Friday 15 March 2013

通りの名前

また冬に逆戻りのような気温。だけど、今日は久しぶりに一日中太陽が出て気持ちよかった!
(また明後日は崩れるらしいけど。)

金曜の午後はヨガのクラスをしに隣町まで行ってます。
生徒さんの1人、相方姉弟のつながりもあり、ヨガクラス以外でもおつきあいのある方が来週誕生日なのでプレゼントをもっていったら、「ちょっとお茶しながらお祝いしましょうよ」と言われ、クラスの後にちょっと寄り道。

寄り道したので普段乗っているバスの次のバスに乗るまで時間があいてしまった。
時刻は18時くらい。最近はこの時間でも明るいので、ちょっと歩くことにした。

合気道を習っているのもこの街なので、多くて週に3回は来る。何となく土地勘もついてきた。
でも普段は、目的地に行くだけで、ゆっくり歩くことは少ない。
今日は歩いたことのない道を通って、普段とは違うバス停に向かって歩いてみた。

どこの街でも歩いているときは何となく通りの名前に目がいく。
イタリアは通りの名前、広場の名前が住所になる。「○○通りの△番」という感じ。
通りにしろ、広場にしろ、名前は歴史上の人物や地名が名付けられているものがとても多い。他は、わかりやすく「駅前通り(Via Stazione)」「市場通り(Via Mercato)」なども一般的。
なので、当然、各街に同じ名前の通りや広場があるのは当たり前。
「Garibaldi(ガリバルディ/軍事家)」、「Mazzini(マッツィーニ/政治家)」、「Cavour(カヴール/政治家)」の3名は、ほぼどこの街でも使われている名前かと思われる。
地名の場合ならば、「Via Roma(ローマ通り)」や「Viale Italia(イタリア通り)」などなど。

今日歩いていて目に付いたのは、「Via Lago d'Iseo」。イゼオ湖通り。

「ふーん、イゼオ湖通りか。イゼオ湖ってどれだったっけ?」(実際はブレーシアとベルガモの間にある湖。)
なんて考えながら、そのイゼオ湖通りを横切りずんずん進むと、次に出てきた通りの名前は、「Via Lago d'Orta」。オルタ湖通り。

「お、また湖か。オルタ湖ってどこだ?」(実際は、ミラノから北西にあるマッジョーレ湖の横にあるこじんまりとした湖。)
そして、オルタ湖通りを横切りまたまた進むと、次は「Via Lago di Garda」。ガルダ湖通り。

「また湖?」
 ガルダ湖はブレーシャとベローナの間にある割と大きな湖。ここは行った事あるから知ってた。

そして、また先に行くと、、、。「Via Lago Maggiore」。マッジョーレ湖通り。(ミラノ北西の大きめの湖。)

「えーっと、、、。ここの道のつけ方、適当? 湖の名前をつければいいと思ってる? 」

このエリアの通りの名前のつけ方はどうなっているんだろう?
ちょうど街のチェントロの外側にあるエリア、新興住宅街と工場エリアが混ざったようなところで、それほど古いエリアでもなさそうなイメージ。とりあえず「湖シリーズでいってみよー」ってつけちゃったのかな。

なんだか気になるエリアだなぁと思って、帰ってきてから地図で見てみると、「Via Lago di Como」(コモ湖通り)、「Via Lago Gerundo」(ジェルンド湖通り)を発見。この2本の通りは私が見つけた上記の3つに交差するように通っている道の名前で、私が通らなかったところにある。
コモ湖は有名なミラノ北西部の湖。
ジェルンド湖は、、、?

な、ない! 調べてみたけど、そんな名前の湖はイタリアにはない様子。

な、、、なぜ?

この街Lodiに湖はなく、アッダ川(コモ湖の南にあるガルラーテ湖から始まり北イタリアの大きな川であるポー川に入る川)沿いの街。湖にはあまり縁がなさそうな土地だし、湖の名前がついた通りは短めで、その湖の方向を指しているようにも見えない(地名がついている通りは、その地名の方向に向かっていることが多いように思う)。

湖の名前ばかりで通りの名前をかためたこのエリア、終いには架空の湖まで作ってしまうほど湖の名前をつけたかったのかな?
そこまでして、何にこだわってるのかな。ナゾ。

答えは出てこないけど、こんなことを発見してぼけーっと考えながら過ごすのが楽しくて、通りや広場の名前をチェックするのって、面白いんだよね〜。

それでなくても、こちらの人たちは通りや広場の名前をよく覚えているし、場所の説明には必ず出てくるので、私も覚えておいた方が便利といえば便利。

でも実際は、見ても忘れちゃうんだけどね。



4 comments:

  1. はじめまして。永ともといいます。
    私も疑問でした。どんな細い道にも名前がついているし、その名前もまたバラエティに富んでいて、地図を見ていると「へぇ〜」って思います。“○月×日通り”とか、“愛の通り”とか…なにゆえそんな名前なんでしょうね!以前、銀行の窓口でお金を下ろした時に、パスポートを見せた上、住所も書いたのですが「通りの名前がないからわからないわ」と言われ、「日本には住所に通りの名前はつかないよ」と説明したことを思い出しました(^^;

    では、失礼しま〜す。
    また遊びに来ちゃおうかな。

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    1. 永ともさん、はじめまして。コメントをありがとうございます。
      永ともさんのブログ、拝見致しました。お料理の先生をしていらっしゃるんですね! 尊敬してしまいます!

      地図で通りの名前を見ていると面白いですよね。日本の住所の感覚は、うちの相方いわく「日本の住所の構成は、一生かかっても理解できないと思う」のだそうです。頭がどんだけかたいのだろうかと思うのですが。

      またぜひ寄ってください! お待ちしてま〜す。

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  2. Totoさん、こんにちは。ヨガも合気道も習っていらっしゃるなんて、健康的ですばらしい! 幼い頃から体育の授業が苦手できたわたしは、運動と言えば時々散歩をしたり、山を歩いたりするくらいです。

    町のとおりの名前は、どの町にも共通するものもあれば、町独自のものもあっておもしろいですよね。これは誰だというような名前を冠したとおりもたまにありますし。そういえば、3月8日のテレビ放送で、イタリアの通りの人名には、スペインに比べて、女性の名の割合が圧倒的に少ないと言っていましたっけ。湖の名をつけたのは、他に思い浮かばなくて苦肉の策でしょうか。確かに、関連する名を同じ地域につけておいた方が、通りの名前や場所を覚えるには便利そうです。どこかの町で、そういえば、高い山の名前ばかりをとおりにつけていた区域があったような。

    リンクはご自由にどうぞ。ありがとうございます。わたしもさっそくリンクをいただきました。上の記事の絵本、すてきな絵本みたいですね。わたしも手にとって読んでみたくなりました。

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    1. なおこさん、こんにちは。
      合気道はイタリアに来てから習い始めたんですよ。最初はクルクル回されてあっという間に何が何だか分からぬ間に倒れてましたが、最近は少しずつ覚えてきました。面白いです。
      ヨガは私が先生なんです。日本にいるときから教えていて、こちらでも教えてほしいと言われてありがたくクラスを持たせてもらっています。
      どちらも心と身体をひとつにして動くもの。共通点があって勉強になります。

      高い山の名前ばかりを通りにつけている区域もあるんですね。やはり全部の通りに名前をつけなければいけないとなると、ネタにつきるんでしょうかね(笑)。意識したことがなかったのですが、確かに女性の名前をつけた通りは少ないですね。文化が反映しているのでしょうかね。

      別の記事で紹介した本、オススメです。他にも、『なみ』と『かがみ』があります。どれも絵だけで表現されているのですが、言葉などいらず、素敵な本です。

      リンクの件もありがとうございます。早速リンクをいただきますね!

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