先日、甥っ子のために中学校の父母ミーティングに参加してきました。
話題は、学校行事の「海外の食文化に触れよう」というもので、生徒が5人くらいのグループになって、火を使わずにできる(ミニオーブン、電子レンジはあり)料理を作って、みんなで食べる企画。火を使わずに、といっても、調理が必要なものは、家で父母が用意することになっている。
24グループあり、各グループが違うものを作るので、24個のレシピを挙げて欲しいというのがミーティングの主題。
私たち夫婦は子供がいないので、父母側の立場でミーティングに参加することなんて、まず、ない。でも今回は、家族に外国人がいる児童は招待しても良いので、甥っ子から招待されたわけ。
噂に聞く父母ミーティング、甥っ子の母親(義妹、年上だけどさ)と一緒にいってきました。
20人ちょっと集まっている父母会で、ひたすら見ているだけで、個人的に発言を求められない限り黙っている人が約半数。
聞いてもいないのに、勝手に適当な感想を大声で述べる母親数名。(こういう人ほど、声がよく通る、なんでだろう。)
たとえば、義妹は、全員に意見を求められたときに意見があれば発言するし、先生が黒板に書ききれず「どなたか記録をとってもらえませんか」というときに進んで手をあげるタイプ。
そしてその他の人は、、、。
一生懸命発言する、そう、こういうタイプの人たち。
先生が「どなたかシェフがいらっしゃると聞いたのですが、、、」というと、少し控えめに真ん中あたりから手が上がった。
「私です。フランス人です」と。
先生は喜んで「あらー、フランス料理を子供たちに指導してくださったら嬉しいわー」と。周りの父母も期待のまなざし。
いざ、メニュー名を挙げていく段階になり、このフランス人シェフは「私は○○を提案します」とフランス語のメニューをいい、先生がそのまま黒板に記録した。
その後も、積極的に発言しフランス語のメニューを挙げてくれた。
「下準備が必要なものは私が用意してきますから」と。
そこに質問が。
「あの○○ってメニュー、どんな料理なんですか?」と。
そりゃそーだ。私もわからん。
それがこのフランス人シェフ、「まぁ、フランスの料理なんですけど、タルトのなんちゃらかんちゃらで、、、」と簡単に説明を済ませようとした。
質問した母親は「タルトなら、火を使うのではないですか?」とさらに質問。
フランス人シェフは「私が用意してきますから」と答えるだけ。
また別の母親が「子供たちは何ができるんですか?」と質問。
それにも「えーと、こうやってああやって、、、」と、もごもごと言い、「私が用意してきますから」と。
別の母親が「一体、どうやって作るんですか?」と質問。
「えー、準備は私がするので大丈夫です!」と言い切った。
イライラした母親の一人が一言。
「あなた、どんだけ秘密なんですか? ”私が作ります”、”私が準備してきます”って、全然わかりませんけど」と。
当然だわなー、このツッコミ。
それでも、「ええ、まぁ、、、」と、説明しないフランス人シェフ。こっちも強い。
こうなってくると、周りの気が抜け始め、大声で教室の端と端で打ち合わせをし出す母親たちや、先生の近くに行って直接話し出す母親はどぐちゃぐちゃになってきた。
帰り出す親たちを見て、先生は「作るメニューだけは決めて申告していってくださいねー!」と叫ぶ。
このぐちゃぐちゃ具合に乗じて、私と義妹は「うちのグループは生春巻きを作りますから」といって出てきた。
ここで私は思った。
親戚の家庭しかり、知り合いの家庭しかり、今短期でヨガを教えに行っている小学校しかり、子供が大人に話しかけ、大人の気を引きたいとき、一生懸命気を引こうとするけれど大人は「今話し中だから待ちなさい」と必ず制する。後から子供に話しかけて聞く大人もいれば、忘れてしまう大人もいる。こちらに来た頃、ここまで子供の話に耳を傾けないのか、とびっくりしたこともある。
話し中の大人の邪魔をしてはいけないという教育だけれど、私にはこの教育は果たしてイタリア人には効果があるのだろうかと疑問に思っている。
理にかなっていようがどうだろうが「人より声が大きく相手を黙らせた方が勝つ」社会。人の話を聞いてから、人より大きい声を出して相手を黙らせるわけではなく、誰かが話している途中にさらに大きな声を出して黙らせるのが常。
侵略し、侵略され、歴史を歩んできたイタリアなので、こういう性質が染みついているとイタリア人たちは説明するけれど、小さい頃から「話し中は待ちなさい」って教育されたんじゃないの?と思う。
日本で育った私も、他の在伊邦人も、イタリア人の会話に入り込めない、自分は途中で大きな声で切って入っていくことはできない、と口にする。そうなのだよ、自然と聞く耳もっちゃうのだよ。
聞く耳をもつことは、私はいいことだと思っている。相手の話を聞き、自分の意見を言う、会話のキャッチボールが生まれると思っている。だから、覆い被せるように相手を黙らせようとするイタリア人が苦手である。
そんなとき、どうするか。
冷静に聞いて、あとは負けないだけ。東洋人の冷静さがモノを言うのはここ。
相手に巻かれたら負け。意思をもって冷静に接するべし。はい。
でも、自分の主張が通らないと気付く人は、割りと逃げて消え入るように主張をやめて、こちらは答えが欲しくとも、なあなあなまな会話が終わることもしばしば。
上記のように、フランス人シェフからきちんと答えをもらえなかった母親たちはあきらめたように話題を変え始めるといった状況になる。黙る側が「あきらめ」ならば、まだよい。これがただの「逃げ」態勢で黙り込まれる場合、「相手が声を荒げてきて私はイヤな思いをしているのに、何の会話だったんだろうか、、、」と腑に落ちない気分になることもある。こんなとき、最初は「私のイタリア語が通じなかったから、会話をやめてしまったのだろうか」と気にしたこともあったけど、今では大した内容ではなかったのだ、と流すことにしている。これが後から気を揉まなくて済む最良の方法かと。
Tuesday, 17 March 2015
Friday, 13 March 2015
イタリアの学校の父母ミーティングに行ってみた(子供はいませんが)
先日、イタリアの中1になる甥から電話がかかってきた。
「学校で外国の食文化のイベントがあるんだけど、来てくれる?」と。
「喜んで行くわよー!」と返事をすると、ほっとした様子でお母さんに電話を代わった。
話を詳しくもう一度聞くと、中学校で「外国の料理を作って食べよう」というイベントを開催するらしく、家族に外国人がいる人はこのイベントに招待して良い、とのこと。甥っ子は「僕の叔母は日本人だ! 連れて来る!」と意気込んだらしい。
当日に参加できる父母の代表が前もって集まり会議するというので、今日、甥っ子の母親(私の義妹)とともに会議に参加してきた。
私たちが着いた頃にはすでに始まっていて、20人ちょっとの父母が集まり、二人の先生が議長として話をしていた。
見回してみると、明らかに顔でわかる外国人は私のみ。まさか、呼ばれてないのに来ちゃったのか、、、?
でも、会議の途中で、父親らしきひとりが「私はフランス人ですが、、、」と発言したので、ほっ。
先生の話では、いくつかレシピは用意したけど、24グループあるので、1グループ1レシピで24レシピ考えて欲しいと。
ならば、思いつくレシピを出していこうと、それぞれが口々にレシピを挙げ出す。
条件は、
・子供が簡単な調理だけで作れるもので、片づけも含めて5時間で終わらせること
・火を使わない(だから、準備できるものは家で父母が準備する)、学校で使えるものは小さなオーブンと電子レンジのみ
・子供が食べそうなもの
・生卵を使わない
・乳糖不耐性、グルテン不耐性には気をつけること(絶対ダメというわけではない)
などなど。
出てきたレシピは、クスクス、ホットドッグ、フムス、ギリシャ風サラダなどなど。
そこに、「春巻き」が入ってた。
「春巻き」と聞いて大抵のイタリア人が想像するのは、中華風の揚げたもの。「火が使えないから、これはダメね」と却下になりそうなところを私が「ライスペーパーで生春巻きにすれば大丈夫ですよ」と言うと、ほぼみなさん、きょとん?と。「なーにそれ? どこで買えるの?」と聞かれたので、「ときどき(街に1件だけある)中華食材店で売っていて、水に30秒もつけてから材料を巻き込むだけだから、子供も楽しめると思います」と言うと、お母様方、経験者のあなたが言うならって感じに納得してくれ、大きな話題にもならず、私は「生春巻き」作りを手伝うことになった。
どんどんメニューの名前が挙がっていくと、だんだんネタがつきてくるのか「ブルスケッタ」「ジェノベーゼソース」「マチェドニア(フルーツポンチ)」と、それ、ガチのイタリア料理じゃーんっていうものが挙がってくる。
先生も「リグーリア(ジェノベーゼソースの発祥地、ジェノヴァがある地方)料理、いいアイデアね!」と喜んじゃって、誰もツッコミをいれる様子もない。ジェノヴァは外国とちゃうやーん。
挙げられたレシピの中で、誰も謎に思わないけど、私一人が謎に思ったものがあった。(声には出さなかったけど。)
「リゾ・カントネーゼ」。広東風の米料理。私は、それはチャーハンのようなものをさすのではないのだろーかと思った。そうじゃなーい?
義妹に「リゾ・カントネーゼって何? 私の思うリゾ・カントネーゼは、仕上げに火を使うと思うんだけど」と聞いてみると、「私はわかんないわー。でも、親が米を調理してきて、当日は子供が何かできるんじゃないの?」と。
それって、、、イタリア風のライスサラダとごちゃまぜになってないか?
イタリア風のライスサラダは、パスタのように塩を入れて茹でたお米に、後から調理済みの野菜やら何やら好きなものを混ぜて、オリーブオイルをどしゃどしゃーっとこれでもかってほどかけて和えるもの。
この方法をもとにした、広東風の米料理になるのか、まさか? ぞぞぞー。
なーんか奇妙な料理が並ぶイベントになりそうな、、、?
でも、楽しそうじゃないの、無茶苦茶になりそうで。
要は子供たちが手を動かして楽しめればいいのだから、妙なツッコミは墓穴を掘るだけになりそうなので、私はひたすら黙っておいた。
お寿司を作りたそうなお母さんがひとりいたけど、私に白羽の矢がたたなくてよかった。
後から考えてみると、私に「寿司を作ってくれ」と言われなかったのも、当然なのかも。
私が住んでいる地域ではお寿司を出すレストランは中華料理屋と決まっている。(1軒だけ日本料理屋があるけれど、普段は日本人の料理人がいないし、オーナーもイタリア人なので、あまり知られていない。)
お寿司=日本料理という図式があったとしても、日本がアジアのどこにあるのか知らない人も多い。私もヨーロッパの国々の場所を全部言えと言われてもできないとこもあるので、そんなこともありえるでしょう。
私が教室に入ったときに「あなたが、日本人の叔母さんって方ね」と先生が父母の前で言ったものの、アジア人顔は「日本人」と説明があっても、次の瞬間には全員がそんなことを忘れて、「あなた、中国人ではなかったわよね、だったらタイ人?」とそんな感じなので、お寿司の国から来た人がいるなんてことを、誰もが忘れてるはず。
あー、よかった。このイタリア人の適当加減。誰も「あなたの国の料理は、、、?」なんて尋ねてくることもなかった。
妙なツッコミも質問もなく、生春巻き作りを子供たちに教えて作るということに決まったので良かったー。
でも、妙なツッコミが入ったのは、「フランス人です」と言った父親だった。
その話は次回にでも、、、。
「学校で外国の食文化のイベントがあるんだけど、来てくれる?」と。
「喜んで行くわよー!」と返事をすると、ほっとした様子でお母さんに電話を代わった。
話を詳しくもう一度聞くと、中学校で「外国の料理を作って食べよう」というイベントを開催するらしく、家族に外国人がいる人はこのイベントに招待して良い、とのこと。甥っ子は「僕の叔母は日本人だ! 連れて来る!」と意気込んだらしい。
当日に参加できる父母の代表が前もって集まり会議するというので、今日、甥っ子の母親(私の義妹)とともに会議に参加してきた。
私たちが着いた頃にはすでに始まっていて、20人ちょっとの父母が集まり、二人の先生が議長として話をしていた。
見回してみると、明らかに顔でわかる外国人は私のみ。まさか、呼ばれてないのに来ちゃったのか、、、?
でも、会議の途中で、父親らしきひとりが「私はフランス人ですが、、、」と発言したので、ほっ。
先生の話では、いくつかレシピは用意したけど、24グループあるので、1グループ1レシピで24レシピ考えて欲しいと。
ならば、思いつくレシピを出していこうと、それぞれが口々にレシピを挙げ出す。
条件は、
・子供が簡単な調理だけで作れるもので、片づけも含めて5時間で終わらせること
・火を使わない(だから、準備できるものは家で父母が準備する)、学校で使えるものは小さなオーブンと電子レンジのみ
・子供が食べそうなもの
・生卵を使わない
・乳糖不耐性、グルテン不耐性には気をつけること(絶対ダメというわけではない)
などなど。
出てきたレシピは、クスクス、ホットドッグ、フムス、ギリシャ風サラダなどなど。
そこに、「春巻き」が入ってた。
「春巻き」と聞いて大抵のイタリア人が想像するのは、中華風の揚げたもの。「火が使えないから、これはダメね」と却下になりそうなところを私が「ライスペーパーで生春巻きにすれば大丈夫ですよ」と言うと、ほぼみなさん、きょとん?と。「なーにそれ? どこで買えるの?」と聞かれたので、「ときどき(街に1件だけある)中華食材店で売っていて、水に30秒もつけてから材料を巻き込むだけだから、子供も楽しめると思います」と言うと、お母様方、経験者のあなたが言うならって感じに納得してくれ、大きな話題にもならず、私は「生春巻き」作りを手伝うことになった。
どんどんメニューの名前が挙がっていくと、だんだんネタがつきてくるのか「ブルスケッタ」「ジェノベーゼソース」「マチェドニア(フルーツポンチ)」と、それ、ガチのイタリア料理じゃーんっていうものが挙がってくる。
先生も「リグーリア(ジェノベーゼソースの発祥地、ジェノヴァがある地方)料理、いいアイデアね!」と喜んじゃって、誰もツッコミをいれる様子もない。ジェノヴァは外国とちゃうやーん。
挙げられたレシピの中で、誰も謎に思わないけど、私一人が謎に思ったものがあった。(声には出さなかったけど。)
「リゾ・カントネーゼ」。広東風の米料理。私は、それはチャーハンのようなものをさすのではないのだろーかと思った。そうじゃなーい?
義妹に「リゾ・カントネーゼって何? 私の思うリゾ・カントネーゼは、仕上げに火を使うと思うんだけど」と聞いてみると、「私はわかんないわー。でも、親が米を調理してきて、当日は子供が何かできるんじゃないの?」と。
それって、、、イタリア風のライスサラダとごちゃまぜになってないか?
イタリア風のライスサラダは、パスタのように塩を入れて茹でたお米に、後から調理済みの野菜やら何やら好きなものを混ぜて、オリーブオイルをどしゃどしゃーっとこれでもかってほどかけて和えるもの。
この方法をもとにした、広東風の米料理になるのか、まさか? ぞぞぞー。
なーんか奇妙な料理が並ぶイベントになりそうな、、、?
でも、楽しそうじゃないの、無茶苦茶になりそうで。
要は子供たちが手を動かして楽しめればいいのだから、妙なツッコミは墓穴を掘るだけになりそうなので、私はひたすら黙っておいた。
お寿司を作りたそうなお母さんがひとりいたけど、私に白羽の矢がたたなくてよかった。
後から考えてみると、私に「寿司を作ってくれ」と言われなかったのも、当然なのかも。
私が住んでいる地域ではお寿司を出すレストランは中華料理屋と決まっている。(1軒だけ日本料理屋があるけれど、普段は日本人の料理人がいないし、オーナーもイタリア人なので、あまり知られていない。)
お寿司=日本料理という図式があったとしても、日本がアジアのどこにあるのか知らない人も多い。私もヨーロッパの国々の場所を全部言えと言われてもできないとこもあるので、そんなこともありえるでしょう。
私が教室に入ったときに「あなたが、日本人の叔母さんって方ね」と先生が父母の前で言ったものの、アジア人顔は「日本人」と説明があっても、次の瞬間には全員がそんなことを忘れて、「あなた、中国人ではなかったわよね、だったらタイ人?」とそんな感じなので、お寿司の国から来た人がいるなんてことを、誰もが忘れてるはず。
あー、よかった。このイタリア人の適当加減。誰も「あなたの国の料理は、、、?」なんて尋ねてくることもなかった。
妙なツッコミも質問もなく、生春巻き作りを子供たちに教えて作るということに決まったので良かったー。
でも、妙なツッコミが入ったのは、「フランス人です」と言った父親だった。
その話は次回にでも、、、。
Wednesday, 25 February 2015
ほんの少しのコミュニケーション
昨日は1日中雨。
一昨日仕事が一段落ついて「よーし! 出かけるぞ!」と相方の仕事の都合もつけさせて、昨日の朝は早起きして、水筒にお茶を用意し、、、朝のうちにやらねばならないことを終え、、、。
まさか、この曇り具合は朝の暗さではなく、天気の悪さ?とようやく気付き、外歩き計画が台無しだーーー!と、ふて寝(二度寝)したほど。
1週間ちょい前にも、こんなことがあったもんだから、グレーの空にほとほと嫌気がさしてました。
そして今朝は太陽が!
でも、仕事があんのよねー。
「ま、そんな日もあるのさ」と色々していたら、玄関のブザーが鳴った。
出てみると、ものすごーい甲高い声で「郵便ですぅ。荷物が届いてますぅ」と。
そうそう、先日イタリアのアマゾンで購入した本があったんだ。
配達予定は明日だったのに、1日早まった。先月も2回続けて配達日が1日早まったことがあったので、「やるじゃん、イタリアの配送業務」と偉そうに思っていたところ。
(ちなみにイタリアのアマゾンが梱包発送する普通便で、注文は21日、発送は23日、到着は25日。相当早くなったと思う。でも、毎回配達業者が違うのは何でだろう。そんなにいくつも倉庫があるのだろうか。)
アパートの入り口に出るときに、隣の大家さんご夫婦もお出かけするようで出てきた。
大家さんの奥さんがこの配達担当のお姉さん(おばさんなのかも?)とお知り合いのようで、「仕事に復帰できたのね! 心配してたのよ」と声をかけていった。
どうやら、この配達担当のお姉さん(サングラスでわからないけど、お姉さんにしとく)、消化器系を患ったらしく、「ちょっとひどくて仕事できなかったけど、今は落ち着きました。もうすぐ大腸カメラでチェックするんです」と。
私も消化器系を患っていて(20年くらい軽症でおさまっているのであんまり心配ないけど)、イタリアに来てからも定期的に消化器科の診察を受けている身。
他人事とは思えん!と、「私も消化器系の病気があって、定期的に診察や検査をしてるんですよー」とお姉さんに声をかけてみた。
お姉さん、甲高い声で「そうなんですねー、お互い気をつけないと、ですね」と、サングラスのままでも非常ににこやかさがわかる笑顔を返してくれた。
そしてお互い「お大事に」「ありがとう」と交わして、荷物を受け取った。
何だか気持ちいい朝じゃないですかー。
今日の仕事、がんばれそうですよ!(今は3ヶ月の短期で週に1時間、近所の小学校の2年生にヨガを教えに行ってます!)
一昨日仕事が一段落ついて「よーし! 出かけるぞ!」と相方の仕事の都合もつけさせて、昨日の朝は早起きして、水筒にお茶を用意し、、、朝のうちにやらねばならないことを終え、、、。
まさか、この曇り具合は朝の暗さではなく、天気の悪さ?とようやく気付き、外歩き計画が台無しだーーー!と、ふて寝(二度寝)したほど。
1週間ちょい前にも、こんなことがあったもんだから、グレーの空にほとほと嫌気がさしてました。
そして今朝は太陽が!
でも、仕事があんのよねー。
「ま、そんな日もあるのさ」と色々していたら、玄関のブザーが鳴った。
出てみると、ものすごーい甲高い声で「郵便ですぅ。荷物が届いてますぅ」と。
そうそう、先日イタリアのアマゾンで購入した本があったんだ。
配達予定は明日だったのに、1日早まった。先月も2回続けて配達日が1日早まったことがあったので、「やるじゃん、イタリアの配送業務」と偉そうに思っていたところ。
(ちなみにイタリアのアマゾンが梱包発送する普通便で、注文は21日、発送は23日、到着は25日。相当早くなったと思う。でも、毎回配達業者が違うのは何でだろう。そんなにいくつも倉庫があるのだろうか。)
アパートの入り口に出るときに、隣の大家さんご夫婦もお出かけするようで出てきた。
大家さんの奥さんがこの配達担当のお姉さん(おばさんなのかも?)とお知り合いのようで、「仕事に復帰できたのね! 心配してたのよ」と声をかけていった。
どうやら、この配達担当のお姉さん(サングラスでわからないけど、お姉さんにしとく)、消化器系を患ったらしく、「ちょっとひどくて仕事できなかったけど、今は落ち着きました。もうすぐ大腸カメラでチェックするんです」と。
私も消化器系を患っていて(20年くらい軽症でおさまっているのであんまり心配ないけど)、イタリアに来てからも定期的に消化器科の診察を受けている身。
他人事とは思えん!と、「私も消化器系の病気があって、定期的に診察や検査をしてるんですよー」とお姉さんに声をかけてみた。
お姉さん、甲高い声で「そうなんですねー、お互い気をつけないと、ですね」と、サングラスのままでも非常ににこやかさがわかる笑顔を返してくれた。
そしてお互い「お大事に」「ありがとう」と交わして、荷物を受け取った。
何だか気持ちいい朝じゃないですかー。
今日の仕事、がんばれそうですよ!(今は3ヶ月の短期で週に1時間、近所の小学校の2年生にヨガを教えに行ってます!)
Thursday, 29 January 2015
やっぱりなかった、私の名前
学校の合格発表を見るようなタイトルですが(合格発表は受験番号だよねぇ)、久々にこのタイトルのようなことを実感。
私の名前、ごくごく普通ですが、漢字からでは素直に読めない。読み当てた人に出会ったことはかつてなし。たまにいるでしょ、名前を呼ばれて、読み方を訂正しなければいけない人。私、それ、それ。
最近、ノートブックの調子が非常に悪くなって、かなりお疲れモードなのでOSを再インストールしたり、色々と駆使してました。
長年、自宅ではMacユーザーです。最初から入っている日本語変換の「ことえり」をずっと何も気にせず使ってましたが、ここ数年は、人に奨められて「かわせみ」という日本語変換ソフトを購入して使うようになりました。
1回ライセンスを購入したら、OSを再インストールしようが、コンピュータ本体を買い替えようが、ライセンス規定に沿っていれば使えるもの。
それが、ショックなことに、ライセンスコードが書いてあるメールだけが文字化けして読めない! 誰かの陰謀?
「ことえり」に戻るか、、、と思って使ってみると、やっぱりしばらく慣れてしまった「かわせみ」に勝てない! 慣れって怖いもんだー。OS再インストールしても危ういノートブック、プラスして慣れた日本語変換ソフトがないと、作業効率がさらに落ちる、落ちる。
そんなわけで「かわせみ 2」とやら、新しいバージョンを購入しました。
そしたらね、変換中に追加候補として「人名地名辞書」がすぐに出てくる。こんなの昔はあったかしら、、、気付かなかっただけ?
で! 私の名前をひらがなで入れて変換してみた!
こんなにあんのかいな! と驚くほど、私の名前の漢字に負けず劣らず読めねーよという漢字の変換は出てくるけど、私の漢字は出てこなかった。
なかった、、、。
私の名前は、つけたい漢字が先にあって、後から読み方をつけられたと親から聞いている(後からつけなければならなかった理由、素直に読まなかった理由もある)。選んだ漢字の由来はわかっている。でも、この読み方になった由来は全くもって謎。もう40年以上もこのまま暮らしてきたけど、次回帰ったら改めて聞いてみようかなー。
Thursday, 1 January 2015
新年最初のやられてもーた!
大晦日の夜というと、(日本に帰国してるとき以外は)相方の実家(車で数分)で過ごす私たち。
相方の家族と過ごすわけではなく、家人が出かけて誰もいない家で、自分たちの家より大きなテレビで映画を観るという過ごし方をしている。
年を越して、そろそろ寝るか、というときに自分たちの家に帰って寝るという、単に実家を利用させてもらってるだけ。
昨日は実家に行く前に、近所の友人宅でおいしいアペリティーボをいただき、私たちは実家に移動して、いつものように食事して映画を観て(『テルマエロマエ』の1と、ジブリのドキュメンタリーを鑑賞)、夜中の3時頃に家に帰ってみたら、、、。
アパートの大扉が開かない!
大扉というのは、ヨーロッパにありがちな、建物の入り口の大きな木の扉のこと。
常に閉まっていて、中に入る人は鍵で大扉についている小さな扉を開けて入る場合が多いけれど、うちの場合は、昼間は大扉を開け放し、夜だけ閉めておくというスタイル。
だから夜遅く帰ってくると、大きな鍵を使って開けて入らなければならない。
その鍵が回らない!
家に入れない!
外はマイナス5℃とかそんな状態。
大扉を開けられず家に入れなかったのは2度目なので(数年前の夏にも一度あった)、夜中の3時にガチャガチャと試さず、即、ダンナの実家に引き返して、あちらで寝た私たち。
あー、やられてもーた!
(誰のせいでもないけれど)
先ほど、隣に住む大家さんに声をかけたら、寒さで鍵が凍りついていたのだろうと、、、。問題の大扉は、今朝は2階のおばさんが、内側からいつも通りに開けたらしい。
前回同じことがあったときは、大家さんの息子が夜遅く帰ってきて、内側から鍵を閉めたら錠前がひっかかって動かなくなってしまった。それで、後から帰ってきた私たちは入れなかったのだけれど、今回は、凍てつく寒さのためということで、、、。
ダンナの実家が近くにあって(ダンナも鍵を携帯してて)、暖かくて、食べるものもあって(昨日は私たちが持ち込んだ)、誰が来てもいつでも寝れるようになっていて、、、。これ不幸中の幸い。
かわいそうなのは、一匹取り残されたネコ様。
わが家の暖房は自動ではなく、家の中からスイッチを入れなければいけない。朝早くにはウ○コさんをすると、寝室の外でミャーミャーとお知らせしまくり、お腹が空いたと騒ぎまくる。
今朝、自分たちの家に帰ってきて、扉を開ける前からミャーミャー騒ぎ出すと思っていたけど、なぜか静か。
取り残されたことに怒っていないのかな、と思いきや!
ネコ用トイレの外と、人間用トイレの足下に放尿してあった、、、。ガーン。新年早々の仕事がネコの粗相の始末。道理で、ミャーミャーせずにしらーっとすましてたわけね。
新年スタートがこれだから、今年はこれからもっといいことある(はずだ)ぞー!
相方の家族と過ごすわけではなく、家人が出かけて誰もいない家で、自分たちの家より大きなテレビで映画を観るという過ごし方をしている。
年を越して、そろそろ寝るか、というときに自分たちの家に帰って寝るという、単に実家を利用させてもらってるだけ。
昨日は実家に行く前に、近所の友人宅でおいしいアペリティーボをいただき、私たちは実家に移動して、いつものように食事して映画を観て(『テルマエロマエ』の1と、ジブリのドキュメンタリーを鑑賞)、夜中の3時頃に家に帰ってみたら、、、。
アパートの大扉が開かない!
大扉というのは、ヨーロッパにありがちな、建物の入り口の大きな木の扉のこと。
常に閉まっていて、中に入る人は鍵で大扉についている小さな扉を開けて入る場合が多いけれど、うちの場合は、昼間は大扉を開け放し、夜だけ閉めておくというスタイル。
だから夜遅く帰ってくると、大きな鍵を使って開けて入らなければならない。
その鍵が回らない!
家に入れない!
外はマイナス5℃とかそんな状態。
大扉を開けられず家に入れなかったのは2度目なので(数年前の夏にも一度あった)、夜中の3時にガチャガチャと試さず、即、ダンナの実家に引き返して、あちらで寝た私たち。
あー、やられてもーた!
(誰のせいでもないけれど)
先ほど、隣に住む大家さんに声をかけたら、寒さで鍵が凍りついていたのだろうと、、、。問題の大扉は、今朝は2階のおばさんが、内側からいつも通りに開けたらしい。
前回同じことがあったときは、大家さんの息子が夜遅く帰ってきて、内側から鍵を閉めたら錠前がひっかかって動かなくなってしまった。それで、後から帰ってきた私たちは入れなかったのだけれど、今回は、凍てつく寒さのためということで、、、。
ダンナの実家が近くにあって(ダンナも鍵を携帯してて)、暖かくて、食べるものもあって(昨日は私たちが持ち込んだ)、誰が来てもいつでも寝れるようになっていて、、、。これ不幸中の幸い。
かわいそうなのは、一匹取り残されたネコ様。
わが家の暖房は自動ではなく、家の中からスイッチを入れなければいけない。朝早くにはウ○コさんをすると、寝室の外でミャーミャーとお知らせしまくり、お腹が空いたと騒ぎまくる。
今朝、自分たちの家に帰ってきて、扉を開ける前からミャーミャー騒ぎ出すと思っていたけど、なぜか静か。
取り残されたことに怒っていないのかな、と思いきや!
ネコ用トイレの外と、人間用トイレの足下に放尿してあった、、、。ガーン。新年早々の仕事がネコの粗相の始末。道理で、ミャーミャーせずにしらーっとすましてたわけね。
新年スタートがこれだから、今年はこれからもっといいことある(はずだ)ぞー!
Wednesday, 31 December 2014
年明け最初の(小さな)やっちまった
先ほど、日本では年を越して2015年となったところ。
ダンナに「日本は年が明けたぞー!」と言いにいき(部屋で仕事中)、自分の居場所(キッチン)に戻ってきてパタパタと動き回り、日本で買ってきた小さな日めくりカレンダー、よくある古めかしい、ことわざ付きのカレンダーをひと足早くめくってしまおう!と思い切ってめくったら、、、。
ほら、初めのころって早くめくってしまいたくてフライングしたくなるじゃないですか、、、。
1月の表紙だけを切り取るつもりが、、、。紙が薄くて、、、。
一緒に1月1日を切り取ってしもーた!
あぁ、新年最初の(イタリアでは年末最後の)「やってもーた!」をやらかしてしまった。
仕方ないので1月1日の1枚は、セロテープで上から貼り付けるという、、、。あははは。
乾いた笑いしか出てこない。
そんな1月1日に書いてあることわざは「一期一会」。(これもことわざなのか?)
「急いては事を仕損じる」だったら、大爆笑だったのにな。
2015年もいろんなステキな出会いがたくさんありますように!
ダンナに「日本は年が明けたぞー!」と言いにいき(部屋で仕事中)、自分の居場所(キッチン)に戻ってきてパタパタと動き回り、日本で買ってきた小さな日めくりカレンダー、よくある古めかしい、ことわざ付きのカレンダーをひと足早くめくってしまおう!と思い切ってめくったら、、、。
ほら、初めのころって早くめくってしまいたくてフライングしたくなるじゃないですか、、、。
1月の表紙だけを切り取るつもりが、、、。紙が薄くて、、、。
一緒に1月1日を切り取ってしもーた!
あぁ、新年最初の(イタリアでは年末最後の)「やってもーた!」をやらかしてしまった。
仕方ないので1月1日の1枚は、セロテープで上から貼り付けるという、、、。あははは。
乾いた笑いしか出てこない。
そんな1月1日に書いてあることわざは「一期一会」。(これもことわざなのか?)
「急いては事を仕損じる」だったら、大爆笑だったのにな。
2015年もいろんなステキな出会いがたくさんありますように!
Wednesday, 1 October 2014
泣いた後はまともに、、、
身内と運転練習すると喧嘩するってよく言うけど、うちも喧嘩しました。そんでもって、泣きました、思いっきり。ついでに日ごろの鬱憤も合わせて。
その数日後、義母から「ミラノに行かない?」と誘われて、義母とその友達と一緒にミラノに行く機会があり、行きの車の中で「この前ね、、、」と、義母の息子である私の相方に怒ってトイレに篭って思いっきり泣いた話をしました。
義母もその友人も涙が出るほど大爆笑。
「面白いわー。よくやった!」と。
義母からは「教習所で練習しなさいよ」と、そして友人からは「私も娘を泣かせて、私よりずっと静かな私の弟と練習させたり、教習所に行かせたわ」と言われ、やっぱり教習所に行った方が簡単かなと思い始めました。
「教習所に行くことに決めた」と相方に言うと、返ってきた言葉は、、、。
「なんで?」
は? おまえは反省の色なしかーーーー!
私が泣いたことなんか、自分のせいだと思っていない様子。都合いいなー、本当に。
相方に「なんで?」と言われたことを、義母に告げると、義母も開いた口がふさがらない。義母は大概私の味方をしてくれるので「まったく、うちの息子は、、、」と頭を抱えるばかり。
そんなわけで、昨日、ようやく初教習に行ってきました。
ほんの30分ほどだったけど、やっぱり教習所の先生は違うわー。車も運転しやすいし。いきなり出発でドキドキしたけど、車が運転しやすくてよかった。教習所の車はエンストしないようにできてるとか噂だけど、そのおかげだったのかな、、、。
とにかく、30分の練習を終えた後、教習所の先生はうちの相方に「奥さん、大丈夫ですよ。最初の5分くらいはぎこちなかったけど、僕は何もしないで済んだし(教官側のブレーキとか踏まなくて済んだってこと)。最初に数回一緒に乗ったら、後はひとりで大丈夫でしょう」と。
ほー、ほっほっほっほっーーーー! 高笑い〜!
相方も私の運転は認めてくれているけど、落ち着いた人と練習すれば、イライラせずに運転できるのよー。
というわけで、私の路上デビューは近い(教習所の車はもちろん路上教習ですが)。
されど、相方には、私が泣いたことの罪の意識はないまんまなんだろうなぁ。
その数日後、義母から「ミラノに行かない?」と誘われて、義母とその友達と一緒にミラノに行く機会があり、行きの車の中で「この前ね、、、」と、義母の息子である私の相方に怒ってトイレに篭って思いっきり泣いた話をしました。
義母もその友人も涙が出るほど大爆笑。
「面白いわー。よくやった!」と。
義母からは「教習所で練習しなさいよ」と、そして友人からは「私も娘を泣かせて、私よりずっと静かな私の弟と練習させたり、教習所に行かせたわ」と言われ、やっぱり教習所に行った方が簡単かなと思い始めました。
「教習所に行くことに決めた」と相方に言うと、返ってきた言葉は、、、。
「なんで?」
は? おまえは反省の色なしかーーーー!
私が泣いたことなんか、自分のせいだと思っていない様子。都合いいなー、本当に。
相方に「なんで?」と言われたことを、義母に告げると、義母も開いた口がふさがらない。義母は大概私の味方をしてくれるので「まったく、うちの息子は、、、」と頭を抱えるばかり。
そんなわけで、昨日、ようやく初教習に行ってきました。
ほんの30分ほどだったけど、やっぱり教習所の先生は違うわー。車も運転しやすいし。いきなり出発でドキドキしたけど、車が運転しやすくてよかった。教習所の車はエンストしないようにできてるとか噂だけど、そのおかげだったのかな、、、。
とにかく、30分の練習を終えた後、教習所の先生はうちの相方に「奥さん、大丈夫ですよ。最初の5分くらいはぎこちなかったけど、僕は何もしないで済んだし(教官側のブレーキとか踏まなくて済んだってこと)。最初に数回一緒に乗ったら、後はひとりで大丈夫でしょう」と。
ほー、ほっほっほっほっーーーー! 高笑い〜!
相方も私の運転は認めてくれているけど、落ち着いた人と練習すれば、イライラせずに運転できるのよー。
というわけで、私の路上デビューは近い(教習所の車はもちろん路上教習ですが)。
されど、相方には、私が泣いたことの罪の意識はないまんまなんだろうなぁ。
Subscribe to:
Posts (Atom)