Friday 14 August 2015

怒! イタリアの医療(というか、近所の病院)

この136年ぶりの猛暑がいよいよ終わりを告げているような雲行きになってきました、イタリア。
こんな暑い中、相方は6月頃より腹部の奇妙な痛みに苦しんでました。いや、今も。
7月半ばに、腹部エコー検査で胆石と診断されたので、さっさと取ってしまおうと、手術の申し込みまでしてました。(公立の病院に)

エコー検査と同時に胃カメラの指示が出ていたので、エコー検査で胆石とわかった今、受ける必要は本当はないのではないかと思ったけど、とりあえず受けておこうということに。受けた結果、胆石があるから胆汁がきちんと流れていないとの疑いが出て、胃カメラの最中に組織検査用のサンプルをとられました。明らかに胃の内部に炎症があり、現在進行中なのか調べる意味もあっての組織検査です。

そして、
怒り・その1
組織検査の結果が検査後約10日で出ると言われていたので、検査後11日目の今朝、結果の受け取りと組織検査の支払いで病院に行ったのですが、、、受付に届いていない。
受付のおばちゃんが言うには「通常は10日くらいで届くんですよ。でもね、今、ほとんどの医師が休暇中だから、、、」と。
いや、病気に休暇はないんだが、、、。乾いた苦笑いするしかないよ、はははー。
受付のおばちゃんに文句を言っても仕方がないから怒りのぶつけどころがない。

そして外科外来。
外科外来は胆石とわかったときにホームドクターが出した指示で、この予約をとるときにもちょっとしたトラブルがあり、予約手続をしてくれた窓口の人には「システムが反応しないから」と流されました。反応しないものはしないのだから仕方ないでしょう。でも数日後にはきちんと予約が取れたと連絡が来ました。
そして当日行ってみると、私には理由がよくわからなかったのですが、実はこの予約は間違っていたということがわかりました。運良くも、たまたまいた医師が診てくれることになり、意外にもスムースに診察室に呼ばれたので、無駄足にならず、ほっ。
外科外来の担当医師は(珍しく)患者の話にきちんと耳を傾け、わかりやすく説明してくれ、最後には今後の治療の選択肢をきちんとした予後の説明つきで提示してくれました。こんな医師に出会えただけでも超ラッキー! 手術を希望して申し込み書を書いてもらいました。痛みが頻繁にあるからできるだけ早く手術できるように優先度の高い指示書を書きますからと嬉しいお言葉つきで書いてもらった書類を入院受付に提出。医師からは、優先度は高いとは言え最大60日は待つことにはなりますよと言われていたので、そんなもんだろうと思ってました。

そして、
怒り・その2
外科外来の担当医師が、患者が外来に来たときに患者から受け取らなければならない紙(ホームドクターの処方指示の紙)を受け取りわすれたので電話があり、今朝、その紙を届けるためにも病院へ行って総合受付のようなところに提出。
提出したことを外科外来に伝えるために先ほど相方が電話をかけ、ついでに手術の予約状況を聞くと、、、。
「最大60日の待ち日数と言われたならば、通常は120日かそれ以上ですから」と。

はい?

何のための待ち日数の伝達なわけ? 60日は気休め?

こんなときイタリア人含め、冗談のようにも、あきらめのようにも聴こえるように大概の人が言う。「イタリアだからさ。」
イタリアだったらいいわけ? それ言えば、誰もが納得しなきゃいけないわけ?
理不尽だよ、本当に。

医療機関で働く人も人間だから、休暇くらいはとりますよ、当然です。
でも、この時期以外ならば通常通りに出てくる検査結果に滞りが出るようなシフトを組むわけ? だったら、検査結果が出るまでの日数をこの時期は長く連絡してくれればいいのに。

怒りのぶつけどころがないだけに、何だか苛立ちが収まらない。
こうやって溜まっていくのね、小さなストレス。