Tuesday, 27 October 2015

今年はいきなり濃い!



昨日、16:54の写真です。(薬局の時間は意図して写したんじゃなくて、偶然ね)
霧が、、、霧が濃い! まだ10月末。しかも日中。雨なわけでもなく、日中は日差しが(霧を通して)射すこともある曇り気味の日でした。

私がイタリアに来る前はこんなこともよくあったようで、自分の腕を前に突き出して、手の指がおぼろげにしか見えないなんてこともあったと聞いてますが、この時間にこれほど濃い霧になっているのは久しぶりとのこと。
出かける前は、西に面した窓がある相方の部屋からは、夕焼けが霧を透かして見えてとても幻想的だったとのこと。出かけたときには雲に隠れてました。残念。写真も一応西に向かって撮ってます。(小さなスマホなので、少し暗めに写ってると思います。)

私が住んでいるあたりは霧が出やすい地方。イタリアで霧が出ないところってどのあたりなんでしょ。もう少し南に行けば軽減されるのかな。

嫌な季節です。夜の車の運転がかなり怖いし(昨日のような霧では日中の街中でも怖い)、とにかくグレーの空が気分を落ち込ませます。家で楽しめることをもっと開発しなくちゃね。
今日は夜に運転して出かけなければいけないところだけど、昨日と似たような天気なので、相方に送り迎えを頼むことにしました。

そうそう、待ち状態の滞在証ですが、先週はできているかどうか確認しに行くことを忘れました。あはは、大切なものなのに忘れちゃうなんて。
私がいる管轄地域は、毎週土曜の午前中のみ、クエストゥーラの外壁に、プライバシーもへったくれもなく、滞在許可証ができている人の姓名が貼り出されます。
先々週は私の名前はありませんでした。今週の土曜あたり、できてるといいなー。

先日、他のシェンゲン国から来た友人に、私が今現在は他のシェンゲン国に行けないことを話すと、「そんなん大丈夫だよ! 空港でね、僕の友達だって言うんだよ!」
おまえは王様かーーーーっ!
シェンゲン国の人たちにとっては、入国審査も何もないはずと思っている空港でなぜ旅行を拒否されるのかわからないようで、説明には一手間かかります。
早く滞在証が出てくるといいなー。
日本里帰りフライトを予約したいところだけど、滞在証ができたところで、相方の胆石の手術が終わっていないので、まだ動けないままでしょう。どっちも早く終わってくれないかなー。

Friday, 9 October 2015

保健証、届きましたけど、、、やっぱり不可解なイタリア

昨日、期限切れ後の更新をしていた保健証(Tessera Sanitaria)が郵便で届きました。
もちろん、ポストにぽとん、です、はい。ちなみにうちのポストは通り掛かりの人が覗ける位置にあります。

無事に届いて、中身は青。そう、新しい色の保健証。
「おおおーーー」と驚きと喜びの混じる歓声を相方と二人であげて、その後、相方はそのまま外出。
ひとりでじっくり新しいカードを見ていると、、、。

有効期限:2016年3月27日。

はて? 半年切ってる?
この日付、手続きをするASLというオフィスで、旧保健証カードと一緒にもらった「更新中」の旨が書かれた紙の日付と同じ。

同封されているレターを見てみると、

Alla scadenza, se saranno confermate le condizioni per l'assistenza sanitaria, Le verrà inviata una nuova tessera; ....省略

と記載されている。

要するに、上記の期限までには保健関連の条件などの確認をとり、(また)新しいカードをお届けします、と。

は?

この"仮"で届いたらしい保健証は、確かにチップが入っていない。それなら、ASLでもらった紙と旧保健証カードで事足りるんだけど、、、。半年も使わないカードなんていらんわい!

実際、プラスチックのカード一枚発行するくらい、あちこちのお店でポイントカードを簡単に発行できるところを見ると、ごくごく簡単なことなんだろうと思う。でも、これ、税金から出ているわけでしょ。経費削れるやん、これ、、、。
利点があるとしたら、ASLでもらった紙はイタリア語記載。でも保健証は他のEU国でも有効なので、期限切れのカードとイタリア語の手紙では問題が出るから、、、? そんなに行かないけどさ、イタリア以外。(実際、私の場合、現在は滞在証更新中でEU国ほぼ行けないし。)

この仮カードを発行するくらいなら、なぜ家族ビザにプラスチックのちっさいカードを発行しない?
滞在許可証のカードタイプを見たことないからわからないのですが、やっぱり、チップがついてるのかしら。

いちいちツッコミどころが満載で、不満には事欠きません。


Thursday, 1 October 2015

でけたのだ。滞在許可証更新

なんだかんだとありつつも、滞在許可証の更新が済み、申請中の証、半券とやらを手にできました。
その間、1日分、許可証なしの滞在でした。だって、手続きする側がいいって言うんだもん。いいのよ。

前述した書類を持って、いざクエストゥーラへ。
もう顔を覚えられてるので、書類を出すと「はい、はい」といった感じで担当者が「5分でやっちゃいますからねー」と。
え? 5分で許可証ができちゃうの?

許可証自体ができるわきゃありません。当然ながら。
でも、5分とかからず手続き終了。
いや、担当者との世間話を入れたら5分かかったかな。
無事、期限の切れた滞在許可証に半券をホッチキス止めして「毎週土曜日に外の掲示板に許可証ができた人の名前が貼り出されるから見に来てね。名前があったら半券を持って窓口に来てね」と。

上記はうちの近所のクエストゥーラのやり方。土曜日には、名前のリストがクエストゥーラの外壁、プライバシーもへったくれもない状態で貼り出されるのだ。5年前の申請時と変わらない。(変えたほうがいいんじゃないの?)

あっさりと終了。あとは待つだけとなりました。
1ヶ月以内にはできるでしょうと言われてます。
年末には帰国したいなーと思ってますが、いまいち飛行機を予約する勢いが出ません。
シェンゲン条約国を通らないフライトを取ればいいだけの話だけど、羽田発着の楽さを味わってしまった今、神奈川県民、成田発着を選ぶ気が起きません。
それに、シェンゲン条約国を通るフライトの中には、預け入れ荷物の重量が倍近くになるフライトもあるので、そちらの方を選びたい。
そんなわけで、帰国計画保留中です。

クエストゥーラを出たその足で、健康保険証(テッセラ・サニタリア)の更新手続きへ。
進化してるのかしてないのかよくわからないこういうオフィス。
順番待ちの番号を出す機械が、スーパーのハム・チーズ売り場とか、魚売り場のところにある紙っきれの番号と同じものだったのが、タッチスクリーンのついた小型の機械に変わってました。
でも、、、。
入り口にない。
待合室の一番奥にありました。わからんっちゅーの。小さい機械だし。
番号を取ってから10人ほど待っている間、待合の一番端に座っていたので、数名の人から「番号を取る機械は、、、?」と聞かれました。何で入り口に設置しなかったんだろうか。(100%、小さい機械のための電源を取れるところがなかったからかと。)
さらには、待合室のイスに座ると、呼び出される番号を表示するスクリーンが、その前にあるコーヒーなどの自動販売機の陰に隠れて見えない。あぁ、なんて残念なIT化。IT化ばかりが優先されて、人間の動きが考慮されてない。かろうじて自動販売機の上に、一番上の呼び出し番号だけが見えるくらい。

こういう文句を言いつつ、自分の順番が来て、期限が切れた健康保険証を更新。
これは、現在の健康保険証と、クエストゥーラでもらった半券をホッチキス止めした滞在許可証を見せて手続き。
半券のコピーをとらないといけないかなと思ったけど、クエストゥーラからその足で行ったので、言われたら取りに行こうと思ってチャレンジ。オフィスの人がコピーしてくれたので問題なくできました。

申請中の旨を書かれた紙を1枚渡され「半年以内に新しいカードが届くはずです。届かなかったらまた来てください」と。
半年もかかるんかい!
半年というのは、余裕をもって半年ということであって、それまでに届くとは思いますが、郵便で届くので、これも半年過ぎてもおかしくないかもしれない、、、と不安がよぎります。前回は郵便で届いても、ポストに投函されるだけで、手渡しではなかったです。個人情報たっぷり入ってると思うんだけどなぁ。

いずれにせよ、今は、じっと待つ子です。

いろいろとアドバイスをいただいた皆さま、ありがとうございました!

Friday, 25 September 2015

またしてもずっこけ、でも前進 滞在許可更新

私の初回の滞在許可証、今週末で期限が切れます。
60日前から更新手続きを受け付けているはずのところ、夏休みを挟むからちょっと早いけどお役所関係が手薄になる前に情報だけでももらいに行こうと思い立ってクエストゥーラに赴いたのは2ヶ月ちょっと前。そこで「そんなに早く手続きできないわよ」と意外な情報を得て、ぎりぎりの今日、書類をそろえて行ってきました。

夏休み最終日とか、新学期が始まってから提出期限直前まで宿題が終わらない子供のように、当日の朝まであれやこれやと騒ぐ私たち。
今朝もクエストゥーラに行く直前にコムーネに行き、さらにコメルチャリスタに行って書類をそろえ、その足でクエストゥーラに向かいました。きっちりと前もってそろえる人は額に筋をたてて「ありえない!」と声が上がりそうですが、、、。証明写真は昨日のうちに撮っときましたよ!(当然のこと?)

ま、クエストゥーラで言われたことは、、、。
「ほら、あなたの許可証の期限、明後日でしょ。今日の日付で行っても何もできないのよ。」

ガーン。

まだなの? そうなの? でも私、(期限が切れても)イタリアにいていいってことよね?

通常は60日前から手続きできるって聞いてますが、、、とつぶやくと、「それはね、この許可証の前に別の許可証を持っていた人の場合。あなたはこれ(週末で期限が切れるもの)が初回の許可証でしょ」と。

なんだそりゃ? 何か手続きの違いでも? 問い詰めても仕方ないので問い詰めないし、言われたように手続きするしか道がない。あぁ、イタリア。

それでも、手続きの予約をとってくれました。というわけで、来週、またその予約の日に行くことに。

用意した書類だけは合っているかチェックしてくれたので、提出予定の書類をリストします。
・現在の滞在許可証原本とそのコピー(私の許可証のタイトルは、Permesso di soggiorno per stranieriで、滞在理由はMotivi Familiari)
・申請用の紙(使い古しのコピー、コピーで、こんな気軽な書類かい?と思わせるような、コピー機の埃とか、そんなもんまでコピーに写ってます。タイトルはCarta di soggiorno per familiare extracomunitario di cittadino dell'Unione Europea/cittadino Italiano (artt2,3 e 10 D.L.vo 30/2007))
・申請者本人のパスポート原本とその全ページコピー(全ページ必要かわかりませんが、用意してあります)
・配偶者のCarta d'Identitàのコピー(表、裏ともに)
・住居証明(Certificato di residenza、イタリア市民の家族として申請する場合に必要。もしくは別の書類の名前も書いてありますが、私は住居証明で。コムーネで今朝取得。印紙に16ユーロと、コムーネの手数料に0.52ユーロかかりました。実際に提出するのは、このコピーでいいと言われました。「原本は他に必要なときに使えるでしょ?」って。)
・配偶者の昨年の所得を証明するもの(今朝、コメルチャリスタからもらってきました。)
・証明写真4枚(近所のスピード写真で5ユーロ)
追記:上記の住居証明に使った印紙16ユーロとは別に、滞在証手続き用の印紙代16ユーロがかかります。タバッカイオなどで購入して用意しておきます。

以上。
私の所得の証明も念のためもらってありますが、クエストゥーラの担当者は「いらないと思うけど、実際の手続きをするときに内容を見ましょう」ということ。私の分を提出するかは未定です。

昨日の夜、更新時の情報を残されている方のブログを探してざざっと目を通したけれど、なーんとなく私が住んでいるエリアでは手続き書類の数が少ないような、、、。それに、申請書自体も明らかに「申請書です!」みたいなものではなく、埃まで写ってるようなコピー一枚って、、、。ここに記入する内容も、氏名、出生地、誕生日、国籍、性別、現住所、電話番号、税金の番号(Codice Fiscale)、滞在申請の理由(私の場合は、イタリア在住のEU市民の配偶者)のみ。そして、この(きったない)紙に直接印紙(16ユーロ)が貼られるらしい。印紙はクエストゥーラの担当者が貼るから貼ってこないでね、と言われてます。ということは、他の方がブログに書いているような申請書らしい申請書にクエストゥーラの人が書き換えて、そちらに印紙を貼ってくれるのかな。いや、そんな面倒だし、間違えられたら怖い。

そうそう、私のところのクエストゥーラでは、滞在申請の理由が「家族」(Motivi familiari)の場合に発行される紙の許可証か、労働ビザや学生ビザなどの場合に発行されるものと同じカードタイプか選べると提示されましたが、、、。
予算なし、です。はい。紙にします。
カードタイプの場合、200ユーロと、カード発行代の27,50ユーロがかかると言われました。さらに、イタリア語のテストを受けなければいけない(EUで認められている試験の一定のレベルをパスしている人は受験の必要なし)とのこと。面倒です、正直。それに以前にアドバイスをくださったなおこさん(いつも適切なアドバイスをありがとうございます!)の懸念、カードタイプにかかる200ユーロは滞在申請理由が家族の場合にはかからないはずでは?ということに同意です(ごめんなさい、クエストゥーラに確認はしてません)。これを把握していない(かもしれない)クエストゥーラからの情報に合わせて200ユーロも払えません。
他にもカードタイプで申請しようとした方のブログも読み、本当にカードが発行されるのか不安なので、確実路線で割安の紙に。
だいたい、EUが制定している内容に沿わずいつまでも各地で異なるあやふやな手続きを続けているこの国の制度こそ、見直しと発展が必要でしょうと私は思います。

来週の手続き後、即、その足でASL(保健関連の手続きをする事務所)に行って、保険証の更新もしてきます。現在の滞在許可証の期限切れとともに保険証の期限も切れるということ、昨日の夜になって思い出しました(皆さんのブログのおかげです!)。
再来週早々、10月は通院を3件予約してあるので、これ必須。今や病院も保険証についているバーコードで予約管理が整ってきたのですが、更新してカードが届くまで一時的に「更新中」を証明する紙っぺら1枚になる私。紙っぺらに代わりになるバーコードついてんのかしら、、、。
この更新後、保険証も州ごとに発行されるもの(ロンバルディアは薄い黄色)ではなく、数年前に国共通になったブルーが届くはず。いまだに私の周りでこのブルーを持っている人を見たことがありません。黄色が届いたら、やり場のない怒りで家で暴れそう。

おっと、忘れてはいけないのは、いつ滞在証ができあがるのか。
全部かかっても1ヶ月くらい、らしいです。滞在理由が「家族」で申請する人が今時期少ないとのことで、割りと早くできるだろうとの見解です。(紙の滞在証は早いってことか?)

来週、以上の書類をもって手続き行ってきまーす!

Friday, 14 August 2015

怒! イタリアの医療(というか、近所の病院)

この136年ぶりの猛暑がいよいよ終わりを告げているような雲行きになってきました、イタリア。
こんな暑い中、相方は6月頃より腹部の奇妙な痛みに苦しんでました。いや、今も。
7月半ばに、腹部エコー検査で胆石と診断されたので、さっさと取ってしまおうと、手術の申し込みまでしてました。(公立の病院に)

エコー検査と同時に胃カメラの指示が出ていたので、エコー検査で胆石とわかった今、受ける必要は本当はないのではないかと思ったけど、とりあえず受けておこうということに。受けた結果、胆石があるから胆汁がきちんと流れていないとの疑いが出て、胃カメラの最中に組織検査用のサンプルをとられました。明らかに胃の内部に炎症があり、現在進行中なのか調べる意味もあっての組織検査です。

そして、
怒り・その1
組織検査の結果が検査後約10日で出ると言われていたので、検査後11日目の今朝、結果の受け取りと組織検査の支払いで病院に行ったのですが、、、受付に届いていない。
受付のおばちゃんが言うには「通常は10日くらいで届くんですよ。でもね、今、ほとんどの医師が休暇中だから、、、」と。
いや、病気に休暇はないんだが、、、。乾いた苦笑いするしかないよ、はははー。
受付のおばちゃんに文句を言っても仕方がないから怒りのぶつけどころがない。

そして外科外来。
外科外来は胆石とわかったときにホームドクターが出した指示で、この予約をとるときにもちょっとしたトラブルがあり、予約手続をしてくれた窓口の人には「システムが反応しないから」と流されました。反応しないものはしないのだから仕方ないでしょう。でも数日後にはきちんと予約が取れたと連絡が来ました。
そして当日行ってみると、私には理由がよくわからなかったのですが、実はこの予約は間違っていたということがわかりました。運良くも、たまたまいた医師が診てくれることになり、意外にもスムースに診察室に呼ばれたので、無駄足にならず、ほっ。
外科外来の担当医師は(珍しく)患者の話にきちんと耳を傾け、わかりやすく説明してくれ、最後には今後の治療の選択肢をきちんとした予後の説明つきで提示してくれました。こんな医師に出会えただけでも超ラッキー! 手術を希望して申し込み書を書いてもらいました。痛みが頻繁にあるからできるだけ早く手術できるように優先度の高い指示書を書きますからと嬉しいお言葉つきで書いてもらった書類を入院受付に提出。医師からは、優先度は高いとは言え最大60日は待つことにはなりますよと言われていたので、そんなもんだろうと思ってました。

そして、
怒り・その2
外科外来の担当医師が、患者が外来に来たときに患者から受け取らなければならない紙(ホームドクターの処方指示の紙)を受け取りわすれたので電話があり、今朝、その紙を届けるためにも病院へ行って総合受付のようなところに提出。
提出したことを外科外来に伝えるために先ほど相方が電話をかけ、ついでに手術の予約状況を聞くと、、、。
「最大60日の待ち日数と言われたならば、通常は120日かそれ以上ですから」と。

はい?

何のための待ち日数の伝達なわけ? 60日は気休め?

こんなときイタリア人含め、冗談のようにも、あきらめのようにも聴こえるように大概の人が言う。「イタリアだからさ。」
イタリアだったらいいわけ? それ言えば、誰もが納得しなきゃいけないわけ?
理不尽だよ、本当に。

医療機関で働く人も人間だから、休暇くらいはとりますよ、当然です。
でも、この時期以外ならば通常通りに出てくる検査結果に滞りが出るようなシフトを組むわけ? だったら、検査結果が出るまでの日数をこの時期は長く連絡してくれればいいのに。

怒りのぶつけどころがないだけに、何だか苛立ちが収まらない。
こうやって溜まっていくのね、小さなストレス。



Saturday, 11 July 2015

暑さでにぶる思考回路

イタリア全土、いや、ヨーロッパ全土、猛暑、猛暑、猛暑。
12年ぶりの猛暑だそうで。というのは、12年前の夏、10月出産予定の赤ちゃんをお腹の中に抱えてこんな猛暑を過ごした義妹から聞いたこと。
そこそこ暑い夏はあるけれど、今年は強烈だわ、本当に。

昨日、一昨日くらいから、若干暑さが和らいだかと。ちょっとだけほっとしたら、頭が働いてくれるようになったかも。

この暑さのおかげで、本気で思考回路がにぶっていた。
にぶると顕著に現れるのは、言語表現。何語にしろ(って、日本語か英語かイタリア語)言葉が出てこない。

先週末、相方の従妹の結婚式があり、トスカーナ北部の街に行ったときの話。
(カメラ、思いっきり忘れましたので、、、お見せできるものがないっ!)

イタリア人の父、オランダ人の母のもとに生まれた従妹は、父親の仕事の都合で世界各地を転々とし、本人も各地を転々とする生活を選び、そして見つけた旦那様はフィリピン人(とってもほんわかとしたステキな人でした!)。現在はルクセンブルグに住み、一児の母になっている。(婚姻自体は既に手続きを終わらせていたものの、出産などでお式がずれ込み、今年になった様子。)
結婚式に集まったゲストは、総勢何人だか数えてもいないけど、ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど国籍は16カ国にわたり、そりゃもう賑やかな結婚式でした。

人前式、アペリティーボも含め、夕方4時から夜中の12時過ぎまで続いたガーデンパーティ。
会場は丘の上に立つステキなヴィラ。庭の横にはオリーブ畑なんて拡がってたりして、そりゃもー、素晴らしい景色にうっとりなところなんだけど、、、。

暑いっちゅーねんっ!

広々とした庭で太陽が照りつける中、食と酒は進み、おしゃべりにも花が咲き、やっと日が暮れてきた10時近くから踊りまくるという、胃も(肝臓も)、脳も、筋肉も全部使いまくる1日となったわけ。たぶん、体感温度40度くらいの中にずっといたのだと思う。

暑い、飲む、しゃべる。飲む、暑い、踊る。

とっても楽しい土曜日だったけれど、暑いものは暑い。疲れるものは疲れる。
翌日の日曜、二日酔いにはならなかったものの、胃の調子が悪い。身体の中心がやられてしまうと、そこに意識が集中してしまう。夜もよく眠れず、疲れが溜まり、はたまた相方家族と旅行をするというちょっとした妙な緊張感(実際、結婚以来、みんなでどこかに行ったのは初めてだった)。「嫁」を装わなければいけないことはこれまでにもなかったけど、もうのんびりしたいよ、あたしは。

何日も続く猛暑が夜になってもひかないので、朝から暑い、暑い。この日はホテルをチェックアウトした後、従妹やその他のゲストがいる、叔父が経営するB&Bに自然とみんなが集まった。
久々の再会を改めて喜んだり、しばしの別れを惜しんだりと、それぞれの帰途へつく前にちょっとした時間を過ごしていたところ、、、。
相方の別の従妹から「お願い〜」と、英語からイタリア語の通訳を頼まれた。はいはいと快く受け、英語で話す子供が言っていることを聞き、従妹の方に向き直って通訳すると、、、。

従妹の目がぱちくり。
なぜ?

一瞬、まったく気付かなかったけど、通訳した私の口から出ていたのは日本語だった、、、。

こういう一瞬って、なぜか長く感じられちゃうんですよね。
ようやく、自分の間違いに気付いて、二人して大笑い。周囲で見ていて気付いた人も大笑い。

もう、頭が動かんのだよ。
土曜の結婚式では、私の他に従妹の友人の旦那様という日本人男性がいて、その奥様(イギリス人)も日本在住経験があり日本語を話す方。
夜になって始まった着席の披露宴では、私の右手にはその日本語を話す一家、左手には相方とニューヨーク在住のスウェーデン人女性とインド人男性。丸テーブルの向かい側には、相方の別の従妹とその旦那様のインド人男性(この一家は現在ワシントンDC在住)と、多言語チームなテーブルだったので、右を向けば日本語、左を向いたら英語、他のテーブルに遊びに行くとイタリア語と、酒のおかげで饒舌にもなって、久しぶりに多言語切り替えをバンバン駆使する日になった。
相方の従妹たちは見事なもので、小さい頃から多言語環境で育っているから切り替えが速い! それに引き換え、おばはんになってから三言語目のイタリア語にチャレンジしてる私には混乱を呼ぶだけ。
いくらがんばっても、酒が切れた翌日には、饒舌な会話を生み出す頭の回路も切れた様子。

イタリア生活もこの夏が過ぎれば6年目に入る。
そろそろ、「まだ○年しか住んでないから、イタリア語はヘタです」の言い訳ができなくなるころかと感じている。
目標を持つためにも、試験を目指して勉強しよっかなー、なんて漠然と思い立った。

Saturday, 20 June 2015

滞在許可証更新に意気込んだら、、、ちょっとズッコケ

「ズッコケ」って言葉、今でも使うんでしょうか。死語かな。

私の滞在許可証が切れるのは9月の終わり。私の現在の許可証は、イタリア人配偶者がいる家族用で、紙のもの。初回の申請から丸5年になる今年が更新です。
今年の更新以降は永久になるとのことだけど、イタリアの外国人滞在許可証の形態が統一されていない不可思議な事実。
果たして、私の地域では何と言われるのだろうか、、、。

とにかく。2ヶ月前から更新手続き可能と友人から聞いていたので、7月は何かと予定が詰まっているし、8月はどうせ社会全体の動きが止まるだろうということで、準備しなきゃいけないものだけでも聞いてこようと行ってきました、クウェストゥーラ(イタリアの警察のひとつで、移民局もこちらが担当)。

空いてたっ! ラッキー!(大きな市ではないですしね。)
待っている間、5カ国語(英語、スペイン語、ヒンズー語らしき文字が2種類、アラビア語、中国語)で書かれた小さな張り紙を見ると、「情報提供は金曜日の10:30-11:30のみ」と。
知らんかったー! 1週間のうちのたったの1時間に、知らなかったけどドンピシャで訪れていた私たち。またまた、ラッキー!

割りとすぐに順番が来て、担当のおばちゃんに「9月末に許可証の更新が必要なんですけど、何が必要ですか?」と聞くと、即座に「あら、まだ早いですよ。9月末に来てください」と。

え? 9月末の更新を9月末ですか? そんなんでいいの? 他の地域の人たち、2ヶ月前に手続きしてるんだけど、、、。

では、とりあえず必要な書類の情報をくださいというと、また悩ましい質問が。
「(今みたいな)紙の許可証にします? カードタイプにします?」と。

選べるんかいっ? なんか、なんか、、、ガクッて感じなんだけど。膝カックンされたみたいな(←まさか、膝カックンも死語?)

在伊の方、特にイタリア人配偶者がいらっしゃる方はご存知の方が多いのですが、イタリアでは、な・ぜ・か、イタリア人の家族のビザは未だにA4くらいのサイズの紙1枚です。就労ビザ、学生ビザの場合は、カードタイプが発行されているようです。
この「紙」の形態はEUが共通で使用している滞在許可証の規定から外れるのか、特別扱いで入っているのか、よく調べていませんが、過去に他のEU国で滞在許可証を見せても許可されなかったり、一旦イミグレーションの待ち合いで止められてとにかく時間がかかったりと、面倒な事態になった話を耳にします。私自身は問題になったことはありませんが、友人は他のEU国を通るとき、「まだこんなん使ってるの? ふっ」と鼻で笑われたそうです。

続けて「紙なら印紙代と写真代のみ、カードタイプは手数料に200ユーロちょっとかかるのとイタリア語のテストがあります。それによってお渡しする情報も違うので、どちらがいいですか?」と。

う、悩ましい! 私のようなイタリア人の配偶者には、紙のものしか手に入らないと思っていたけど、”お金を出せば”カードタイプが手に入ると!
(それにしても、紙のタイプならばイタリア語のテストの必要なしっていうのも解せないけど、、、。その場でツッコミを入れる俊敏さがない私の頭の回転の遅さが残念すぎる。)

このおばちゃんの横にいた警察官。以前に日本人が日本からイタリアに戻る際に紙の滞在許可証を拒否され、やむを得ず帰国した事件のことなどちょっと知っているらしく、紙かカードか一瞬悩んでいる私に「紙の許可証だと問題が起こるかもしれないと予想されてますか?」と聞かれた。そりゃもう「はい!」と。

カードタイプが手に入るならば楽だけど、200ユーロちょっとかぁ、、、きつい。
9月でよいというのなら、今すぐに決めたくないので、両方の情報をもらえないか聞いてみた。
本当にラッキーなことに、そのときには窓口には私たちだけになり、後ろに並んでいる人もゼロ。
警察官のおばちゃんが、印刷されたリストを出してきて、私が準備しなければならない項目にわざわざ印をつけてくれた!

さらには、ひとつひとつ説明までつけてくれ、この丁寧さに私も相方もかなり驚き。

この丁寧さに気が緩んだか、、、。リストをもらったはいいけど、紙なら更新の必要なしとか、カードは5年ごとに更新とか、真実なのか、噂なのか、地域特有の「変化球」クラスの真実なのか(EU共通の規則も地域特有の扱いで変わる)、そんな細かなことを聞くのを忘れてきた、、、。
カードタイプは、はなっからもらえないと思っていたので、事前に聞きたいことを準備していなかったの。あーあ。

カードなんてムリムリって思ってたから、カードタイプになったら何が起こるのか事前に情報収集してなかった。
憧れる対象(お財布に納まる理想的なサイズの許可証)を選べる選択権を目の前に出されて、ぽけーっとしてしまった。
持ち歩きにカードがいいのは当然だけど、何か更新手続きを求められるのか?
紙タイプかカードタイプか忘れたけど、5年か10年に1回は写真を更新しに行かなければいけないとか、何とか、、、?
どちらかだけは必ず更新しなきゃいけないとなると、おかしな話だ。写真の更新はいずれにせよ、いつかは発生するかと思うけど、カードそのものの更新に関しては、もしかすると他のタイプの滞在許可と情報が交錯してる?

友人は、10年以上前の紙タイプを本当にボッロボロのまま使っている。半端ない。折り目で破れてきてる。一応外国人は滞在許可証の携帯が義務なので、その友人は10年以上前から八つ折りにしてお財布に入れている。ボロボロになるのも当然だ。
自分の紙タイプがそんなことになったらと想像すると、他の国に行くときにそんなボロボロなのを出したら、それこそ怪しまれる気がする。

申請ばっかり気を取られて後のことまで考えてなかったし、さらに強調するように、あなたの更新手続きは、「丸5年経った翌日からでないと始められないので、9月の終わりで十分ですよ」と言われ、ラッキーな対応を受けたものの、「2ヶ月前から」と信じてた私にはちょっと空振り気分。

このブログを目にした方、イタリア人の配偶者がいらっしゃって、更新時にカードか紙か悩んだ方いらっしゃいませんかー。ぜひ、ご意見を伺いたいもんです、はい。