Saturday, 17 September 2016

まだまだだな、イタリア配送事情と通販事情

いやいや、文句とか不満ってものはつきないもので。どこにいても。

先日、イタリアのアマゾンで買い物しました。アマゾンの倉庫から配送されるもので、送料が無料になる29ユーロ以上の買い物(以前は19ユーロだったのにっ!)には満たなかったので、送料も支払いました。
どうしても、来週の水曜日までには欲しいもので、できることならばそれよりも早く手に入れたいので、通常配送ではなく、少しだけ早い配送に。でも特急の配達ではありません。通常配送にほんの少しだけ足した送料でした。これならば、払ってもいいだろうと。

注文したのは9月13日。配送予定は9月16日。
9月15日には「発送しました」メールが届いて安心してたところ、16日の午後になって「申し訳ございませんが、お届けまであと2〜3営業日かかります」との連絡が。

イラッとしますわ、ほんと。このやりどころのない怒りもどうすりゃいいのか。

配送をチェックしてみました。

Amazonイタリアの配送追跡


アマゾンのサイトの配送状況によると、9月15日17:42にミラノから発送、同日8:10にピアチェンツァを経由とある。これ、時間的にありえないので、同日ではなく16日の間違いかと。
その後、日時が特に書かれておらず)クレモナの宅配便センター支局に委託とある。
(↑こう読んでいるけど、時間系列がおかしいし、前後関係もわかりにくい配送状況です。)



宅配便業者の名前と追跡番号があったので調べてみました。

宅配便業者の配送追跡

9月15日に17:42にミラノから発送。16日10:35にクレモナの宅配便センターで待機状態(ご丁寧に予定通りに配達できないとまで書いてある)。そして、17日10:36に(なぜかまた)クレモナの宅配便センターに到着、とある。

非常にわかりにくい。
とにかく、今はクレモナにあるらしい。宅配便センターが開いているなら取りに行きたいとこだけれど、今日は土曜日。行く気はしない。
今日の時点でこれならば、必ずや月曜日には到着するだろうと期待するばかり。

配送料を支払ったにも関わらず、予定通りに届かないことにイラッとするだけじゃなく、色んなことにイラッとしている私。

1.先月、相方が急ぎで必要なものがあって、わざわざAmazon Primeに登録している友人に頼んで買い物をしたところ、同じ状況に出くわした。Amazon Primeって翌日配達のはずなのに、2〜3営業日遅れて到着(週末もあったので、日数的には4〜5日かかった)。おかげで、その間は仕事ができず。
たとえ大きな都市に出かけても、何もかもがすぐに手に入る国ではない。価格とスピード(サイトに謳われているAmazon Primeのスピード)を頼りに注文しても、こんな結果になることもある。

2. 私が注文したものは、8月末に別の書店からも取寄せを試みている。「在庫あり」と書かれているから注文したものの、1週間後になって「まだ供給業者から物品が届きません。あと7日ほど時間をください」とメールがあった。しかも、供給業者に在庫があるかもわからず、とりあえず時間をくださいと言いたげなメール。「在庫あり」とは何ぞや? 飾りか?
顧客センターを通じて連絡をとって注文はキャンセル扱いになり、今、Paypalに返金されることを待っているけど、キャンセルから1週間、まだ返金されていない。連絡せねば。

3. わが家の位置にはものすごく不利な配送ルート。ミラノから南東へ約100キロのピアチェンツァへ行って、そこから北東へ20キロほどのクレモナに行っている。わが家はちょうどミラノとクレモナの間でミラノからは40キロほど。仕方ないけど、私には都合の悪いルートなのだ。

4. 立て続けに2軒の書店でこんな目に遭ったことにイライラが募るけど、今回、配送追跡を見てひどいなぁと。日本で国際航空貨物・宅配業の会社で、しかもシステム担当で働いていたので、この配送追跡記録のひどさには唖然。こんな記録が出てきたら青くなって対処してたとこだと思う。
どこの会社もハンドスキャナーでピッとバーコードを読込んで発送から配送完了まで全課程を管理しているはず。無線付きのスキャナーならばスキャンしたら即座に、ついてなくても、スキャナーを読込むためのドックに挿したら即座にスキャン情報がサーバーなり、データセンターなりに送信されるもの(まさか、こういうシステムになってないとか?)。上記の2社で時間に違いが出ることは目をつぶろう。でも、アマゾンでは日付のつじつまが合わないし、配送業者ではクレモナで「センター待機」の翌日に「センター到着」の記録があるのはおかしいでしょう。アマゾンと照らし合わせて「待機」がクレモナではなくピアチェンツァの間違いだったとしても、この2都市を混同するのは私にはおかしいとしか思えない。イタリアでもそれなりに大手の配送業者が、クレモナとピアチェンツァを同じコードで管理するとは思えない。
日本の元同僚に愚痴りたいとこなのだ。

これで、明後日の月曜にきちんと配送されれば、終わりよければ、、、って感じで文句もすーっと消えていくけど、どうしても21日までには間に合ってほしい。間に合わなければ使い物にならないんだから。

じーっと待つ子になるこの週末。いや、配送が絶対にない週末は忘れることにしよう。水曜まであと3日あるしね。

イタリアで通販を何回か試して、配送に遅れが出たこともあれば、きちんと配送日に届いたこともあります。追跡のできない郵便では、早めに届いたこともあります。2番目に書いたように、キャンセルにいたったもの(顧客センターに「○日までに欲しいから無理ならキャンセルしたい」と書いたら、向こうからキャンセルしてきた)は初めて。まだまだだなーと思うイタリア通販事情。
ちなみに、他のヨーロッパ国の通販は割ときちんと届いてます。一度、イギリスから本を取寄せた時、郵便でなかなか届かず、3週間以上経った時に書店が無償で同じ本を送ってくれたことがありました。後から送られた本が届き、そのしばらく後に先に送られた本が届いたこともあります。どこで止まってたんだか、多分イタリア国内だなとしか思えない。(追跡なしの郵便なので、ありがたく2冊いただき(えへへ)、1冊は友人にプレゼントしました。)

それにしても、Amazon Primeまで対応できるようになって、イタリアのアマゾン、すごいじゃないって思ってたけど、実際にはこうなのかーと思うとがっかりだわ。時間に余裕をもって注文したつもりだったのにな。

Monday, 29 August 2016

ひょんなことから、気になってた「あれ」が何となく判明

くだらない話です。本当に。
でも、長年気になってたことが、何となく分かった気がして。
もしかしたら、同じように思っている人、いるのではないかしら。

話題は「パンツ」です。下着の「パンツ」。

6人ほどで集まって、ごはんを食べているとき、『こだわり』の話題になった。

「あの人は、サンドイッチの具の重ねる順番に異常なこだわりがあって、順番が違うと食べないほど」
とか、
「あの人は、種が入っているもの(オリーブとか、さくらんぼとか)は、口に入れるだけで実を食べない」(←種の触感がダメなんだそうで)
とか、当人には当然だけど、他の人にはそうではないという『こだわり』とか、好みの話題。

それぞれが自分のこだわりを考え始めて、ある人が「パンツにこだわりある人、いる?」と聞いてきた。

「あたし、パンツといやぁ、毎日換える」と私が応えた。何となく。
質問を投げ掛けた人は、「僕は1日2回」と。

ほぉ、ほぉ。そんな人もいると聞いたことがある。「へー」って瞬間であった。

で、、、他の4人。「パンツを毎日着替える」私にも、「パンツを1日2回」着替えるその人にも、しら〜っとした目線。

ってことは、、、。この人たち、パンツを毎日換えてないんだー!

いや、個人の自由ですけどね、こんなの。良いとか悪いではなく、全くの自由。
ただね、ずっと疑問だったのよ。
割合として偏りがあるかもしれないけど、6人のうち4人が、毎日取り換えてないのかなと想像できるわけで、、、。毎日取り換える私からしたら、えーってあまり心地よい反応にはならない部分で。

くだらない話題ですんません、ホント。ビデ文化のイタリアだしね。
毎日換えられるだけのパンツを持ってて、洗濯もできてて、幸せモンです、私。はい。

Friday, 5 August 2016

私はついてる!(と思う)



さて、この自転車。道端で何となく撮影したものでもなく、まだハンドルの位置と向きを調整してないほどのおニューである。

これ、とあるイタリア全土のチェーンのスーパーマーケットのキャンペーンで当たったのだ。
1枚のレシートで○○ユーロ以上(確か30ユーロとかだったかと)購入したら、キャンペーンサイトからレシートの番号を入力して抽選に参加するというもの。

7月後半に当選メールが届いた時には、登録したことすら忘れていたので、なんのこっちゃ?と思ったけど、そうだ、そういえば登録した!と思いだした。

まぁ、ラッキー☆

ただ、、、。
メールには、「登録したレシートをご持参の上、購入店舗までお越しください」とある。

レシート、、、。

登録したことすら忘れてた私は、レシートなんて保管してるわけない。
あぁぁぁぁ! 幸運が転じて、ぬか喜びの悪夢か?

「レシートがないよう、、、」と相方にぶつくさと言いながら週末を過ごし、週が明けて、そのスーパーから電話がかかってきた。(登録した時に電話番号も入力してるから。)
「当選してるのですが受け取りにはいついらしていただけるのでしょうか」と。
レシートがない旨を告げると、「あぁ、それは残念! 難しいですねー」と。

で・も!
受け取ったメールには、登録したレシートの日付と購入時間が書かれている。
し・か・も!
このチェーンのスーパーは近所にもあってよく行くけれど、そのときに限って車で15分くらい離れた、同じチェーンの普段はいかない方のスーパーで買い物をしてたのだ。
さ・ら・に!
このときに限って、バンコマット(銀行口座から直接引き落とされる、いわゆるデビットカードのイタリア名称)で買い物してたので、銀行口座の記録から、そのお店で購入したことが証明できる。だから、買い物合計金額ならばわかる。

そんな理由から、レシート自体はないけれど、諸々のことをはっきりと覚えてるのだ。

自転車を受け取れるかわからないけれど、スーパーからかかってきた電話を相方に渡して、銀行口座の記録ならばある旨を伝えてもらった。

「あ、それなら、きっと店の記録からレシートの記録を出せると思いますよ。とりあえず来てください」と。

やったーーーー! 自転車をもらえるーーー!

また15分ほど車で走って、そのスーパーまで行ってみた。
電話をくれた店長さんに対応してもらって、店のコンピュータから日付と時間、合計金額からデータを出してくれた。

「買ったものなんて、覚えてませんよねー」という店長さんに、「いやいや、結構覚えてます。あれと、これと、、、」と説明する。
わざわざ車で遠いスーパーまで出かけたあの日は、相方と二人して煮詰まっていて「今日はハンバーガーナイトだ!」と、ハンバーガーを作る材料を買ったことなどなど覚えていたのだ。
これが、近所の同じチェーンのスーパーだったら、絶対に覚えていないところを、本当にラッキーなことに買ったものまで覚えてた。しかも、驚くことに、相方までもが買ったものを覚えてたのだ!

「見事に合ってますねー」と私たちが告げるものと店の記録を見比べて、レシート記録を印刷してくれて、最終的には自転車をゲット!

ラッキーーーーー☆☆☆

受け取ってからいまだにハンドルを調整してない(調整はしたけど、しっかりと締める道具が足りなかった)から乗ってないけど、あとは、自転車が趣味の義弟に任せて投げっぱなしになっている。(ペダルまでは自分で取り付けましたよ。)

自転車に乗ることは少ないので、いつ使おうかなぁと思ってるとこだけど、「当たった」という事実が嬉しい。

実は、わたしはくじ運が割と良い(と自分で思っている)。
よくある結婚式の二次会のビンゴなどでは、20人くらいの小さい会から100人くらいの大きい会でも、3回か4回は一等賞のディズニーランドチケットをもらったことがあるし、別の機会にも東京-パリの往復航空券が当たったことがある。(宝くじに当たったことはないけどね。)

そう、私はツイているのだ(と信じてる!)。

そして昨日の夜。
義母宅で食事をした後、家族とおしゃべりをしているときに、外で遊んでいた甥っ子のひとりが来て「ふくろうがいる」と。
みんなで庭に出て見てみると、家の前の電線に止まってた!



数年前にも、義母宅で、義母と義母の友達と3人でおしゃべりしているときに、庭にある倉庫になっている棚の上に飛んできたこともある。
決してふくろうが多い地域ではないけれど、いるらしいという噂はあると話していた義母。今の家に20年近く住んでいる義母でさえ、ふくろうを見たのはこれで2回目。つまり、どちらも私がいるときなのだー。

さぁ、このふくろう。どんな福を持ってきてくれるのかなー。



Tuesday, 2 August 2016

リーパリの思い出、今年の夏休み

ブログを書くというものは、間が開いてしまうとダメですねー。もう日焼けした肌もかなり元に戻ってきた気がします。海で遊んでいるときは、毎日サッカーで日焼けしている甥っ子たちに比べても、にわかで日焼けした私の方が色黒だったのに(←私は日焼けを吸収しやすい)。
実は、何を投稿しようとしてたんだっけ、、、?ってボケ状態なので、写真を見直して、あー、こんなんだったというものをご紹介しようかと。



ヴォルカーノ島の野外温泉。人が水着で入っているの、見えますか。
昔は無料で入れたらしいけど、今は有料(確か3ユーロくらい?)です。
海岸で遊んでいたので、子供たちを置いていくわけにもいかず、外から眺めるだけにしときました。

ヴォルカーノ島は近づくだけで硫黄の臭いがプンプン。鼻は慣れるけど、この野外温泉の近くを通ると一層強まります。
硫黄なんだろうけど、私には硫黄よりも、秋田の玉川温泉の岩盤浴場の臭いを思い出させる感じでした。
詳しいことはわからないけれど、硫黄を含む鉱物が温まるとあんな臭いを出すのかな。





キョウチクトウ
私が訪れた6月末から7月初めのリーパリは、花も見事に咲いてました。
道路の脇のあちこちに、見事に大きなキョウチクトウ、フィノッキオ(フェンネル)野生のニンジン(Carota Selvaticaの間違いでした! コメントをくださったなおこさん、ありがとうございます!)、カッペリ(ケッパー)、ブーゲンビリアなどなど。
それから、あちこちにサボテン。うちわ型の巨大なサボテンは、カターニアからミラッツォに向かう車からも、何でこんなに?というくらいありました。




フェンネル野生のニンジンの花
花の形をとりたかったので、あえて一輪、正面から撮ってます。

野生のフィノッキオを使う料理を教えてもらったことがあるのだけど、わが家の近所にはないのでそのまま忘れてました。でも、葉っぱを使うのか、根を使うのか、まったくもって聞かなかったので残念。
(追記:左の写真、匂いと他の人の発言からすっかりフィノッキオ(フェンネル)だと思ってましたが、野生のニンジンの花だそうです!)






初めて見た、ケッパーの花。いや、花だけじゃなくて植物そのものを初めてみました。(手前の細い葉は多分オリーブかと。)

エオリア諸島はケッパーの名産地。昔から、植物を育てられる少ない土地をきれいに耕して、ケッパーを育てているそうです。
種が飛んでくるのか、ケッパー畑じゃなくとも、そこらじゅうにあります。
泊めてもらった親戚のところでは、近所のケッパーやオリーブを積んできて、自宅で塩漬けにしてました。








それから15年ぶりくらいにプルメリアの花を見ました!
これは親戚の家のテラスのもの。道路ではさすがに見なかったかな。

私たちが到着した時、「つぼみが出てきた」と義妹の伯母さん、エンマが話していたところ、私が帰る前には咲きました。見れて良かったー。温かいところにいるんだなーと実感!








番外編で面白いものを二つ。


古い教会に飾ってあったプレゼーピオ(クリスマスのお話を人形で飾って語る、いわばドールハウスのような、、、規模はさまざまです)。


漁師町バージョンだった!
笑えたわー。

生まれたばかりのイエス・キリストを訪れる、いかにも「海の男」風のおじさん!

おじさんの後ろでは、マンドリンらしきものを弾いてるおじさんが!

この馬小屋にたどり着くまでは、リーパリの町っぽくなっていて、ベランダには漁師風なセーターが干してあったり、道では釣りかごらしきものを修理してたり、なんてシーンが再現されてました。



それから、リーパリでは旅行者が移動するための乗り合いタクシーがいっぱい。タクシーと岩場を越えてビーチに行くためのボートがセット価格になってることが常。
これも客引きが結構うるさくて、値段を交渉しつつ、親切なタクシー業者を見つけたら滞在中はその人に連絡取れるように電話番号を聞いておくのがベスト。聞かなくとも、宣伝で渡されることが多いけど。

そんな中、これがいいなぁと思ったのがこちら。


このタクシー、いいわぁ♡

当然、タクシー屋が自分たちの移動宣伝用に使ってるだけでしょうけどね。
でも、ライトも付けて、ベルもついて、タイヤもしっかりしてそう。

子供の頃、後ろ足でこぐ、ローラースルーゴーゴーってものがあったけど、わが家にはなくて、近所の友達の赤いのを借りて遊んでたけど、ここ数年、なぜかそれを思い出して欲しいなぁと思ってたんですよ。

大人用のしっかりしたものは、結構高いんですよ。
買ったところで、どこに行くの?と考えると買えませんが。あまりにも出かけなさすぎるので。

早速、家で留守番してる相方に「リパリのタクシーはこんなんだ!」とこの写真を送ったら、「かっぱらって、乗って帰っておいで」と言われました(笑)。私が欲しがってることを知ってるのでね。

毎度ながら、レストランの紹介などはまったくないですが、エオリア諸島はやっぱり地中海の島。何を食べてもおいしかったです。
食事は毎日家で食べて、お昼はパンとチーズとトマトなどを持っていくお弁当スタイル。エンマおばさんが作ってくれたイカ墨スパゲティやイカの詰め物、カジキなど、わが家の近所では全く持って手に入らない海の幸をいただけて私は大満足でした!
「島」という雰囲気が、瀬戸内の島のおばあちゃんちに遊びに行っていた小さい頃を思いださせてくれて、はじめてきた感じのしない懐かしさのある旅行になりました。快く迎え入れてくれたエンマのおかげだし、誘ってくれた義妹に感謝!


Monday, 18 July 2016

早々と、エオリア諸島でバカンスしてました

早々と、6月末から1週間、エオリア(エオリエ)諸島でバカンスしてました!
相方を放っておいて! わーい! 毎日、海だったー!

リーパリ島の天辺の辺りからの景色。
中央にあるのはリーパリのお城
行き先はエオリア諸島のリーパリ島。シチリアの北にある7つの火山島群の一島です。
義妹の叔母様がシチリアの方と結婚されて長年住んでいるので、そこに義妹と甥っ子二人とお邪魔してきました!

行く前から、義妹と甥っ子達からどれだけいいとこか聞いていたけど、、、いや、良かったよ、本当に。だって、海しか行くとこないんだもーん。これ、私が幼少時に過ごしてきた夏の過ごし方ですよ。しかも、キレイな海!



リーパリ島のPietra Liscia沖
この写真は1日だけゴージャスに船の周遊ツアーに乗っかって、途中で泳いだ時の風景。(飛び込み台から飛び込む甥っ子)

ちょうどこのエリアは軽石が採れるエリア。
軽石産業が発達していた頃に、海に粉砕された軽石が流れて生態系に悪影響を及ぼすことがわかり、産業は即座に廃止になったものの、流れた細かな真っ白の軽石だけは海の底に溜まり、この辺りの海の色は明るめのブルーなんです。
写真の向こうに岸が見えますが、これほどの距離がありながらも、海の底が透けて真っ白な砂が見えるほどキレイなんですよ!






リーパリ島のPietra Liscia
ちなみに、即座に廃止になった軽石産業。海岸にはまだ軽石工場の残骸が遺されてます。

写真のような大きな施設もあれば、もっと小型な施設もありました。

小指の先ほどの小さな軽石は海辺に浮いてますが、完全に粉砕されたものは沈んでいます。




この地域には通称「Spiaggia Bianca(スピアッジャ・ビアンカ)」と「White Beach(ホワイトビーチ)」と呼ばれている海岸があります。何で片方がイタリア語で片方が英語なのかわかりませんが、要するに「白い海岸」という意味。海岸自体に大差はなかったです。



サリーナ島
周遊中も、景色の見どころはかなり近くまで近寄ってくれます。
洞窟のようになっているところも、こんな近くまで寄れるんかいなと心配になるところまで船を寄せてました。
そこまで船を寄せられるということは、島の岩壁は割と垂直になっているのでしょうね。

こちらはサリーナ島北部にある岩の門。
こんなところが数箇所ありました。










ポッラーラ
サリーナ島にはこーんなとこも。
中央左の海辺に少し色がついて見えるのは、海水浴客で、その後ろに四角く開いたがトンネルの入り口になっていて、右側の岩壁の上にある小さな村(見えないけど)に繋がっているそうです。
秘密のプライベートビーチ気分じゃないのー。地元の人とか漁師専用かな。(有名な絶景なので船の人たちから毎日見物されてるけど。)





ポッラーラの岩壁
上の写真のすぐ右側はこんな岩壁。
(浮輪があるのは、そこで停泊して泳いだから。)
この岩壁の辺りは、ポッラーラという地区のようです。

今さらながら知ったけど、映画『イル・ポスティーノ』の撮影地だったんですってね。







船長さんがアナウンスで「ひざまずいて祈る法王の岩です。わかりますかぁ?」とガイドしてくれた岩。

周りの人が「おお!」と声を挙げる中、横にいたおばあさんと「どこじゃ、どこじゃ?」と必死に探してしまいました。
広々としたところで、「わかりますか?」って言われても、なかなかねぇ。









わかりました!
この岩です!

何となく、「ひざまずいて祈る法王」の姿をしてます! 確かに!
隣のおばあちゃんと、「見逃さんでよかったー」と喜んじゃいました。





先ほど、『イル・ポスティーノ』の撮影地と書きましたが、島にはそれに由来するこんなモニュメント(と呼んでいい?)もありました。

実はこの映画、日本で上映された時にチェックしていたものの、観る機会を逃したまま観てないんですよ。
義妹いわく「難しくてわかんない」とのことですが、いつか観てみたいと思います。



ゴージャス体験ってことで参加したツアーは、私たちが乗った船で1日25ユーロ。
船に乗ってガイド付きのクルージングをするだけだけど、朝の10時に出発して夕方4時半くらいまでで7つの島のうちの2島をぐるりと周遊。
途中で3回、沖に停泊して泳ぎ、他にも2回、リーパリ島の北にあるサリーナ島に上陸して散策時間と昼食時間をもらえたりと、値段も悪くないんじゃないかと思います。(ちなみに交渉済の値段です。大人二人と子供二人のところ、大人は一人25ユーロ、子供一人は半額、もう一人は無料でって交渉してます。もちろん、交渉役は義妹だけど。)

コースは色々あるけれど、私たちが参加したのは、リーパリ島とサリーナ島の周りをぐるりと一周するツアーで、帰りがけにリーパリ島に戻るお客さんを乗せるために南側にあるヴルカーノ島に寄るというコースでした。(船に乗る以外、タオルの貸し出しや昼食などはまったくついてません。)

これ以外は、毎日場所を替えて、あちこちの浜で海水浴。ほーんと、それだけ。
でも、それだけってとこが、気持ちよかったー!
初めて寄せてもらった親戚の家だったけど、夏休みにおばあちゃんちに帰省したような気持ちがよみがえりました。

今回は写真を撮ってるので(!)、また次回、リーパリの思い出を記録しようと思います。

Thursday, 14 July 2016

麦茶の季節は、イタリアで手に入るこれで麦茶に

やっぱりこの季節になると麦茶が欲しくなる。
日本から持ってきた麦茶パックを、薄くなるまで何度もちびちびと出して使っているけれど、昨日は素早く飲みたい!と思って、友人から聞いた方法を試しました。

エスプレッソコーヒーで有名なイタリアでは、国民誰もがコーヒーを飲むのではないかと思うほどどこでもコーヒーが飲めますが、コーヒーそのものを避ける人にはコーヒーの替わりになるものもあります。
Caffé d'Orzo(カフェ・ディ・オルゾ)、麦コーヒーです。
モカマシンで通常のイタリア式コーヒーのように作るタイプもあれば、お湯を注ぐだけの顆粒タイプもあります。
一時期、わが家でコーヒーを飲む量を減らそうということになって、麦のコーヒーを買い始めました。しばらくはリピートして飲んでいたのですが、いつの間にか普通のコーヒーを朝だけ飲む習慣に替わり、家では日中はほとんどコーヒーを飲むことがなくなり、その頃買ってあった麦コーヒーは、無残にも消費期限が切れたまま放置。
この夏になって、やっとこさ、使おっかなー、と取り出しました。

これ、麦なだけあって、麦茶の替わりになると友人から聞いたのは数年前。いつか試そうと思いつつも日本から持ち帰った麦茶があったので試してなかったのですが、残っている麦コーヒーを捨てるのも何なので作ってみました!

1リットル入るケースにスプーン2杯くらいの水に溶けるタイプの麦コーヒーを入れて水を注ぐだけ。冷やせば立派な麦茶に! ちょっと色は濃いめの麦茶になります。

最初はちょっと変わった味の麦茶かもなーって印象を受けるけれど、数杯も飲んでれば慣れてくるもの。おいしくいただけます。

これで今後はわざわざ麦茶を日本で買うこともなくなりそ。夏の楽しみが簡単にできるようになってうれしー!

Saturday, 2 April 2016

新しい滞在許可証で初めてEUに入ったとき(ドイツ)

昨日の保険証の話で思いだしましたが、新しい滞在許可証、A5判の紙でできたEU市民(イタリア市民)の家族用のもので初めてEUに入ったときのこと。

年末年始に一時帰国して、イタリアに戻るときにフランクフルトで乗り換えました。
フランクフルトのチェックでどうだったかというと、、、。

若い女性係員が、私の新しい滞在許可証をじーっと見つめる。指でつまんで、ぴらっぴらっと裏、表とひっくり返し、またじーっと見つめる。
隣のおじさん係員に「何これ?」と聞いている。
隣のおじさん係員も見たことないらしく「どこの国?」と。
「イタリア」と女性係員が答えると、おじさん係員は何とも言えない顔で首をかしげる。
女性係員は、離れたブースの係員に「これ、何? どうしたらいいの?」と大きな声で聞いている。私の滞在許可証の角を指でつまんで、ぴらっ、ぴらっと。

別のブースから別の係員がやってきて、じーっと私の滞在許可証を見つめる。

いくら見つめてもねぇ、、、。それしかない。
「それ、イタリア人の家族用滞在許可証として、イタリア政府が発行するもんなんですよ。私はそれしか受け取れませんし、、、」と訴える。

隣のおじさん係員が「最近発行されたものですか?」と私に聞く。
「はい、2015年です」と答える。

別のブースから見に来た係員と、女性係員が何を話しているのかドイツ語なのでわかりませんが、明らかに「ま、いいよ」と言っている雰囲気。(←私が都合よく取りすぎ?)

でも、「ま、いいよ」ってな感じに、パスポートと共に返されて、無事EU入国。

ほんの数分のことですが、係員の「なんだこりゃ?」な表情と、最終的な「ま、いいんじゃないの(イタリアだし)」といった雰囲気が感じられました。

他のEU諸国的にはありえない(であろう)この状況。いつか改善される日、イタリア発行のEU市民の家族用滞在許可証がカード化する日は来るんでしょうかねぇ、、、。
あまり使うものでもないので、こっちも「ま、いいか」って感じになっちゃいます、ホント。