Tuesday 8 July 2014

あたしにゃ真似できない、、、不届きな乗客

6月末で担当しているヨガクラスが終了して夏休みに。
習い事が数カ月も休みになるイタリア。まだまだ納得いかない私ですけど、、、。

そんなわけで、バスに乗る回数もぐぐっと減りました。

イタリアでバス(私の場合は、街中の周回バスではなく、都市間の中距離バス)に乗るようになって見かけるびっくりな客。総集編でいってみましょー。

・携帯おしゃべり率が高すぎ(序の口)
バスに始まったことではないけれど、非常に携帯おしゃべり率が高いイタリア。そんなにしゃべり足りないのか?と思うほど。
私が乗るバスは30〜40分かかるけれど、その間ずーっとしゃべり続ける客はざら。一回切れても、またかけるか、すぐにかかってくるか。正直、うるさい。
客はまだしも、運転手もやるので、これはちょっとやめてほしい、、、。

・押し通す高校生
私が乗るバス停は、出発点から数個目のところ。ある日、高校生くらいの女の子が2人、私が乗るバス停で降りてきた。
むむ? 乗ったばかりで降りるの?
おかしいなと思ったら、運転手もおかしいと思ったらしく「定期、持ってるの?」と聞くと、「ありませんけど」と、しらっと言い切る。
「それならチケットは?」と運転手。「乗ったときに打刻したけど」と女子2人。
でも、この打刻したチケットとは、このバスがA地点からB地点まで行く間に打刻されたもの。このバスはB地点が終点で乗客を全員降ろし、再度B地点からA地点に戻るバス。基本的にはチケットを買い直して乗るもの。
この2人は終点であるB地点でバスの座席に隠れて過ごし、B地点から新たに出発したバスに平然と居座り、数個目で降りようとした様子。
「え、だってチケット打刻したし、別のチケット買ってないもん。私の降りたいバス停はここだから」と無理矢理降りて逃げた女子2人。
え、、、何様?

・テキトーなおっさん
バスに乗り、チケットに打刻しようとしたけれど、打刻する機械がうまく動かないので何度も打刻しようとするおっさん。
運転手がおっさんのチケットをチェックして(しかもヨレヨレのチケット)、「このチケットは別会社のチケットですよ。このバス会社のバスは駅の反対側!」と言うと、「チッ」と舌打ちして、「まぁ、いいじゃないか」と言って乗り込んだ。
え、いいのか? 打刻できてたらラッキーって思ってたの?
チケットをチェックする係員は乗ってこなかったので、このおっさん、自分の降りたいところまで普通に乗っていきました、、、。

・素直なんだか、何なんだか、、、。
ご機嫌に乗ってきた高校生くらいの男の子。運転手に「チケットは?」と聞かれると、「え? いるの?」と。
いるでしょ、普通は、、、。
「じゃ、売って下さい。」
じゃ、って、、、何それ、、、。
でも、この男の子、50ユーロ札しか持ってなかった。
私が乗るバスは、運転手がチケットを持っている場合は売ってくれる。外のチケット売り場やエディコラ(キオスク)で売っている値段よりも少し高くなるけれど。でも、お釣りは大概もっていないので、50ユーロ札では売ってくれない。
「小銭はないの?」と運転手。男の子は「僕ね、さっき350ユーロの携帯電話を買っちゃって、今はこれしかない」と言う。運転手は「350ユーロもする携帯電話を買っておきながら、バス代(1〜3ユーロくらい)は出せないのか!」と言い、「チケットをバス停の前で売ってるところで停めて待っててやるから買ってくるか? さもなければ降りろ」と。
「えー! だってお金ないんだよ、僕!」と。
いや、あるやんか、、、50ユーロも。
降りるのか、乗るのかと問答が2分ほど(長っ!)続き、結局乗り込んできた男の子。
最終的には素直に運転手の指示で、途中のバス停で降りてチケットを買ってきた、、、。


最近見た客はこんな感じ。真似したいとも思わないし、真似しようと思っても度胸がないからできないよ、あたしにゃ、、、。

おまけで、先日電車で見かけた、優しいんだか何なんだかわからない場面をひとつ。
うちの近所の駅は、上りと下りが待ち合わせて出発するのが基本。(別に単線路線じゃないけど。)
先に来た上りの電車に乗っていると、下りの電車を待っている間に切符確認をしにきた車掌さん。
私の近くにいた、えんぴつのように細くて、ひょろっとした、これまた高校生くらいの男の子のチケットを確認。打刻していない。「これは打刻しないとダメなんだよ」と教えてあげるものの、男の子は「あ、、、」とわかったのかわからないのか車掌を見上げ、すぐに寂しそうに空を見つめている。男の子はひとり。連れはなし。
この車掌さん、面倒だったのか、そのままチケットを引き取り電車を降り、線路を渡って駅舎に向かい、その切符に打刻してあげて戻ってきた。
そして、「こうやって打刻するんだよ」と。

この男の子、チケットを持っていかれても、どこに持って行かれたのか確認もせず、わざわざ自分のために車掌が電車を降りて、線路を渡り、打刻してきてくれたことなんで何にも気づいていないし、打刻したチケットを渡されても無言でお礼も何もなし。

イタリアではひとりで電車に乗っていい年齢とかそういった規定があるはずなので、この子は少なくとも高校生以上なはず。
打刻が必要なことを知らなかったとしても、この無反応さはないでしょう。車掌も何かおかしいと思って打刻してきてあげたのかもしれないけど(別のもう少し年上に見える女の子には自分で打刻しに行かせていた)、何がどう必要なのか教えてあげるならば、きちんと教えてあげなきゃ、この男の子は何も覚えないでしょう。

驚きとともに、これからのイタリアを担っていくはずの若者がこれじゃね、、、と冷たい目線になってしまうよ、本当に。これまでも、これからも、まったく変わらないのかしら。自分がやりたいことだけ押し通して、やりたくないことには無反応なのかな。ちょっとイタリアの縮図を垣間見た気分。


2 comments:

  1. Totoさん、バスの乗客もいろいろで大半はふつうの人(ペルージャ市内および郊外では大半が高齢者か移民の女性か小中高・大学生です)ですが、時には困った人もいますよね。

    ちゃんと器械に通しもせず、平然としている人が、老若男女に関わらずいるとは困ったものですね。おっしゃるように、この子たちもですが、イタリアの将来も心配です。ペルージャでも時々、明らかに切符なし、あるいは器械に通さずに平気な顔をして乗っている人も見かけますし、そのせいか抜き打ちの点検がしばしばあって、たいていはキセル乗車がだれかしらいます。みながもっと自分のことばかり考えず、ルールを大切にし、人の配慮に感謝できるようであればよいのですが。

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    1. なおこさん、こんにちは。いますよね、困った人たち。電車では車掌に会わないように車両間をバタバタと逃げ回る人をよく見かけます。
      私が利用する郊外路線は「共通切符で打刻後○○分使用可能」というものではないせいか、抜き打ちチェックが少ないと思うんですよ。バス会社側も稼ぎたいならば律するべきとは思いますが、何に関しても新しいことは誰も手を付けたがりませんよね。格好良く新しいことを始めても、くだらない理由で完結せずというパターンもしばしば。そして文句ばかり言い続ける。文句を言うなら工夫すればいいのに、、、と思ってしまいます。

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