Thursday 31 May 2012

蚊対策・真打ちなるか?

暑ぅくなってきましたねー。

ということは、そう。蚊が怖いんですよ、私は。
こちらに来てから異常なほどに蚊を敵対視するようになっちまいました。
街中でも蚊の出没量は、私にとっては山や草原など自然の中にいるような感覚を覚えるほど。(ま、実際のところ、街の外はどこもすぐに自然だからね。)

こちら、去年から引き継ぐ蚊対策グッズ。


これだけじゃないけど、これはごく一部。他にもナチュラル系からケミカル系までありとあらゆるものを暑い日が続く間は使わねばならない。
左から時計回りに、自然食品やサプリを扱うスペインのSantiveriの蚊除けスプレー、日本のおなじみムヒパッチ(しかもアンパンマン)、ムヒの虫よけ、Floraの蚊に刺された後に塗るオイル。

去年甥っ子達が日本から遊びに来てくれたときに使っていたムヒパッチ。残りを置いていってくれたけど、9月後半ですぐに使いきってしまったので、わざわざネットで購入し実家に送り、秋に遊びに来た友達に持ってきてもらったという、旅したアンパンマン。
子供がいないと気がつかなかったムヒパッチの威力、素晴らしいです。

でもね、刺されてからではダメなのよ。
写真にある虫よけスプレーだろうが、イタリア産の虫よけスプレーだろうが、使ったって刺されるものは刺される。
今年も急に暑くなって、先日義母の家の庭で食事していたときに足首周りに3ヶ所もやられてしまった。

そこで!

今年は新たな対策を取り入れてみることにした。

去年、イタリアの健康系雑誌の表紙でちらっと見て気になってたもの。
”蚊対策のホメオパシー”。(イタリア語でホメオパシーは、オメオパティア)
去年は何だかんだと手を出せず、1年過ぎてしまった。

先日、他のホメオパシーを購入しに薬局に行ったついでに聞いてみた。

そしたら薬剤師が、
「あるわよ〜♪ 私、アフリカ旅行に行く前に使ったの♡ 血液を苦〜くするのよぉ」
と、身振り手振りを交えて楽しそ〜に教えてくれた。

ならば、「買う?」とか「いる?」とか聞いてくれるのかと思いきや、、、
「まだ早いわよぉ。私、いつでもここにいるから聞きに来てね〜。じゃぁねっ!」
 と、感じ良さを残しつつも追っ払われてしまった。

私が必要だったホメオパシーの会計は既に済んでいて、閉店間際だったから、さっさと閉めたかったんだろうなぁ。

確かにちょうど妙に涼しい日が続いた頃だったから、まだいいかと思ってたけど、先週から始まった暑さでは、こういうホメオパシー対策は始めないとダメでしょ。

価格も聞かなかったからわからないまま、なかなかその薬局に行けないでいた。
何もその薬局で買う必要はないので他の通りすがりの薬局で聞いてみたけど「ないわよ、そんなもんっ」とばかりに、鶏のとさかのようなヘアスタイルのおばちゃんに追っ払われたなんてことも、、、。

とにかく、、、。
今日は最初の薬局の近くを通ったから、手に入れてきました

じゃんっ。







『Ledum palustre』。
元はイタリア語でLedoというツツジ科の沼地に育つ植物らしい。(Ledoが何なのか、まだ未確認)
このメーカーのものは80粒入り、うちの近所の薬局で3.95ユーロ。

そこらへんの蚊除けスプレーよりもずぅっと安いじゃんかー。

これが効けば、ケミカル臭いスプレーを浴びることもない。(←アンパンマン・パッチには頼ろうと考えてるくせに。)

今までのスプレーなどが前座となって、このホメオパシーが真打ちになりうるか!?
さっき飲み始めたばかりなので、結果は請うご期待なのだ。

今年も刺されたら、アンパンマンに助けてもらうけどねー。
↑たまにはがし忘れて指摘されると恥ずかしい、、、。

Sunday 20 May 2012

飛べ、飛べ!

ここのところ日曜日は雨模様。
今日は降ったり止んだりの繰り返し。

散歩中に「チチチチッ」と変なとこから小鳥の鳴声が聞こえる。
日曜だからお休みで閉まっている美容院の鉄柵シャッターの下の方から。
覗いても見えない。
でも鳴声は聞こえる。

鳴声の場所を頼りに、鉄柵の間に相方が手を入れる。

いたっ!





何の鳥だろうねぇ。
相方の手の中でおとなしくしている。
シャッターの隙間からは抜け出せなかったようだけど、鳴声に元気がある。
元の巣に戻したくとも、近くに巣がない。

仕方がないのですぐ近くの木の幹が分かれた部分に置いてみた。




一生懸命鳴く。この声を母鳥が聞き分けて見つけてくれるのだろうか。見つけてほしいなぁ。

小さくてまだ飛べないのかと思ったら、すぐに飛び出した!
これなら自分で餌を見つける可能性もある?

耳が少し悪いくせに、こういう動物の鳴声などは聞き逃さない相方。
小さくて暖かい命を手に、「人間の匂いがつきすぎないといいけど、、、」と心配気味。

どうか、がんばって生き延びて、大きくなってほしい。

Friday 18 May 2012

3度目のバルセロナ

先週、バルセロナに行ってたんですよ。
半分は相方の仕事。写真家の友人が参加する展覧会を手伝っていて、私も依頼があって座談会トーク側に参加してきました。

6日間の旅、今回のメインの目的は、この仕事と療養中の友人に会うこと。これにプラスして自分たちのバケーション。
ゆっくりすることもなく、自分たちの余暇はひたすら歩き回り、長時間の散歩に適してない靴で行ってしまった私たちは、帰ってからも数日間くたくたでした。

展覧会は4人のアーティストが日本をテーマに作品を展示したもの。それぞれがもつ日本のイメージ、表現を見てきました。4人のうち2人が日本人で、ひとりは長年海外在住、ひとりは日本在住。そして、残り2人のうちひとりはスペイン人、ひとりはイタリア人。こちらの2人はたびたび日本を訪れてます。
文化も異なり、視点も異なる、そして表現方法も異なる4人のアーティストの手で創られた作品。面白いですね〜。観る側の捉え方も異なることでしょう。「十人十色」ってこういうことだよなって会場で考えました。
それぞれの表現、色の出し方、作品が創る線と空間、作品を観る目線。批評家ではないからそれほど語れないし、写真もここになくて申し訳ないけど、いつもながらこういう場では良い刺激を受けます。人からも、作品からも。

日本人アーティストのお二人、会場で煎茶の紹介をしてくれた方、ご家族、お友達など、新しい出会いもありましたよ。
世界が拡がる嬉しい出会いは何ものにも替えられない大切なものをいただいた気分です。

嬉しい出会いと言えば、以前に紹介したCyanのバッグのデザイナーEvaとRosaとシチリア・カターニアでびっくりな出会いをしてから今回はバルセロナで再会。
それからこのバッグを知る切掛けになったバルセロナ在住の日本人PatronistaTさんとも待望のご対面を果たせました!
バルセロナに行くので、、、と事前に連絡を取ったら、3人揃って展覧会のオープニングに来てくれました! 展覧会の場では少ししか話ができなくて残念だった、、、。
帰る前の日にはEvaとRosaのアトリエにもおジャマしてきました。バッグの裏舞台、二人の仕事風景を垣間見れて、またまたCyanのバッグに熱い思いが溢れてくるぅ。
そんなCyanバッグ、前述のPatronistaTさんのブログで販売受付を開始したようです。Cyanのサイトと合わせてご覧ください!
ちなみに、私が以前に書いたCyanバッグの紹介はこちらです。

さてさて。
せっかくバルセロナに行ったのに、写真がないのも何ナノで、街の風景を少し。
でも、今回写真もあまり撮らなかった、、、。ひたすら歩いてたかな。



まずは海へ。
ロンバルディア平原のど真ん中にいて恋い焦がれるもの、それは海さ。

いやー、ビーチには色んな人がいる。
平日の午前中で人出は多くはなかったけど、短パンでマラソンする人の横を、季節感が全く逆のクラッシックなチェックのジャケットで散歩するおばあちゃんとか。

筋肉もりもりで熊のようなひげの男性が両乳首にピアスしてボーイフレンドと手をつないで散歩してたりとか。さすがに写真は撮れなかったけど。



そりゃ、色んな種類の足跡があるわけさ。

人、犬、かもめ、、、。

海はいつでも誰でも受け入れてくれる。






そして今回初めて見たのはこちら。


公園の中を自転車をこぎながら移動するタパスのバール。
しかも漕ぐのはお客さん、って。
常に動いているわけではなく、ゴトゴトゴトとやってきて、停まってたけどね。

漕いで宣伝してあげる分、安くはなんないのかな。
値段をチェックするの、忘れた。


ま、今回も私たちはスペインらしいタパス、パエリアなどは食さず、友達の家で食べたり、中華でラーメンを食べたり、、、。
パエリアだけでも食べたいと相方と話してたけど、チャンスがなかったっす。


昼間はもちろん、ひたすら街を眺めながら散歩して、イタリアではありそうだけどなかなか手に入りにくいものを手に入れてきました。
手芸用品やクリエイティブな作業をするための道具が、やっぱりイタリアより安い。
今回は、去年行ったときにはなかったシルクスクリーンや印刷関連の物品を扱う店で道具を手に入れたし、こちらで探してもなかなか出会えなかった編み棒を手に入れた。
手荷物のみで飛行機に乗ってきたから、シルクスクリーン用の道具(液体がある)は買えなかったけどね。(ライアンエアーなのでチェックインバゲージにかかる料金がもったいなくて。)


そして、会いたかった療養中の友人にも会えました!
日々の運動のために夕方の散歩を日課にしているので、二日間おつきあいしたけど、歩く、歩く。2時間くらい。
昼間も歩いて、夕方も歩いて、私たちは足が痛かったけど、何より彼女と旦那さんとおしゃべりしながらぶらぶらするのが楽しくて。疲れを押して、がんばっちゃった。
術後の経過もよく、元気な顔を見れて一安心。


今回のバルセロナ旅も大満足。あー、また行きたいよー、バルセロナ〜。

Monday 14 May 2012

100年生きる

先日、私の誕生日だったんですよ。またひとつ、歳を重ねました。こちらの家族に暖かく祝っていただきました。感謝!

そして同じ日に歳を重ねた人、うちの相方の大伯母メリ、100歳。
おぉぉぉぉぉぉ。100歳の人と対面したのは初めて!

この大伯母さん、義母の出身地であるヴェネト州に住んでいる。私たちが結婚する前に、挨拶がてら寄って初めて会った時は98歳。そのときもびっくりしたけど、歯は自前、耳もよく聞こえているし、メガネもなし、話もしっかり、杖を持ちながらも自分の足で歩いてた。
さすがに99歳になるころから、歩くときは誰かのサポートが必要だったり、歩行器を使っていたけれど、それ以外は相変わらず。
誕生日当日はコムーネからお祝いを受け、親戚が集まってお祝いをしたのは翌日。親戚だけでも、イタリア各地や遠くはオーストラリアから姪が駆けつけ、総勢50人ほどに。それだけでなくとも前日のコムーネの人や近所の人が集まったと聞いているので、人に会うだけで相当疲れたのではないかと思うけど、レストランのランチも最後まで一緒に楽しむほど。
元気だなぁ、本当に。
数週間前までは、少し調子が悪いから、誕生日会はなしにしようなんて話も出たけど、いやいや、元気だったわー。

同じ誕生日であることは話題に上る。
「あなたも100歳になったの? なってないなら、私の歳を分けてあげるわよ」ってメリの口から冗談が飛び出す。粋なばーさんなのだ。

100年の間に色んなことが起きたと思う。戦時中はパルティザンとして活躍して捕虜を助け、戦後に数々の表彰を受けている。結婚はしていないけれど、兄妹が多いから誕生日には親戚がたくさん集まる。
昔の写真を見ると、他の人より頭ひとつ飛び出していて相当背が高かった様子だけど、今は縮んで私よりも小さく細い。今でも綺麗な大きな手から何となく背が高かったことが窺える。
この日はうっすらと化粧をして、薄紫のジャケットをはおりとても綺麗。いつまでも綺麗で粋なばーさんでいてほしい。

集まるみんな、メリに色んなお祝いの言葉をかけていく。集まった全員が人情に厚いメリのことを誇りに思っているだろう。
私もこんなふうに人に囲まれて歳をとりたいな。


Sunday 13 May 2012

雨なのねん

昨日、6日間のバルセロナ旅(またもや相方の仕事+α)から帰ってきて、洗濯物もたんまりあるし、家の中には「あぁ、イタリアに帰ってきたのか」と思わせる”わたわた(私がこう呼んでいる)”、"Piumini(ピウミニ)"と呼ばれる植物の綿毛が埃のようにたんまり。出かける前に閉め忘れたのか、ネコの餌をあげにきてくれた家族が気を利かせて開けてくれたのか、ベッドルームの窓が開いていたから入り込んできてしまったみたい。

洗濯したくとも今日は雨。昼間に干せないなら、電気代が割安になる夜を待って洗濯しよう。

窓を開けて掃除をしたくとも、風がかなり強い。昼に出かける用事を入れられてしまったから、戻ってきてから落ち着いて掃除しよう。

今日は強制的にゆっくりする日。
強風とともにバルセロナの余韻が吹き飛ばされてしまいそうだけど、たくさん歩いた足の疲れはまだバルセロナの街を思い出させる。