Sunday, 30 October 2011

ネコの居場所

寒〜くなってきた。今日も朝から霧が濃いぜ。(※この地方は秋冬は霧が濃い。)

昨日の夜から”電気あんか”出動!
一昨年のクリスマスに相方からもらった、ドクター・ショールの電気ブーツ。(ドクター・ショールにこんな製品があるとはびっくり。)

だした途端にネコが飛びつく。冬の間は、私の足を温めてもくれるけれど、大半の時間はネコのベッドになっている。

どんなんかっていうと、こんなん。





私の足が入ってようがお構いなし。私が足を入れてネコが乗っかってくれれば、実は電気いらず。ネコ体温で足が暖まるのだー。

冬場のネコの定位置は、この電気あんかブーツか、ヒーターの上。
ヒーターの上では思いっきり体を伸ばして全身を暖めている。(今年はストイックに暖房を制限している相方と私なので、以下の写真は去年のもの。)



ヒーターの上に干したセーターの上でとろ〜ん。ちょっと絵画っぽい?
 


時には、両足を投げ出して。スフィンクスか?



ときには、変化球もあり。健康ランドのおばちゃんかいな。









こたつでもあったらな〜。こたつが欲しいよぅ。

Friday, 28 October 2011

ラテン系は声が大きいのか?

雨模様が続いた後、ここ数日は日差しが戻ってきた。
天気がいいうちに、、、ってことなんだろうけど、住んでいるアパートに庭師が来ている。
この庭師、うちの家族やその知り合いがよく頼むピエディーノさんという。
いつだったか紹介したこのおじさん
ちびっこだけど筋肉隆々の体は今も健在。いつも作業用のドデカいトラクター(っていうの?)でやってくる。

太陽が出ているうちに作業をするから、朝一からピエディーノの声が聞こえてくる。
とても特徴がある声。そして、声がでかい。市場にでもいる気分。
さらには、ほぼ必ず、1日1回以上は大家さんや奥さん、手伝っている人と言い合いになり、ひときわ声がでかくなる。

私が作業している部屋は庭につながる駐車場。もちろんピエディーノの作業はここも入る。
正直、うるさい。うぅー。そんなに声を張り上げなくってもいいじゃんかー。


イタリア人って声が大きいと思う。
道を歩いていても、公共の乗り物に乗ってても、携帯で話している声がうるさいこと、うるさいこと。まー、とにかくうるさい。
相方の家族は、そんなイタリア人の中でも静かなタイプがそろっている。そんな家族の中にいるせいか、イタリア人の声の大きさに未だに慣れきれないでいる。


今月の初めにカターニアに行った時、空港から街中行きのバスに乗ったときに遭遇したばーさんもすごかった。
先にじーさん二人が乗ってきた。これまた味わい深すぎなじーさんで、顔に刻まれたしわも深すぎて、伸ばしたら実は色白な肌が見えるんじゃないか?ってくらい色黒で味ありすぎ。口にくわえたタバコは、新しいタバコの先がちょっとだけ焦げている。バスが来たから火を点けるか点けないかくらいで消したんじゃないかと思うけど、未練か面倒なのか、くわえたまま。まさか、バスの中で火を点けちゃうんじゃないかと心配したけど、それはなかった。
そして、ばーさんが一人乗ってきた。
このばーさんもまた味わい深い。振り乱した髪に色あせた水色のノースリーブのワンピース。ガニマタでどしどしとバスの前のドアから入って後ろに歩いてくる。
私の前に座ったじーさんの片方が、「よぉ、マリア」と力のない声で声をかけた(っぽい。私には聞こえないのほどの声だった)。
ばーさん、立ち止まり、ぎろっとじーさんを睨んで「このくそったれっ! あたしの名前なんか呼ぶんじゃないよっ!」っと叫んだ。
じーさん、びっくりして「だってお前はマリアじゃないか、、、」とこれまた力なさ気につぶやくけど、ばーさんはそれを打ち消すように「あんたにあたしの名前を呼ばれると気持ち悪いんだよっ。その口、閉じときなっ! けっ、気色悪いっ!」と言い放つ。
じーさん、やめときゃいいのに「だってマリア、、、」と繰り返す。さらに罵声を浴びせるばーさん。

じーさん、もうよしときなよ、、、。
と、バスに乗り合わせてた人は思っただろう。少なくとも私は思った。だって、私の目の前でやるんだもん。
ばーさんももう悪態つききっただろうよってくらいついたのに、まだ続く、、、。

ひとしきり、罵声を投げつけた後、ばーさんは私の後ろに座った。
お、お、おおおおーい。挟まれちゃったよ、じーさんとばーさんに。

時間調整か5分くらい停まっていたバス。一服してきた運転手が乗ってきた。

後ろのマリアばーさんが「運転手さーん♡、ブオナセ〜ラ〜(こんにちは)」と甘い声で挨拶する。

前のじーさん、「けっ、”運転手さ〜ん♡”だってよ」と野次を飛ばす。
じ、じーさん、やめとけやー。あんた、火に油をそそいでるー。

ばーさん、もちろん黙っちゃいない。
「黙れ、この老いぼれっ! あたしゃ、あの運転手のこと知ってんだよっ。大体、あんたがあたしの名前なんか呼ぶから胸くそ悪くてしかたないわいっ!」
と、またひとしきりのたうち回る。

挟まれた私はどーしろっちゅーの? もー、笑いたくって仕方なかったけど、ここで笑ったらまずいと思ってガマンしたわよ、そりゃ。

しばらくしてバスが混んできたから、じーさんもばーさんも大人しくなったけど、シチリアに到着して洗礼を受けた気分だったー。

これはおもろかった。


スペイン人も声がでかいと聞く。確かにそうかも。
でも、フランス人ってラテン系でもこれより静かなイメージじゃなーい? イメージだけ?
この違いは何なの? そんじゃ、ポルトガル人はどうなのかなぁ。

いずれにせよ、日本のように携帯電話で話すときの口元を、自分の声を広げないように手で覆う人はいない。(図書館や病院ならいるけど。)
周りがうるさいから、相手に自分の声が聞こえるように覆う場合はあるけどね。そんな場合は必ず、自分の声がきちんと相手に聞こえるように、しゃべってる声はさらにでかくなるけどね。口元を覆っている意味が日本とはぜーんぜん違うのだ。

Monday, 24 October 2011

来た! カキ!

昨日、日曜日。
上に住んでる大家さんの息子マッシモ(背が高くてさわやか ←どーでもいい情報?)が、庭の柿の収穫をしていた。

「持ってって〜」といつものごとく、声をかけてくれる。
そう、このアパートの庭では、ぶどう、いちじく、柿、ざくろ(マッシモが剪定しすぎてしまったので、今年のざくろ収穫はなし)などをタダでいただけるのだ。

出かける直前だったので、6個ほどいただいて玄関口に置いといて出かけた。
夕飯前に帰ってくると、当然収穫は終わっていて、住民(大家さんをいれて5軒)に配るための分が「ご自由にお取りください」なごとく共有スペースに置いてある。
もういただいたからいいや、と手を付けないで家に入ると、しばらくして隣に住む大家さんがやってきた。

「柿、好きでしょ?あれ、持ってっていいのよ。」と声をかけに来てくれたのだ。
「もう、マッシモが収穫しているときにいただいたから、、、」と言うと、
「もっと持っていきなさい。あの箱はあなたたちの分なんだから。多かったらお義母さんに持ってって」と。

え? 一箱っすか? しかも半分以上は熟れ熟れ状態。いつでも食べてちょーだいというか、早く食べなきゃ、なレベル。


結局のところ、いただいた量はこちら。
1段のリンゴケース+最初にもらった6個ほど。
ほら、下にあるもの、もう割れてるほど熟している。手で持つと、そのままぐしゃっといってしまう。

二人でこれをどう処理しよかっ。
相方は柿というか、フルーツ大好き派ではないし。

とりあえず、昨日の晩、ジャム化しようと考えて皮を剥いた。
これ、すでにジャム化。皮を包丁で剥くどころか、手で崩した方が早い。
ジャム化してるほどどろどろの柿に、少量の麦芽糖を加えて火にかける。火にかける意味あんのか?と思ったけど、灰汁取りになったのでちょうど良かった。

糖分を加えるまでもなく、かなり甘味が強い。最後にレモンを搾っていれて、ちょうどいい酸味もプラスされた。
鍋いっぱいの柿ジャム、いやジャムというより柿ソースのようになってる。どーしよー。

それから、箱一杯にある柿。どーしよー。
毎日、柿ジュースしよかなー。



昨日の午後、相方マンマの家の庭から見上げた空。

相方マンマ宅のネコが具合悪いんです。
一緒に日向ぼっこしながら見上げた空。
少しでも、元気になってほしい。

Saturday, 22 October 2011

天気予報ですら、、、

ニュースの後に天気予報が流れた。
イタリア北部のロンバルディア州のみの天気予報を流している番組。
北の県から始まり、翌日の午前、午後、夜と予報を伝え、中央付近の県、南の県へと移る。
その後、気温、風の向きと強さを放送する。

放送する、はず。

ところがだよ。
途中で切れることがあるんだよ、天気予報がっ。
何の前触れもなくぶつっと!
放送時間が足りないかららしい。

私が住んでいる県は、ロンバルディア州南部。北部から始まる天気予報だから、切れて放送されない確率が高い。

なんなん? これ。こんなん、あり?
よく切れるのはニュースの後に放送している天気予報。ニュースに熱くなっちゃうと天気予報の時間が足りなくなるらしい。
タイムキーパーさん、しっかりぃ。(←イタリアの局にも存在するよねぇ)


日本でこんなことが起きたら、テレビ局にクレーム電話がガンガン入るだろうと思う。
そのことを相方に話したら、「意外と暇だね、日本人」と言われた。え、わしら、暇か? 目安箱でしょーよ、よりよい放送のための。(私は電話しないけど。)

とにかく。
当たらない天気予報でも、いつも気にかけてないことでも、途中で切れると気になって仕方がない。

最後まで流して欲しいんだよ、私は。

Friday, 21 October 2011

届いた!

昨日の昼ごろ、「ブーッ!」

ドアベルが鳴った? うち? 隣の部屋にいるとやけに遠く聞こえてわかりにくい。

クーリエだっ!(荷物配達人)

出て行くと、いつものおじさんが「届いたよ」とニヤっとする。
うん、届いたものはわかってるのよ、おじさん。



Restorative Yoga用グッズ!
意を決して先月購入したものが届いた! (全部合わせるとちょっと高いしね。)

レストラティブヨガはおそらくまだイタリアではメジャーではない。メジャーではないどころか、あまり知られていないと思う。
でも、基礎となるアイアンガーヨガはイタリアでは割とメジャー。道具を揃えてきっちりやる人が多いらしい(ショップで聞いた)。

アイアンガーヨガグッズがあるお店を見つけていたけど、なかなか寄る機会がなくて、ようやくクッションなど現物を見ることができた。


ボルスターは残念ながら平たいものはなく丸形二つで妥協。ネットでイギリスやドイツなどから輸入はできるものの、ちょっとお高め。
それから、サンドバッグ。カバーの中に直接小石が詰まっているので、カバーを作らねば。(これなら、最初っから砂でも拾ってきて作れば良かったのかも? でも、後から虫とか出てきたらこわいのだ。)

上に置いてあるアイピロー、一つは東京のヨガ友、マリちゃんからのプレゼント。もう一つは、私のヨガの先生であり友人でもある、Lezaのスタジオ、Sun&Moon Yoga(目黒)のオリジナル。ここにはヨガを始めたときからずっと通っていた。アイピローはレストラティブヨガの雑誌写真撮影に加わったときにいただいたもの。レストラティブヨガやベーシックなヨガのティーチャーズトレーニングを受けたのも、このLezaから。大切な友人達からの贈り物は、いつでも私のヨガのお供。

以上のツールは長いこと欲しかったんだけど、もう一つ欲しかったものを買った。
それはマットの下に敷いてあるウールのマット(白いもの)。
うちは寝室以外はタイル張り。私はキッチンでヨガをする(キッチンというか、キッチン兼私の作業場)。床は写真にある通り、白いタイルの床。冷たいんだわ、これが。この季節に入ると座っているのは厳しいから瞑想するときはイスの上であぐらをかいている。こんな冷たい床ではSavasana(屍のポーズ)なんてできない!
去年の今ごろ、ミラノのヨガフェスタのときに見かけたこのマット。いつかは欲しいなと思いつつ我慢しながら家ヨガを続けて1年経ってしまった。念願の購入なのだ。

今まで毛布などを重ねてクッションの代用にしていたけど、これでレストラティブヨガの勉強など深められるぞー。

でも、ベルトとネックピローを買い忘れた。他のもので代用しやすいものだから大丈夫だけどねん。(ベルトは作ろうと思ったけど、コットンのテープが見つからない! なぜ?)

ところで、しばらくヨガのことを書いてなかったけど、私がつたないイタリア語で4月から教えていたヨガはどうなったかというと、、、。
7月の最初にクローズして夏休みに入り、9月の最終週から再開しておりまする。
されど、参加者の意見を聞いて曜日を変更せねばならず、曜日を変更したら、先に入れてしまった予定と重なり、9月の最終週の後、昨日やっと再々開ってことに。
あいかわらずつたないイタリア語のまんまだけど、なんとかがんばってるのさ。

まだレストラティブヨガをイタリアで取り入れていないけど、いつか開催したい。
ここで宣伝。
ヨガしたい人、場所さえあれば行くので、大大大募集なのだ!

Thursday, 20 October 2011

イタリア人と結婚して、、、

良かったなと思うこと。

夫婦別姓でいられる。

これだけかい?
うん。思いつくとこ、これだけ。

相方と結婚してよかったと思うことはたくさんあるけど、”イタリア男”と結婚して良かったとしみじみ思うことはこれ以外ない。

ともかく。
夫婦別姓。ラクチン。
日本の手続き(パスポートとか)、氏名変更一切なし。
そして、姓名判断では割りと良いとされる私の名前。このまま持ち続けることができるので嬉しい。(←何もなければ?)

イタリアでは、子供は父姓を持つらしい。
結婚時に女性が男性の姓に変更することも可能だと思う。その逆はありなのか知らないけど。(日本人女子とイタリア人男子の結婚では、イタリア姓に変更することもできた。してないけど。)

今のところ、イタリア人同士の結婚で女性が姓を変更している例を見かけたことがない。あー、ラクチン。

Wednesday, 19 October 2011

It's a small world!!! - カターニアで出会った人

先日から書いているように、シチリアのカターニアに行ってました。
目的は相方の仕事だったので、私が到着してからも相方は缶詰め状態で仕事を続けねばならず、一人でぶらぶらしてました。

一人歩き初日。街のことがわからないので、とりあえずエトナ通りを北上してみることに。
ふらーっと歩いて、ふらーっと入ったバールでジェラートを買い、食べ歩きしながらふらふら〜っと来た道を戻っていくと、、、。

前方にあるバールのテラス席から立ち上がったかわいい女の子がニコニコしている。
私のこと、見てる?

この手のニコニコ顔はやばい。
ほら、今もたくさんいるのかな。
「すみません、私、手相の勉強をしているんです」って話しかけてくる人。ちょっとあれを思い出してしまった。まさか、イタリアにそんなもんあるわけなかろう。
いずれにせよ、なぜか人に話しかけられやすい私。そんな顔してるのか?

何年か前に、”手相の勉強”だけでなく、新手のものも出てきて「すみません、私、人相学を勉強しているんですが、、、」という人に何度か話しかけられたことある。
初めて「人相学」な人に話しかけられたときはびっくり。ものすごい興奮して続けざまに「あなたのオデコがあまりにも立派なので!」と。断る隙も出せないようにする、新しい”勢い大作戦”か?
これには固まった。えぇ。私のオデコは広く丸いです。立派と言えるかもしれません。でも、そんなに興奮しなくとも、、、。話しかけやすい顔+話しかけやすいネタを持った顔なんだろうか。

とにかく。
その女性の笑顔はあまりにも感じが良く、私も「え? 私? まさか、、、」と思ってた。
近くまで来たとき、「すみません」と声をかけられた。

えー? やっぱ、私なのー?

初めてのシチリア。知り合いなんていない。わざわざ立ち上がって声をかけてくる人って何?

立ち止まってみる。
「こちらに住んでるのですか? 英語は話せますか?」と聞いてくる。
よくわからないので話を聞いていると、、、。

なーんとっ!
そのとき私が持っていたバッグ、前にブログでも紹介したバルセロナの『Cyan』のバッグのデザイナーさんだったの!

デザイナーのエヴァとローザはバルセロナ在住。たまたまバケーションで訪れているカターニアのバールでお茶をしているところで、自分たちがデザインしたバッグを持っている人が目の前を通りすぎたから、 二人もびっくり。
最初はすーっと通り過ぎたけど、「戻ってきた!」ってことで声をかけてくれた。

すっごーーーーい! It's a small world!!!!

私も感激しちゃって、大興奮!
この時間にここを歩いていなかったら、二人に会えなかったのかと思うと、昼寝をたっぷりしてから動き出して良かった〜。

私はジェラートを手にしたまま立ち話してたのでドロドロと溶け始め、いっそいで食べた後、お茶をしている二人のところにおジャマさせてもらっておしゃべりしてきました。

バッグのこと、二人の今回のバケーションのことなど、話を聞かせてもらえましたよ。
とってもステキな二人。偶然の出会いに本当に感謝!

「写真を撮らせて」とエヴァが私の写真を撮っていったけど、帰りの飛行機で相方の仕事道具を持って帰らなければいけなかったので服は最小限にと、シャレたものはCyanのバッグ以外何も身に付けてなく、ちょっと恥ずかしかったー。
でも、フェンシング世界選手権開会式後の関係者パーティーの場では、ワンピース来てCyanのバッグを持ってオシャレしてきたので。(私は関係者のオマケだけど。)

縁を感じてしまうわ。あぁ、またバルセロナに行ってCyanの次の作品が見たいー!
本当にシンプルで主張しすぎず、クラッシックだけど目を引くバッグを作っているので、注目ですよ。
ネット販売も企画中とのことなので、日本で手に入る日も近いかも。(日本への販売は彼女達の友人でバルセロナ在住の日本人の方がお手伝いしてくれるとのことなので、コミュニケーションなど安心ですよ。)



左がローザ、右がエヴァ。
二人に出会って、Cyanのバッグがもっとステキに見えて、大切なものになりました。

Cyanのサイトはこちら