DHUBの次に観たもの。フレデリック・マレス美術館(Frederic Marès Museum)。
彫刻家であり、美術収集家でもあるフレデリック・マレスのコレクションを展示している美術館。ゴシック地区のカテドラル裏手にある王宮が美術館になっている。
地下1階から3階まで(主に3フロアだけど)、ぎっしりと収集品が詰まっている。
地下から地上1階までは、キリスト教関連の彫刻などの類い。4世紀から19世紀のものまでいろいろ。
こんなのとか。
こんなのも。
よくわからないんだけど、誰なんでしょう。
聖母子像かと思う(よく調べてません)けど、王様っぽい形もあるし、よくわかりません。
共通するのは、(大抵)左膝に子供、右手に何やら持っている様子。(この持っているものも色んな形があって何かは謎。)
こんなコレクションも。
15〜30センチくらいの大きさです。
他にも教会に飾られるサイズの磔像もたくさん。
こーんなに大きいものも。
もちろん、建物の装飾の一部だったもの。
宗教関連が多いけど、なんとなく、今まで観てきたキリスト教関連の美術品と違う気が、、、。
「とーちゃーん、あれ、とってー!」
「これ、息子よ、 あばれるでない」
「ママー、見て、見てー」
「あら、ほんと、キレイねぇ」
宗教美術に対して不謹慎なんだけど、なんとなく生活感がにじみでてない?
建物の装飾にしても、拡大してみると、
「ぼくちゃん、いつまでこの建物を支えるのかしら、、、」なんて考えていそうなポーズ。
しっかり支えててほしーなー。
さっきの小さい磔像のコレクションも、右と左の大きいものを観てみて。
左の像、ゆるっ!
私が味わった”ゆる”加減、わかってもらえる?
以上のコレクションは、宗教系コレクションの前半。写真を撮ったのは”ゆる”系のもの中心。本当はこれだけではなく、苦しい顔の宗教像もたくさん。
この展示を観ている間、しーんと静まった美術館にほぼひとり。
ときどき、美術館の係員とすれ違う程度。そして、空調が強くて寒い。
キリストの磔像に囲まれて、ひとりぶるぶる震える私。どこで終わるのかわからない磔像パレード。壁に留まっててくれるだけありがたい。歩き出されたら、、、、
うっひょー、こわっ。
ひとりだからゆっくり観れると思って、表情を見ながらゆるゆる加減を味わってたけど、もーそれどこではないのだ。足早になる。
この辺で終わりのはず。次のフロアへ行けるはず。どこ? どこ?
1階から次のフロアへ行くドアがわかりにくかった。係員に教えてもらって2階へ。
ふー、次は?
うってかわって、オタク美術館へ一転!
フレデリック・マレスって何者? 本当にひとりで収集したの?ってくらい、あらゆるアイテムがものすごい量。おもちゃ、パイプ、葉巻の銘柄ステッカー、何かのパッケージ、杖、銀盤写真、何から何まで、何で?ってくらい。人間って一生のうちにこんなに物を集められるんだ〜って。(もしかしたら、マレスひとりのコレクションじゃないのかなぁ。)
特に女性の装飾品を集めた部屋(しかも部屋が大きい!)はキレイでした!
なんらかの収集癖がある人なら、きっと楽しめるはず。
”オタク美術館”部分は割愛しちゃうけど、王宮の建物といい、なかなか楽しめる(私もオタク?)美術館でした。
最後に。
美術館の中庭。入場前の中庭なので、誰でも入れます。カフェもありです。
(美術館入場料は、4.20ユーロでした。)
静かな空間で、外から聞こえてくるストリートミュージシャンの奏でる音がとても綺麗でした。
中庭のオレンジの木。
こんなふうに、バルセロナでは公園でもオレンジの木が見れるよ。
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