Monday, 14 May 2012

100年生きる

先日、私の誕生日だったんですよ。またひとつ、歳を重ねました。こちらの家族に暖かく祝っていただきました。感謝!

そして同じ日に歳を重ねた人、うちの相方の大伯母メリ、100歳。
おぉぉぉぉぉぉ。100歳の人と対面したのは初めて!

この大伯母さん、義母の出身地であるヴェネト州に住んでいる。私たちが結婚する前に、挨拶がてら寄って初めて会った時は98歳。そのときもびっくりしたけど、歯は自前、耳もよく聞こえているし、メガネもなし、話もしっかり、杖を持ちながらも自分の足で歩いてた。
さすがに99歳になるころから、歩くときは誰かのサポートが必要だったり、歩行器を使っていたけれど、それ以外は相変わらず。
誕生日当日はコムーネからお祝いを受け、親戚が集まってお祝いをしたのは翌日。親戚だけでも、イタリア各地や遠くはオーストラリアから姪が駆けつけ、総勢50人ほどに。それだけでなくとも前日のコムーネの人や近所の人が集まったと聞いているので、人に会うだけで相当疲れたのではないかと思うけど、レストランのランチも最後まで一緒に楽しむほど。
元気だなぁ、本当に。
数週間前までは、少し調子が悪いから、誕生日会はなしにしようなんて話も出たけど、いやいや、元気だったわー。

同じ誕生日であることは話題に上る。
「あなたも100歳になったの? なってないなら、私の歳を分けてあげるわよ」ってメリの口から冗談が飛び出す。粋なばーさんなのだ。

100年の間に色んなことが起きたと思う。戦時中はパルティザンとして活躍して捕虜を助け、戦後に数々の表彰を受けている。結婚はしていないけれど、兄妹が多いから誕生日には親戚がたくさん集まる。
昔の写真を見ると、他の人より頭ひとつ飛び出していて相当背が高かった様子だけど、今は縮んで私よりも小さく細い。今でも綺麗な大きな手から何となく背が高かったことが窺える。
この日はうっすらと化粧をして、薄紫のジャケットをはおりとても綺麗。いつまでも綺麗で粋なばーさんでいてほしい。

集まるみんな、メリに色んなお祝いの言葉をかけていく。集まった全員が人情に厚いメリのことを誇りに思っているだろう。
私もこんなふうに人に囲まれて歳をとりたいな。


4 comments:

  1. 誕生日おめでとう!!!
    わたしも、もうすぐおいつくよー!

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    1. Sayuriさん、ありがとう!
      しばらく会ってないね。またぜひランチしようね。

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  2. 同じ誕生日なの? すごいご縁!
    あ、私の年も分けてあげるよ♪

    いつまでも元気でいてほしいね。

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    1. 385さん、そうなの、すごい縁でしょ。嬉しいご縁。
      あなたの年はいらないわ〜。クスっ。

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