパサ感」がわからない。多分、ずーっとわからなくても困りはしないからいいと思うけど。




Sunday 10 March 2013

楽しいおしゃべりはおいしいお料理とともに - 『未也美 Miyabi』

雨続きの日々。ひんやりして空はグレー。長いなぁ、今回の雨は。水曜に雪予報が出ているなんて、昨日ヨガの生徒さんが言ってました。また雪かっ!

グレーの空の下ではどうも気分が盛り上がらないはず、、、が。今週はちょっと盛り上がることしてきました。


ブログが切掛けで仲良くさせていただいている、在ベルガモのyuminaさんとランチをしましょうということでベルガモまで出かけてきました。
6月ご出産予定のyuminaさん、お腹の赤ちゃんが幸運を運んできてくれている気がするという幸せ妊婦さん。もちろん私はそれにあやかりに行ってきましたよ☆


yuminaさんが以前にブログに書かれていた、ベルガモに昨年末オープンした日本食レストラン『未也美』さんに私がぜひ行きたい!と話していたので、ランチはこちらを予約していただきました。(こういう機会には、私のベジタリアンは都合よく返上です。お料理、お料理してくださる方、みんなに感謝していただきま〜す!)

こちら、日本人の板前さんがにぎる(イタリアには数少ない!)本格寿司レストラン。(日本人ご夫婦とイタリア人のビジネスパートナーによる運営です。)
店内は天井が高くて明るく、カウンターと2階席があって、2階席に案内していただいた私たちは上からカウンター内の包丁さばきなど、ほぉっと見とれてしまいました。


まずはお造りから。(携帯で撮ると色が冴えませんがすみません。)

じゃんっ。(こちらお皿の一部ですので、本当はもう少しあるんですよ〜。)




このね、エビが最高に美味かった!(もちろんエビだけじゃないけどね)

お次はにぎり! じゃじゃんっ♪




いや、もう大満足ですよ、これ♡

お昼のお任せコースをお願いしていたので、他にもう2品いただいていますが、おしゃべりが楽しくて、写真を撮ることを忘れてましたっ(汗)。

お腹いっぱいなんだけれども、最後に、お菓子の先生をしてらしたという奥様のお手製デザート。抹茶でデコレーションされたティラミスと、イタリアではなかなか食べられないそれこそレアなレアチーズケーキをいただきました! おいしいっ!
この味、イタリアで食べられるチャンスなんてそうそうないですから。本当に。

私、納豆食わず嫌い(いや、居酒屋で調子にのって一粒食べて、「別に納豆を好きにならずともよい」と判断したことあり)なのですが、納豆好きには朗報です。
未也美さんの納豆巻き、自家製納豆なんですよ!
自分では食べないくせに、『自家製納豆』という言葉にうっとりしちゃいました。


この日は暖かい日が続いた後に雨が降り出した初日。ちょっと冷える日だったけど、楽しいおしゃべりとおいいしいごはんで、気分もお腹も大満足♡



『未也美 MIYABI』

Via San Francesco d'Assisi 5/B
24121 Bergamo
Tel. 035 244014

月曜定休、土曜のランチもお休み

ベルガモ駅から歩いて5分ほどです。
facebookはこちら







うちから真北に行くとベルガモ。距離はミラノまで行くのと変わらないけれど、景色ががらっと変わります。
うちの近所は、どんだけ自転車移動が楽なのかってほど真っ平ら。それがベルガモの街に着いた途端にチッタ・アルタ方面の高台が現れる。これより北へ行った事がないけれど、ここから山が始まるのだろうなぁというイメージ。
いつ以来行ってなかったのかな、ベルガモ。ベルガモ空港には行くけれど、ベルガモの街中に来たのは久しぶり。
楽しみも増えたし、ベルガモ開拓しなくちゃね。

Tuesday 5 March 2013

春の訪れとともに届いた幸せの豆

3月に入って、本当に暖かくなってきましたね〜。
今日も日中は、ウールのコートとストールで暑いくらい。微妙な温度調節が必要な3月です。

本日、ヨガのプライベートレッスンをご希望されたお客様のところに行ってきました!
事前にメールでやりとりをしていたのですが、想像通りのとてもかわいらしい方で、ヨガ抜きでも色んな話ができそうで嬉しくなって帰ってきました。

今日は電車で出かけたのですが、行きも帰りも電車が遅れて散々なことに。
帰りは50分遅れと表示されていた途中から乗り換えるはずの電車がキャンセルに。
もともと1時間に1本しかない地方電車。乗換駅に着いた時間から次の電車までは1時間半。バスに切り替えるも、1本出たばかりで、次のバスまでまた1時間半。
また相方を呼び出してしまいました。ははは。

帰る途中、相方が「ポストに国際郵便で大きいものが届いてた。多分、日本からだよ」と言ってたのですが、この相方、ポストの鍵を普段は持ち歩かない(私には言わないけど、家の中でなくしたと思われる)。
「日本から郵便が届いている」と思うとワクワクするじゃーないですか。ポスト開けて持ってきてくれたら嬉しいのにっ。

家に帰ってポストを開けると(私は常に鍵を持ち歩いてます)、友達から手紙が。封筒サイズは普通だけど、もりっと盛り上がっていて、何かが入っている様子。

開けてみると、、、。

桜のカードも一緒にいただきました!

こーんなかわいいお豆さんの根付けとカードが。わーい♡

贈ってくれた友達はヨガの先生。ヨガ指導よりも、海外から見えるヨガの先生の通訳を中心に活動していて、勤勉でいつも前向きな大切な友人です。
ずっと、東北の被災地の方に向けてレストラティブヨガを心と身体のストレスリリースのために広めようという活動も続けています。

前回、日本に帰ったとき、都内で開催しているこの活動のためのチャリティークラスに参加してきました。
私もレストラティブヨガの指導をしてますが、このヨガ、自分で自宅で行っても、時間が気になったりしてなかなか身体が緩められない(緩まない?)もの。これが、先生の指導の下で行うと、ぜーんぜん身体と心の緩み具合が違うんですよ。
久しぶりにレストラティブヨガクラスを受けられて、ほよよ〜んと大満足して「やっぱりいいなぁ」と再確認したところ。
石巻から届いたというこの「ちいさなちいさな幸せの豆」、ご縁があって私の手元に届きました。

宮城県石巻市の"おちゃっこ鹿妻(ばっぱコーポレーション)"というコミュニティで作られたこのお豆さん。
中にはこんなメッセージが。

ちいさな ちいさな 幸せの豆
・水がのめる幸せ
・ごはんが食べられる幸せ
・ふとんで眠れる幸せ
・家にかえれる幸せ
・笑いあえる幸せ
幸せはすぐそこに…

そうなんですよ、幸せはすぐそこにあるのですが、意識していませんでした。本当に。
この幸せを何ものかに奪われて初めて、大切さに気付くことかもしれません。
疲れた身体でも、鍵を開けて入る家がある。ひねれば水が出る蛇口がある。「食べるものないのよ」なんて戸棚や冷蔵庫にある材料を無視してつい言ってしまうこのセリフ。こうしてキーボードを叩いている私のすぐ横にもひざ掛けにしているシングルベッドサイズの大きなブランケットが。最近、相方とのちょっとした勘違いを思い出すだけで笑える自分。
そうなの、そうなの。この「すぐそこにある幸せ」。

幸せは、身体や心で感じないとダメなのではないかと思う。だって、今私の目線に入るところにある水のフィルターポット。コップに注げばすぐに水を飲める。これを「幸せ〜♡」って感じることって、何回あるんかなぁ。

ヨガでよく言われる"Mindfulness"。
ひとつひとつの動作を意識して、心をこめて行うこと。
例えば、口に入れたごはんの一噛み、一噛み。よーく味わっていただくこと。植物に「元気に育てよ」と願いを込めて水をあげること。話しかけてくる相方に適当な相槌を返さず、きちんと聞くこと(←あぁ、感じ悪い妻だわ〜)。

このちいさな豆を見るたびに思い出せそう。身の回りにある幸せ。

もうすぐ3月11日がきます。あれから2年。
幸せをわけてくださった石巻のおちゃっこ鹿妻、東北エリアにお住まいの方々、そして友人のTちゃんに感謝して、遠くからですが皆様の幸せと喜びの多い日々を願っております。


Sunday 3 March 2013

久々に映画館へ 『Pinocchio』

イタリアの映画館、外国語映画は(ほぼ)ぜーんぶイタリア語吹き替えだし、イタリア映画はもちろんイタリア語。
観たいなと思うものがあっても「イタリア語だしな」と悩んでる間に、上映期間が終わってしまうという、、、。よほどの大人気作でない限り、妙に短い上映期間。

今日は、相方がやたらと気合いを入れて、「これを観に行きたい!」と話していたものが今週上映だったので行ってきました。




『Pinocchio』
監督:Enzo D'Alò

音楽は、Lucio Dalla。声優としても出演してます。(先日、亡くなってから丸一年が経ちましたね。)







お話はあのピノッキオ。イタリア人イラストレーターのLorenzo Mattottiの絵を使って制作に5年を費やしたそうです。

ピノッキオって、子供向けの絵本も、ディズニー映画やロベルト・ベニーニの映画、他にもイタリアの古い映画(テレビ?)など、脚本家のセンスで、各作品でオリジナル本の内容から表現されるところが違うんですね。私はきちんとオリジナル本を読んでいないから、そんなことを考えもしなかった!
6歳の甥っ子も連れて行ったのですが、帰る途中で相方と甥っ子がお互い感想を言いあいながら「あのシーンはなかったね」など、そういった話題が出ました。帰ってから甥っ子が「あのシーンはこうだったけど、僕の本はこうだよ」って、本を持ってきて見せてくれました。ふむふむ、なるほどね〜。

この先月リリースされたばかりのピノッキオは、とにかく色がすごい。パステルで描いたものなので、全体がCG作成されたアニメとは違ってレトロで柔らかい印象を与えるけど、とにかく綺麗。
話も知っているし、小さい頃に観たアニメのような感じがして、新しい映画なのにどこか懐かしい。

現代のアニメ技術で「うぉ〜!」って歓声をあげたくなるようなシーンもいいけれど、こちらのレトロで綺麗なアニメもオススメですよー。
日本でも公開されるかな?


Saturday 2 March 2013

桃の節句なので

3月に入って、一気に春が来たような陽気。今日は曇りがちだったけど、気温は昼間に10度を超えたほど。太陽が出た昨日ほど暖かさは感じられなかったけど、外に出てガシガシと歩いてると、コートの下は、結構暑くなってくるくらい。

春だね、春。

来週の金曜日は国際女性デーです。
どこが起源で、どんな祝い方をするってよく知らないけれど、一般的には女性にミモザの花がついた枝を贈るみたいです。
ここイタリアも、3月8日はミモザの小枝を持った女性をたくさん見かけます。贈られたか、どなたかに贈るんでしょうね。
明るい黄色で、気持ちが華やぎます。


ミモザの花


今日、友達にプレゼントしたくてミモザの花を探してみたのですが、1週間早いだけでまったく見つからない。
というよりも、多分、前日と当日くらいしか売らないのではないかと、、、。そういうものなのね、きっと。(うちの近所だけかな。)

その代わりに、桃の花を見つけました。
そうだよ、明日はひなまつりだ。
というわけで、ミモザの代わりに桃の花なんて買ってみました。

買って帰ってきてすぐにバケツに入れてバスタブに置いておいたら、うちの女子(猫)が飛びついた。
桃の花の香りに魅かれたらしい。




んまぁ、女子だから、桃の花を愛でるのもいいでしょ。好きなようにさせてあげとこ(食べちゃうかもしれないけど)。

実家では、姉のところに娘が生まれてから、またまた巨大な八段飾りを出してるらしいです。
団地なので狭いし、出したら部屋はそれだけでいっぱい。でも、じーさん、ばーさんは、孫のために飾るのがとっても嬉しいみたい。
長女(姉)が生まれたときに、見栄を張って八段飾りを買ってしまった父。その後、男の子が欲しかったけど、結局は娘が三人。八段飾りは活躍してくれたけど、小学校の途中くらいから出さなくなってしまってそのまま。
こうしてまた飾る機会があって良かった、良かった。

「ひなまつりが済んだら、すぐにひな飾りを仕舞わないと嫁に行き遅れる」と言うじゃないですか。
口では「早く片づけなきゃ」と言いつつも、大きなひな飾りを片づけるのは一苦労。いつまでも出てました。(だから、私の結婚が遅かったんだってばっ。姉たちも早くはなかったし。)
今は、孫のためにきちんと片づけてるといいんだけど。

友達にプレゼントする分を取って、後は自分に♪
おとそも菱餅もひなあられもないけど、桃の花で、家の中に春を呼び込んでまーす。




Friday 1 March 2013

なぜか、壊れます。

この機材に関して、何度取り換えた(買い替えた)ことか。
今日も新しいものを買ってきました。

それはこちら。



わかりますかね。プリンターです。

私、イタリアに住み始めてからまだ2年半だけど、これで3台目かと思う。
もしかしたら、1台目は住み始める前に買ったものかもしれないけど、相方がこの家に住むようになってからだから、5年も経ってないうちに3〜4台は替えたかと。
1年に1回プリンター交換って、、、。儲かりまくってる会社のような気分。

相方がこの家に住み始めたときから考えても4年半。
その間、壊れても、金銭的な余裕がないからすぐに買い替えられなくてプリンターなしで過ごしていた期間も長い。

だから、わが家にあったプリンター1台あたりの寿命ってどんだけ短いんだ?って。

プリンターがなくても「我慢」はできる。
切羽詰まって必要なものはないし、緊急のときは(文書ならば)相方のところにある白黒プリンターで印刷すればよいから。(←これもなかった時期もある。)

でもね、時にカラープリンターが必要になるわけよ。しかも、私よりも相方が。で、ここ最近の相方の仕事をスムースに進めるために、今、絶対に必要だと思ったわけ。
プリンターがないことで、私の仕事も、相方の仕事も、どれだけ進みが悪いか、、、。これぞ、速度がイタリアになっちゃった感じで、すごーくもどかしいこともある。

だから、今日こそプリンターを買ってやるって、朝から鼻息荒くブヒブヒ言わせてました。

今回も、前回も、前々回も、私がしびれを切らしてプリンターを買ったように思う。
相方の買い渋りっぷりはすごいんですよ、うち。
私の足で歩いて行ける距離にプリンターを売っているところはないので(あっても高め)、こういうときは車に乗って相方とともに行きます。
一通り近所の電気屋など下調べをして、最終的に行く先は、いつものスーパーマーケットなのですが、兎角「これだったら○○の方がいい」、「今はいいオフェルタ(特売)がない」、「急ぎならば、弟のオフィスや姉の家に行って印刷するって手もある」、と何かと理由をつけて、”プリンターを買いに来た”はずなのに、買わずに帰ることが何度あったことか。(何度もありすぎて、今思い出すとイライラしてぷるぷる震えてきそうなくらい。)

実は今日も、知り合いのお店(私はこの店主が感じ悪くて嫌い)に問い合わせをしていたらしく、そちらも見に行きたそうな素振りを見せてました。でも、その店の広告を見ても、それほどおいしい特売品はないように見えたんです(私には)。でも相方は、イタリアではあまりメジャーではないメーカー(でも性能はいいと私は思う)を奨められて気が動いている様子。そんなメーカーを買わされたって、ただでさえモノを探しにくいイタリア。インクカートリッジを探すだけどれだけ苦労をすることか!
しかも、今の今、スーパーマーケットの電化製品売り場で、「このモデルがいいんじゃないの?」と話しているときに、たとえそれより上位機種でも、私の嫌いな人の店で買いたくなかったので、「あの人嫌いだから行きたくない」とはっきり言ってみました。
相方は、今日の午後、私が隣町までヨガを教えに行っている間にいろいろと調べたことが無駄になったかのように、突如力が抜けて「もう、どうにでもしろよ、選べばいいじゃん」と相当な投げやり状態に。(たまに出る、この逆ギレ。子供やなぁ。)

行きたそうにしていた店は、知り合いの店と言えど、相方もその人が好きではないことはわかっている。とある仕事で一緒になったときに、散々な目に遭っているから。
だったら、そこに義理立てする必要ないじゃん。
商売は人情も入るのだよ、多大に。

で、「選んだるわいっ!」と勢いつけて、久しぶりにhp製品にしてみました。しかも、前よりちょい高目のものにしてみました。
というのも、今日のヨガクラスの後、来ていた生徒さんに「どのプリンターがオススメ?」と聞いてみたら、私の生徒さんの一番の若手アウロラちゃんが即座に「hp!」と答えてくれたから。
私は日本で勤めていた会社では一部hpプリンターを使っていたけど、家庭用は初めて。

設定を完了して、初印刷してみたけど良好。よしよし。

ちょいと愚痴も吐き出してすっきりして、今回のプリンターは長持ちしてくれるといいなぁ。